ダイキン『Carrime』はクラウドファンディング生まれのポータブルクーラー
ダイキン『Carrime(キャリミー)』は、2020年にクラウドファンディング「Makuake」に登場し、即目標金額に到達した注目のポータブルクーラーです。
トップメーカーが仕掛ける新しい試みに驚きました。その後さらなる改良を加え、2021年に満を持して新型モデルの一般発売がスタートしました。
私が購入した理由はもちろんアウトドアユース。冬の寒さは着込んだり暖を取れば凌げるものの、真夏の特に標高の低い平地のキャンプは、とにかくテントの中が暑くて夜眠れないほど。
夏キャンプの救世主になりえるか?
【商品スペック】
- 商品外形:H43×W23×D23㎝(取っ手部分は除く)
- 重量:8.0㎏
- 消費電力:150W(風量パワフル)
- 風量:風量1・2・3・パワフルの4段階
- 運転音:49dB(風量3/吹き出し口より1m地点)
- 価格:66,000円(税込)
話題のポータブルクーラー! ダイキン『Carrime』開封レビュー
それでは早速、開封レビューしていきます!
本格的なヒートポンプ式
最近よく見かける安価な冷風扇のような気化式とは違い、ヒートポンプ式です。
一言でいえば、一般的なエアコンの室内機と室外機を一体化させたもの。
付属品
付属品は5つ入っていました。
【付属品】
- 取扱説明書
- 左右風向ルーバー
- ダクトアタッチメント
- 排熱ダクト
- 連続排水用ドレンホース
日本メーカーらしく、丁寧な取扱説明書が付いています。
左右風向ルーバーは、冷風の吹出口に取り付けて風向きを調整します。
ダクトアタッチメントは、排熱ダクトに取り付けるパーツ。
排熱ダクトは、伸長時最大1.5m。蛇腹がすこぶるスムーズで伸び縮みしやすいです。
1mの連続排水用ドレンホースは、ドレンタンクから直接外に水を流すときに使用します。
旧型には取説以外の付属品がありませんでしたが、新型はこれらが標準で付属します。
注意事項
- 部屋全体を冷房することはできません。
- 背面から温風が出ます。締め切った場所で使われた場合は室温が上がります。
- 本商品は「屋内用」です。水、粉塵がかからない位置、直射日光が当たらない場所でご使用ください。
注意事項を見るとやはり一般的なエアコンほどの性能はないように見えますね。
色味や表面の触り心地
遠目だと白い箱に見えますが、表面はザラっとしており色も真っ白ではありません。
本革の持ち手付き
持ち手は厚みのある本革が採用されており、タワー型の本体を持ちやすくします。
ただ重量8㎏を片手で持ち上げるのは少し重く、長い距離の移動は厳しいです。
キャンパーにはやや大きめのサイズ感
キャンパー御用達の無印良品『頑丈ボックス』と並べてみました。
頑丈ボックスより高さがあり、個人的にはオートキャンプで持っていくギリギリのサイズ感です。
インターフェース
本体上部に操作ボタンが集約されており、シンプルで直感的に操作ができます。
【インターフェース】
- 運転入/切ボタン(冷風、乾燥)
- 風量切り替えボタン(風量1/2/3/パワフル)
- タイマーボタン(1h/2h/4h)
風量と動作音をチェック
風量と動作音を確認してみましょう。
風量1。
風量2。
風量1、2はそよ風レベル、動作音もさほど気になりません。
風量3。
動作音が大きくなりますが、風量はあまり強くなく一般的な扇風機の「弱」程度。
パワフル。
動作音は一般的な扇風機の「強」程度。一方で風量は一般的な扇風機の「中」程度と言ったところでしょうか。
パワフルの動作音は室内ではうるさく感じるレベルなので、野外での使用は場合(隣のサイトが近いなど)によっては難しいかもしれません……。
風向は上下左右に調整可能
続いて、風向きについて見ていきます。ルーバーのつまみを動かすと風向が上下に変えられます。
さらに付属品のルーバーを取り付ければ、左右にも風向の調整が可能です。
背面から温風を排出
冷風を吹き出すと同時に、本体の背面から温風が出る仕組みです。
締め切った場所で使用すると室温は上昇してしまうので、付属の排熱ダクトを使って排熱処理をすれば冷房効率を上げることができます。
テントのファスナーからダクトを外に出せば排熱も簡単にできそうです。
ドレンタンクに水が溜まる
連続で使用すると、結露で発生した水がドレンタンクに溜まっていきます。
取扱説明書には「温度27℃湿度47%環境で、約2時間で満水になります。」と記載がありました。
30分稼働させて溜まった水は約60ml。パワフルモードで約30分間連続稼働、31度60%の環境下で行いました。
ちなみにドレンタンクがいっぱいになると自動的に送風運転に切り替わります。
付属のドレンホースで連続排水可能
付属のドレンホースをドレンタンクに取り付けると連続排水が可能になります。
ドレンホースの先をテント外に出しておけば連続使用できそうです。