車中泊では工夫次第で電子レンジが使える!使用のメリット・デメリットもチェック
車の中に電子レンジを持ち込むなんて!と驚く方もいるかもしれませんが、近年は寝るだけでなく、生活スペースのひとつとして「癒やし」を求めた車中泊スタイルが流行中!
そこで活躍するのが電子レンジです。
電子レンジを起動させるためには「電源」と「設置場所」の用意をしなければなりません。注意するポイントを押さえて、ぜひ挑戦してみてくださいね!
車中泊で電子レンジを使う方法
電子レンジ選びの前に、電子レンジを車内に設置するための準備をしておきましょう!
ポイント1:ポータブル電源やインバーターで電源を取る
まず第一に、電子レンジを起動させるための電源を確保します。電源を取る方法は主に2つあります。
- サブバッテリーとインバーター(AC電源に変換する器具)を搭載して接続する方法
- ポータブル電源に直接つなぐ方法
サブバッテリー+インバーター
【信頼性の高いBMSシステム】PSEマーク付き。完全に密閉されたハウジングで、電池の漏れ、酸性ミスト、腐食がなく、操作およびメンテナンスのコストを削減します。12V リチウムLifepo4バッテリー保護システム:安全保護システム:高電圧保護、低電圧保護、過電流保護、高温保護、短絡保護。
【優れたところ】付属される起動スイッチより、アクティベーションスイッチ付きのバッテリーを使用...
サブバッテリーとは、車で家電を使用するための畜電池。車にはエンジンを動かすためのメインバッテリーが搭載されていますが、サブバッテリーを積んでおくとエンジン停止時も給電できます。
電子レンジのACコンセントと接続するためにはインバーターという接続機器が必要です。
車のメインバッテリーにインバーターを利用しての接続も可能ですが、バッテリーが上がってしまう可能性があるためおすすめしません。
ポータブル電源
ポータブル電源は、非常時にも活躍する持ち運び可能な電源です。電子レンジのコンセントを直接接続でき、扱いやすいのがメリットです!
ただし、携帯性に優れたコンパクトなモデルも多く、スペックが低ければ電子レンジに対応できません。
ポータブル電源のAC出力と電子レンジの定格消費電力をチェックして、使えるかどうか確認しましょう。
後に、定格消費電力とAC出力の見方について解説します!
ポイント2:車内に電子レンジを設置するスペースを確保する
電子レンジを購入する前に、「どこに」「どうやって」設置するか考える必要があります。
大きくて重い電子レンジを高い位置に設置したければ、頑丈な台が必要です。走行時のブレーキやカーブで倒れると危険なので、しっかり固定して設置しましょう。
キャンプ系YouTuberのDIY動画などを参考に、安定感のある台を作ってみるのもおすすめです!
加えて、電子レンジのドアが「横開き」か「縦開き」かによって、設置場所に向き不向きがあることも抑えておきましょう!
- 高い位置に設置するなら横開き。下開きは取りにくいので注意。
- 電子レンジの横開きタイプはほぼ左開きなので、右側に寄せて設置すると取りにくい。
さらに、もうひとつ。電子レンジの左右、上、背面は10㎝程度開ける必要があります。電子レンジにジャストのスペースでは足りないので、少しゆとりをもって考えてみてくださいね!
車中泊で電子レンジを使うメリット
車中泊で電子レンジを使うとどんなメリットがあるでしょうか。
- 火を使う必要がなくなる
- 温かい食事や飲み物が手軽に楽しめるようになる
- 電子レンジで調理したり、食材にある程度加熱したりなど調理時間の短縮につなげられる
- 電子レンジ調理用の食品も食べられるようになり、食事の幅が広がる
電子レンジを車内で使えると、前日に残ったおかずやご飯、これまで食べられなかった電子レンジ調理専用の冷凍食品も食べられます。
火を使わずに、短時間で手軽に調理できるのは嬉しいですね!
車中泊で電子レンジを使うデメリット
気になるデメリットも見てみましょう!
- 電源の確保や電子レンジの購入に費用がかかる
- 電源と電子レンジのスペックによっては使えないものもあり、商品選びが難しい
- 設置場所の確保が難しく、スペースを取ってしまう
- しっかり固定しないと、移動中や車中泊中に落下したり倒れたりして大きな事故につながる可能性がある
- 揺れや衝撃によって電子レンジの寿命が短くなる可能性がある
まずは設置場所をDIYしたり、動かないように固定したりと、安全に使える工夫が必要です。DIY初心者にとっては、少しハードルが高いかもしれません。
加えて、大きな負担となるのが電源の確保。ポータブル電源は10万円程度しますが、非常時にも役立つアイテムなので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか?
