こんにちは。キャンプ系YouTuberのFUKUです。話題の無印良品「Found MUJI」から発売された折り畳みナイフをやっと手に入れましたので開封レビューします。無印良品の折り畳みナイフはシンプルでバランスの良い肥後守ナイフだった!?無印良品ナイフのスペックを他の肥後守ナイフと比較して紹介します。

無印良品の「折り畳みナイフ」は肥後守ナイフだった!

画像3: 出典:YouTubeチャンネル「FUKU」より

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筆者の父親くらいの年代の人はみんな持っていたんじゃないかと思われる日本の伝統的なナイフでございます。

じゃじゃん!!!
そう、肥後守(ひごのかみ)ナイフなんですね!!!!

今回無印良品が「折り畳みナイフ」という商品名で発売したナイフ、日本のオピネルという別名もついているような和製折りたたみナイフでした。

無印良品「折り畳みナイフ」の概要

画像4: 出典:YouTubeチャンネル「FUKU」より

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  • 価格:1,290円(税込)
  • 長さ:約11cm/伸長時17cm
  • 材質:刃;炭素鋼、ハンドル;鉄
  • 日本製

※OEMで無印良品ナイフとして発売されているようなのですが、永尾かね駒製作所の肥後守で間違いないと思います。

画像5: 出典:YouTubeチャンネル「FUKU」より

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この銀色に光る金属製の鞘に折り畳んだ状態でナイフの刃が収められています。

鞘には『肥後守定駒』と特徴的な登録商標名が刻印されております。

画像6: 出典:YouTubeチャンネル「FUKU」より

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特徴的なのはこの「チキリ」と呼ばれる親指で押さえるパーツですね。

刃の長さを確認しておきましょう。

画像7: 出典:YouTubeチャンネル「FUKU」より

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刃の長さは7.5cm。

画像8: 出典:YouTubeチャンネル「FUKU」より

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一番幅のあるところで、幅が1.4cm。

画像9: 出典:YouTubeチャンネル「FUKU」より

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刃の厚みは約2mm。

画像10: 出典:YouTubeチャンネル「FUKU」より

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続いて重さは42.1gでした。

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⚠️注意⚠️

こちらは刃渡り6cmを超えていて、意味もなく持ち歩いていると銃刀法違反になります。

肥後守ナイフの中にはもっと小ぶりなサイズもありますが、銃刀法違反にはならなくても結局軽犯罪法に引っかかったりします。

どちらにしてもこういう物を持ち歩くことは現代ではできませんので、カッコいいと思ってもポケットに入れてそのままコンビニなどに行かないようにご注意ください。

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それにしても無印良品はこいつを選んだか〜という感じですね。

『Found MUJI』肥後守ナイフとは?

画像11: 出典:YouTubeチャンネル「FUKU」より

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『Found MUJI』の日本の金属シリーズですが、パンフレットに今回の「折り畳みナイフ」が紹介されていました。

画像1: www.muji.net
www.muji.net

金物の街・兵庫県三木市で製造されている折り畳みが出来るナイフです。1890年代から現在の形状のナイフが製造されるようになったと言われています。部品が少なく壊れる箇所が少ないので、長く使用できます。

画像8: FUKU

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工場で作っている時の様子の一枚なんでしょうね。

この鉄の塊がまさにこれからナイフへと姿を変えていく前の状態だと思われます。

画像12: 出典:YouTubeチャンネル「FUKU」より

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以前アウトドアブランドのロゴスさんが永尾かね駒製作所とコラボして作った肥後守ナイフシリーズがありまして、筆者のチャンネルでも少し前にご紹介していました。

画像9: FUKU

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筆者は昭和54年生まれですが子どもの頃にこのナイフを使っていたり周りにあったという記憶はなく、昭和28年生まれの筆者の父親だといつもポケットに入れて持っていたと話をしていましたのでその年代の方々から見ると非常に懐かしいナイフじゃないかと思われます。

以前の動画のコメントでも、「よく持ち歩いて遊びに使ってました」「先生が転勤でお別れする時にみんなにプレゼントしてくれました」なんていうエピソードを書き込んでくださった方もいらっしゃいました。

やはりそういう生活の一部になっていて、今こうしてまた見直すと懐かしさとともに色々なエピソードが出てくるようなナイフなんですね。

それを今回無印良品が文化的な側面の紹介と共に発売してくださったということですね

▼「ロゴス」とコラボの肥後守ナイフの動画はこちらから

画像2: www.muji.net
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刃を水研磨した後、グラインダーで研磨して中心にある鋼の刃を出し、形を整えます。研磨は仕上げの研ぎを含めて、3回行います。刃の表と裏を丁寧に研磨することで、鋭い切れ味に仕上げます。

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『中心にある鋼を出し』という表現に疑問を持った方もいるかもしれません。

この肥後守ナイフは全てではありませんが、特殊な多層構造になっている刃が作られているんです。

この辺りの話は、後半で色々なモデルと共に紹介していきたいと思います。

切れ味を良くするために、800 ~ 850°Cのバーナーで刃になる部分を焼きます。焼いた後は油に入れてゆっくりと温度を下げます。温度が高くなりすぎると硬くなりすぎて刃こぼれしてしまうため、職人が慎重に作業を行います。

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右側は焼き入れをしていますね。
こういう感じのバーナーでやってるんだ。

隣にはこれから焼き入れをする刃がたくさん積まれているようです。

こういった手作業の工程で作られているということなんですね。

画像13: 出典:YouTubeチャンネル「FUKU」より

出典:YouTubeチャンネル「FUKU」より

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以前紹介した動画でも、兵庫県三木市の刃物の歴史について少し触れていますが、昔はこういった肥後守のタイプのナイフを作っている製作所がたくさんあったそうです。

時代の流れと共に刃物を気軽に持ち歩くことができなくなってしまい、カッターナイフや段ボールカッターなど軽作業に使えるような刃物もより簡単・安全に使えるような器具が発達してきたので、今ではこの永尾かね駒製作所だけになっていると思います。

こういうのを見ると、廃れることなく長く続いて欲しいもんだなと思いますね

画像13: FUKU

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今回の無印良品のシリーズはこういった歴史文化に関わるストーリーと共に紹介してくれているので、すごく無地さんらしいなと思うし良いやり方だなと感じるんですよね

筆者でもYouTubeやってなかったらこの肥後守ナイフを多分知ることがなかったし、よくわからないけどカッコよさげなナイフだな、で終わってたと思います。

こういった歴史、製法と文化的な関わりを絡めて紹介してくれているのは、筆者を含めてこのナイフを知らない世代が多い現代においてなかなか面白い売り方だと思います

画像14: 出典:YouTubeチャンネル「FUKU」より

出典:YouTubeチャンネル「FUKU」より

画像14: FUKU

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筆者も肥後守ナイフを使っていた世代ではないし、親から教えてもらったり以前ロゴスの肥後守ナイフをご紹介した時に詳しい視聴者さんから色々なことを教えてもらったのでそのくらいの知識がメインになりますが、若い世代の方は肥後守を全然知らない人が多いと思うので、無印良品から発売されたこの機会にこそ、拙い知識ですがみなさんに還元しながら説明していきたいと思います。

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