キャンプの過ごし方に、抹茶を味わう時間「野点(のだて)」をプラスしてみませんか?長年茶道をしてきた筆者が、アウトドアで抹茶を点てるための道具の工夫や簡単な作法をお伝えします!

実際に野点を楽しもう!準備・点て方・作法まで

道具がそろったら、いよいよ野点のスタートです!

美味しいお抹茶のために必要なことと、お抹茶をいただくための作法をご紹介します。

野点出発前の準備

画像12: 筆者撮影 sadoguide.com

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抹茶をそのまま使うと“ダマ”になりやすいため、あらかじめふるっておきましょう。

自宅にある茶こし、または茶篩缶(ちゃふるいかん)を使います。

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ふるったお抹茶はもとの抹茶の缶に戻すか、小さめの瓶など密閉容器に入れておきましょう。湿気は大敵です。

この作業は風で抹茶が飛んでいくので、出発前や前日にできるとベストです。

お抹茶を点てる前の準備

1)持ってきた道具を自分の手の届く範囲に置きます。

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写真では自分の目の前にお茶碗、その近くに茶杓(ちゃしゃく)や茶筅(ちゃせん)やお抹茶を置いています。

奥には沸かしたお湯。

茶筅は風で倒れやすいので注意が必要。小皿の上に倒して置いてもいいかもしれません。

2)お菓子を盛り付けます。

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袋から直接食べても構いませんが、せっかくの野点。

ひと手間加えて「お茶会」っぽくしてみましょう。

3)お茶碗と茶筅(ちゃせん)をきれいにします。

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お茶碗にお湯を注いで、茶筅(ちゃせん)の先をさらさらと洗います。

茶筅がきれいになってお茶碗があたたまったら、建水(けんすい)へお湯を捨てます。

4)湿らせた布巾でお茶碗を拭きます。

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これでお抹茶を点てる準備が整いました。

抹茶の点て方とコツ

1)お茶碗に粉のお抹茶を入れます。

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量は茶杓(ちゃしゃく)なら2杯、ティースプーンなら軽く1杯。約1.5gです。

2)約70ccのお湯を注ぎます。

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量がいまいちわからない…という場合は、計量カップを使うと便利です。

3)お茶を点てます。

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まずは底の抹茶を分散させるようにゆっくり混ぜます。お茶碗の底に茶筅(ちゃせん)を押し付ける必要はありません。

次に茶筅を底から少し上げ、手首を前後にしっかり振ります

泡が立ったら、茶筅で抹茶の表面を整えるようにゆっくり動かします。

最後に、ひらがなの「の」の字をかくように、茶筅を上げます。

美味しい抹茶の出来上がりです。

あまり泡が立たなくても大丈夫。粉がお湯に溶けていればばっちりです!

抹茶のいただき方

画像2: 筆者撮影 https://sadoguide.com/

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お抹茶ができあがりました!

自由に飲むのもよし、作法を意識するのも良し。お好みで、心を落ち着かせてくださいね。

「せっかくだから作法を意識してみたい」という方は、ぜひ次の4つの手順で飲んでみてください。

1)点ててくれた人に挨拶をする

お抹茶が入ったお茶碗を自分の前に一旦置いて、点ててくれた人に「お点前(おてまえ)頂戴いたします」と感謝を伝えます。

2)お茶碗を軽く持ち上げて感謝する

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写真のように左手にお茶碗を乗せて右手を添え、軽くお茶碗を持ち上げます。

この所作を「おしいただく」といい、感謝の気持ちを表しています。

3)お茶碗を回す

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お茶碗を時計回りに2度回します。

自分の口をお茶碗の正面につけないように、避ける意味があります。

たとえ正面が分らないデザインのお茶碗でも、心配りとしておこないます。

4)飲む

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右手を写真のような持ち方にかえ、3口半ほどで飲みきるのが目安といわれていますが、無理のない範囲で。

最後の一口は「すっ」と音をたてて吸い切ります

この音も点ててくれた人への感謝の意思表示となります。

以上が「抹茶をいただくときの作法」です。

一応簡単にご説明してきましたが、野点のときは「作法通りやらなくちゃ!」と思わなくても大丈夫。

「点ててくれた人に感謝を伝える」だけでも十分だと思います♪

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