キャンプの過ごし方に、抹茶を味わう時間「野点(のだて)」をプラスしてみませんか?長年茶道をしてきた筆者が、アウトドアで抹茶を点てるための道具の工夫や簡単な作法をお伝えします!

まずは野点に必要な道具をそろえよう

茶道の道具は揃えだすとキリがないと言われていますが、野点には最低限のアイテムだけで大丈夫。

また、すでにお持ちのキャンプグッズがあれば、そのまま使うことだってできます!

野点に必要な道具【1】お茶碗

画像3: 筆者撮影 sadoguide.com

筆者撮影

sadoguide.com

まずはお抹茶を飲むための器が必要。人数分あるとスムーズですね。

抹茶茶碗でなくても、自宅にあるご飯茶碗やカフェオレボウルを使うこともできます。

筆者は道中でお茶碗が割れるのが心配なとき、汁椀を使うことも

抹茶茶碗の場合は、洗剤を使わないようにしてくださいね。

野点に必要な道具【2】茶筅 ちゃせん

画像4: 筆者撮影 sadoguide.com

筆者撮影

sadoguide.com

お茶を点てるときにシャカシャカと振るもの。

お茶屋さんや茶道具屋さんのほか、インターネットでも購入できます

画像1: 【野点のいろは】茶道講師直伝! 未経験でもアウトドアで気軽にお抹茶を楽しむ方法~道具・作法まとめ~
ほんぢ園 茶道具 茶筅 竹林園作 茶筅 80本立 八十本立
●商品説明 80本立茶筅。中国産です。 ●80本立とは 穂の数は80本前後。本数が多く点てやすい。 ●Q&A Q.茶筅の穂を数えたら、商品名の数と合いませんでした。 A.伝統工芸士さんに聞きました。 ○○本立というのは名称です。実際の穂数はそれよりも少ないです。 本数は伝統工芸士の組合で、統一の目安を決めております。 ●作家 竹林園 ●サイズ (約)直径6cm×高さ11cm ●箱 プラスチックケース入
できるだけ実際の商品に近づけるように努めておりますが、撮影条件やお客様がお使いのパソコンにより、色味や質感が実物とは異なって見える場合があります。また、各製品ごとに色の濃淡や重量、サイズの...
¥1,350
2021-08-17 9:52

新品を用意した場合は、使う前に軽く洗っておきましょう。水を張った器でシャカシャカと振り、乾かすだけで十分です。洗剤は必要ありません

野点に必要な道具【3】抹茶

画像5: 筆者撮影 sadoguide.com

筆者撮影

sadoguide.com

粉のお抹茶もインターネットで購入できます。

できれば製菓用ではなく、「飲むお抹茶」として売られているものがおすすめです。(味が全然違います…!)

少量で手軽な価格のお抹茶はこちら。

画像2: 【野点のいろは】茶道講師直伝! 未経験でもアウトドアで気軽にお抹茶を楽しむ方法~道具・作法まとめ~
一保堂茶舗 抹茶 関の白(かんのしろ)30g箱 粉末
原材料:緑茶(国産)
内容量:30g
商品サイズ(高さx奥行x幅):5.7cm×5.0cm×5.0cm
¥1,458
2021-08-17 9:57

野点に必要な道具【4】茶杓 ちゃしゃく

画像6: 筆者撮影 sadoguide.com

筆者撮影

sadoguide.com

粉の抹茶をすくう竹でできた匙のこと。

小さめの木のスプーンなどで代用もできます。

お茶碗が割れ物の場合、金属製のスプーンは避けるほうが無難です。

竹の茶杓は水にぬらす事ができないので、使ったあとはティッシュやキッチンペーパーで拭き取りましょう。

初心者さんにはモンベルの「野点セット」がおすすすめ!

アウトドアブランドのモンベルから「野点セット」が販売されています。

画像3: 【野点のいろは】茶道講師直伝! 未経験でもアウトドアで気軽にお抹茶を楽しむ方法~道具・作法まとめ~
【モンベル】野点セット
コンパクトな携帯用野点セットです。茶せん、茶杓、いずれも携帯性を重視してサイズを小さくした特別仕様。茶碗はメラミン製で割れにくく、アウトドアに最適です。巾着の底部と側面には緩衝材としてスポンジを入れてあります。

セットの内容は、以下のようなものです。

【セット内容】

  • 茶筅
  • 茶杓
  • お茶碗
  • 茶巾(布巾)
  • お盆
  • なつめ(粉のお茶を入れる器)

全体的にコンパクトサイズで、お茶碗はメラミン製。巾着には緩衝材が入れてあり、屋外で野点をするための工夫がたっぷりです。

その他必要なもの【1】お湯

画像7: 筆者撮影 sadoguide.com

筆者撮影

sadoguide.com

抹茶を点てるのに最適な温度は60℃~80℃と言われています。

沸騰したお湯に少し水を足した程度。

お抹茶一杯につき70㏄必要ですが、お茶碗を洗ったりもするので少し多めに用意しましょう

その他必要なもの【2】お菓子

画像8: 筆者撮影 sadoguide.com

筆者撮影

sadoguide.com

茶道の世界で、野点の際の定番のお菓子は「金平糖」。瓶などに入れられるのと、手が汚れないというメリットがあります。

とはいえ、もちろん金平糖でなくても構いません。

お好きなお菓子を用意しましょう。

その他必要なもの【3】布巾

画像9: 筆者撮影 sadoguide.com

筆者撮影

sadoguide.com

清潔な乾いた布巾を数枚用意しておきましょう。

そのうち一枚はお茶を点てる前に濡らします。お茶碗をお湯であたためた後、お抹茶を入れる前に拭くのに使います。小さめの布巾で十分です。

乾いているタオルは、野点が終わって片づけの際、お茶碗をきれいに洗った後に使います。

抹茶茶碗を使っている場合は、普段の食器を拭く布巾とは別の布巾がおすすめです。(匂い移りなどを避けるため…!)

その他必要なもの【4】建水(けんすい)

画像10: 筆者撮影 sadoguide.com

筆者撮影

sadoguide.com

捨てるお湯をためておく器を「建水(けんすい)」と言います。

お茶碗より少し大きめの器がひとつあればばっちり。

いろいろ書きましたが…茶筅と抹茶さえあれば何とかなります!

野点にどうしても必要なものは茶筅(ちゃせん)抹茶です。

この2つだけは代用品がないので、準備が必要です。

逆にそれ以外はなんとでもなります

自宅にある食器や道具と向き合って、何が使えるか考えるのも楽しいですよね。

ちなみに筆者は、旅行の際は茶筅と抹茶だけ持って行き、旅先の滞在先でお抹茶を点てることもあります。

野点の道具を持ち運ぶときのポイント

画像11: 筆者撮影 sadoguide.com

筆者撮影

sadoguide.com

持ち運びで何より気を付けたいのが「物を壊さないこと」。

道具をスムーズに運ぶための工夫を紹介します。

【ポイント】

  • 道具をケースやバスケットに入れる
  • 手ぬぐいや袋などで割れ物を保護する
  • 茶筅は購入時のケースに入れる など

茶道具はキャンプグッズとして開発されたものではないので、少し気を使うところが多いもの。

余裕があれば、バスケットや手ぬぐいなど持ち運びの道具までこだわってお気に入りを選ぶのも良いと思います♪

This article is a sponsored article by
''.