キャンプの「今」を探るべく、いくつかのキテますワードをピックアップして解説するこのシリーズ。第四回の今回は、「エコキャンプ」に注目。今回はイラストレーターやキャンプコーディネーターとして活躍しているこいしゆうかさんに、エコキャンプについてのさまざまな情報を提供していただきました!※本記事は2021年9月8日に発売された「fam_mag Autumn Issue 2021」の特集企画に加筆・修正を加え再構成したものです。

アウトドア業界が協働する時代へ! 美しい自然環境を継承する

画像5: fam_mag Autumn Issue 2021より

fam_mag Autumn Issue 2021より

アウトドア業界が一丸となって組織した『コンサベーション・アライアンス・ジャパン(CAJ)』は、ビジネス収益の一部が自然の未来のため、還元されるという仕組みを生み出しています。

ここでは、ヒマラヤなど明峰の登頂経験もあるCAJ事務局長・滝沢守生さんに、CAJについて詳しく教えてもらいました!

Q.CAJとはどのような目的で創設されて、具体的にはどんな活動をしているのですか?

画像1: 滝沢守生さん

滝沢守生さん

会員企業から集めた基金をアウトドア環境保護基金としてプール。日本の豊かな自然環境を保全・保護するために活動をしています。原則は草の根の非営利団体に対して、活動の支援となる助成金を拠出しています。

Q.これまでの活動を通じて、成し遂げた実績を教えてください。

画像2: 滝沢守生さん

滝沢守生さん

2020年度までに、183のプロジェクトに対して9,200万円以上を拠出・各種自然保護事業や里山の再生など、海や河川の浄化プロジェクトの環境保全に関する多種多様な活動をサポートしています。

Q.CAJが掲げている具体的な目標と今後のビジョンは?

画像3: 滝沢守生さん

滝沢守生さん

「アウトドアコミュニティの力を結集して生物多様性を保全し、気候危機から私たちのフィールドを守る」というのが2021年のスローガン。地球規模の環境問題に対して、より積極的に活動していきます。

環境保全とアウトドア製品に関連する認証規格を詳しく解説!

アウトドアメーカーでは、より環境に配慮した製品を作るために、試行錯誤をしています。

中でも国際機関や検査企業による環境関連の認証を得るということは、環境保全に対して努力をした表れだと言えるのです。

RWS

画像6: fam_mag Autumn Issue 2021より

fam_mag Autumn Issue 2021より

羊毛を獲得する際、羊や牧場の土地の管理、輸送手段、製造工程のマネジメントが適切であることを証明する認証。

ISO 14001

画像7: fam_mag Autumn Issue 2021より

fam_mag Autumn Issue 2021より

プロダクト製造する際、環境に配慮したマネジメントや組織、ルール作りがしっかりできているとされた企業に与えられる国際認証。

RDS

画像8: fam_mag Autumn Issue 2021より

fam_mag Autumn Issue 2021より

RWSのダウン版。動物福祉を意識したダウンの採取が重視されており、生きている鳥や強制給餌で飼育された鳥の羽毛の使用は禁止とされています。

ブルーサイン

画像9: fam_mag Autumn Issue 2021より

fam_mag Autumn Issue 2021より

繊維を扱うメーカーが、資源の生産性や消費者、労働者の安全、排水、排気など、適切に配慮していることを示している認証。

エコテックススタンダード100

画像10: fam_mag Autumn Issue 2021より

fam_mag Autumn Issue 2021より

350種を超える有害物質を対象として分析試験をクリアした繊維製品に与えられる。安全な繊維製品の証として、100カ国以上で採用している。

個人の環境意識の高まりやSDGsの輪が地方創生のきっかけに

画像11: fam_mag Autumn Issue 2021より

fam_mag Autumn Issue 2021より

全国の地方自治体は、2014年に政府が打ち出した地方活性化のための「地方創生」政策に則り、創意工夫をして地域の活性化に取り組んでいます。

中でも三重県いなべ市では、「持続可能な社会を実現する」ための私信であるSDGsの概念に注目。いなべ市の自然環境を生かしつつも、福祉や教育の視点を加えた企画に着手しているそう。

薪割りイベントや端材を使ったものづくり体験教室など、子供たちが自然やSDGsに興味を持ちやすいイベントを実施。こういった地域活性化を進めていくことで、市民の自然愛が深まっていくんですね。

いなべ市が目指す「サステナブルな社会」というのは、地方創生の良いモデルになるでしょう。

自然が遊び場のわたしたちから広がる「エコキャンプ」が未来を変える

キャンプの「今」を探るべく、いくつかの“キテるワード”をピックアップして解説する「キテますワード」。シリーズ第四弾の今回は、「エコキャンプ」をピックアップしました。

自然が遊び場のわたちたちだからこそ、自然の素晴らしさや美しさ、ありがたみを感じやすいもの。

そんなかけがえのない自然を永続的に守るために、これからも自分達でできることを探していきましょう!

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