快適な電子レンジのある車中泊ライフが待っていますよ!
日々揺れや衝撃を受ける影響で寿命が短くなる可能性が高いので、車中泊に使う電子レンジは、自宅用とは別で用意するのがおすすめです!
▼ポータブル電源について解説!
車中泊で電子レンジを使ってみよう!選ぶときに大切なポイントを解説
ここからは電子レンジを選ぶ際にチェックするポイントを3つ解説します!
ポイント①:消費電力が低いものを選ぶ
まずは電子レンジの消費電力に注目しましょう!
消費電力は、安定して供給できる電力量「定格消費電力」と記載されている場合もあります。
電子レンジの消費電力よりも、電源の定格出力が大きければ起動できます。
◎ 電源の定格出力 > 電子レンジの定格消費電力
参考までに、わが家のスチームオーブン電子レンジのスペック表記を見てみましょう。オーブン付きなので定格消費電力が1430Wと大きめです。
この場合、定格消費電力1430Wの電子レンジに対して、AC出力1430W以上のハイパワーの電源が必要です。
【お手持ちのポータブル電源で電子レンジが使えるか確認する方法】
ポータブル電源のスペック「AC出力」をチェックして、合計W数を確認する(サージで表記されている場合もあり)。この数値が電子レンジの定格消費電力を上回っていればOKです!
ポイント②:ヘルツフリーの電子レンジを選ぶ
日本の周波数は「50Hz」か「60Hz」に分類されます。
- 東日本・・・50Hz
- 西日本・・・60Hz
現在はどちらの周波数にも対応するヘルツフリー製品が多く販売されていますが、中には50Hzや60Hzと限定されている製品もありますので注意しましょう。
周波数が限定されている製品は、対象地域の外で使用すると誤作動や故障が起こる可能性があります。特に引っ越しが考えられる方はヘルツフリーを選びましょう。
ポイント③:コンパクトなモデルを選ぶ
限られた車内スペースを有効に使うためにも、電子レンジはコンパクトなモデルを選びたいですね。ただし、小さすぎると大きめのお弁当が入らずに不便なことも……。
理想は、電子レンジの庫内が広くて外観がコンパクトなモデルです。ターンテーブル式よりもフラットタイプの方が庫内を広く使えるのでおすすめ!
外観は設置場所と照らし合わせて、無理なく置けるサイズのものを選びましょう。
車中泊に最適! おすすめの車載用電子レンジ6選
車中泊におすすめの電子レンジを6つピックアップしました!
メーカー名/商品名 | 価格 (2022年10月 Amazon・Yahoo!価格) | 特徴 | おすすめな人 |
コイズミ/18L KRD-1860 S | 13,800円 | ・800Wの低消費電力 ・車中泊に人気のモデル | ・消費電力の低い電子レンジが欲しい人 |
山善/YRM-HF171 | 9,481円 | ・価格の安さが魅力! ・ターンテーブル式 | ・価格を抑えて電子レンジを購入したい人 |
Toffy/K-DR1 | 22,000円 | ・レトロでおしゃれなデザイン | ・デザイン性にこだわりたい人 |
シロカ/18L SX-18D132 | 17,860円 | ・ミラーガラスがカッコいい ・最大900W加熱のハイパワー | ・スタイリッシュなデザインが好きな人 |
日立/17L HMR-FT183-W | 14,390円 | ・最大800W加熱のハイパワー ・軽量 | ・しっかり温めたい人 ・軽い電子レンジが欲しい人 |
WAVEBOX/WBPTP660W | 44,000円 | ・AC、バッテリー、シガーソケットから給電可能 ・圧倒的コンパクトサイズ | ・AC電源・DC電源どちらも使いたい人 ・車載専用品を使いたい人 |
【車載電子レンジの大人気モデル!】コイズミ/KRD-1860 S
「コイズミ/KRD-1860 S」は最低クラスの消費電力800Wで車中泊の大定番モデル!
外観の割に庫内が広く、フラット式のため大きめのお弁当を温めるのに適しています。機能はシンプルなので、誰でも直感的に使える手軽さが嬉しいですね。
スペック | |
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本体サイズ | W457×D347×H272mm コード:1.4m |
庫内サイズ | W320×D330×H185mm |
容量 | 18L |
重量 | 13.5㎏ |
出力・電力 | 800W(50Hz)/1050W(60Hz) |
ヘルツフリー対応 | 〇 |
価格 | 13,800円 |
【とにかく安い!】山善/YRM-HF171
今回ご紹介する電子レンジの中で最もお安い『山善/YRM-HF171』。
ターンテーブル式のため、庫内サイズは多少狭くなるものの、温めにムラが出にくいのは嬉しいポイント。
利用頻度の高い「ごはん」「飲み物」のオートメニューが便利です。
スペック | |
---|---|
本体サイズ | W44×D32.5×H25.5cm コード:1.5m |
庫内サイズ | W27.5×D30.7×H17.5cm |
容量 | 17L |
重量 | 10.7㎏ |
出力・電力 | 950/1300W(50/60Hz) |
ヘルツフリー対応 | 〇 |
価格 | 9,481円 |
【レトロでおしゃれなデザイン】Toffy/K-DR1
レトロなおしゃれデザインが特徴の『Toffy/K-DR1』。
庫内のスペースは広々としているので、大きめのお弁当の温めも可能。ハイ、ロー、解凍、ドリンクの4つのモードがあり、一人暮らしにも使えるスペックです。
車内をおしゃれにまとめたい人は、これを選べば間違いありません!
スペック | |
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本体サイズ | W451×D344×H283mm コード:0.85m |
庫内サイズ | W303×D320×H202mm |
容量 | 17L |
重量 | ‐ |
出力・電力 | 950W/1100W |
ヘルツフリー対応 | 〇 |
価格 | 22,000円 |
【ミラーガラスが美しい】シロカ/SX-18D132
スタイリッシュなデザインの電子レンジが欲しい人は『シロカ/SX-18D132』がおすすめ!
高級感のあるミラーガラスが車内の雰囲気を格上げしてくれます。
900Wの高出力インバーターによって温め時間の短縮も可能です。
スペック | |
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本体サイズ | W45.8×D35.0×H28.2cm コード:1.5m |
庫内サイズ | W29.5×D32.4×H18.1cm |
容量 | 18L |
重量 | 9㎏ |
消費電力 | 1350W |
ヘルツフリー対応 | 〇 |
価格 | 17,860円 |
【軽量かつハイパワー】 日立/17L HMR-FT183-W
最大800Wの高出力を発揮し、時短調理ができる『17L HMR-FT183-W』。
3つのオートモードと3段階の仕上がり具合の調節機能を搭載し、使い勝手の良い電子レンジ。
これまでご紹介した電子レンジの中で最も軽量な8.8㎏なので、高い位置へも設置しやすいですね。
スペック | |
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本体サイズ | W45.8×D34.9×H28.1cm コード:1.5m |
庫内サイズ | W29.5×D32.4×H18.1cm |
容量 | 17L |
重量 | 8.8㎏ |
出力・電力 | 1350W |
ヘルツフリー対応 | 〇 |
価格 | 14,390円 |
【DC電源も使える車中泊専用モデル】 WAVEBOX/WBPTP660W
付属品:●保温バッグ ●AC電源コード ●DCバッテリーケーブルコード ●DCシガライターソケットコード
主な仕様:AC100V-60Hz [AC出力]5.5A-425W [DC(バッテリー接続)出力]55A-425W [DC(シガライター接続)出力]20A-155W [商品サイズ]幅390X奥行260X高さ290(mm) [庫内サイズ]幅235X奥行170X高さ142(mm)
製品の特徴:●軽量コンパクト●家庭用100V電源・バッテリー12V直接接続・12Vシガライターソケットの3つの電源が使用可能です。●携帯可能な保温バッグも付属です。●見やすいLEDディスプレイです。
最後に、車中泊専用の電子レンジ『WAVEBOX/WBPTP660W』をご紹介!
ACに加えてDC(バッテリー&シガーソケット)とも接続でき、多様な使い方が可能。車載専用品だけあって、サイズも圧倒的にコンパクトです。
ただし、口コミを見ると使い方を間違ってシガーソケットを溶かしてしまうなどのトラブルもあるようなので、電気の知識を付けた上で使用することをおすすめします。
スペック | |
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本体サイズ | W390XD260XH290mm |
庫内サイズ | W235mm×D170mm×H142mm |
容量 | ‐ |
重量 | 8.6㎏ |
出力・電力 | AC100V-60Hz [AC出力]5.5A-425W [DC(バッテリー接続)出力]55A-425W [DC(シガライター接続)出力]20A-155W |
ヘルツフリー対応 | − |
価格 | 44,000円 |
時短・お手軽調理を叶える電子レンジ! 車中泊でも使ってみよう
火を使わずに簡単&時短調理ができる電子レンジ。バーナーやコンロでの調理も楽しいですが、車中泊で手軽に食事をしたい人にはおすすめです。
今回の記事を参考に、電子レンジを取り入れて快適な車中泊ライフをお過ごしください♪