キャンプ初心者が前日にすべき準備〜荷物編〜
「キャンプ前日にする準備?」僕は正直毎回同じなので、何も考えずに車に荷物を積み込んで終了。なんて言ってしまうと話は終わってしまいますが、何も考えずに荷物を積み込めるというのは、キャンプ前日のルーティンが確立できているということ。そうなるまでにはやはり試行錯誤があるわけです。
今回は、キャンプ歴40年のアウトドアライターである筆者が、初心者でもキャンプ前のルーティンを確立できるよう、前日にする準備についてお話したいと思います。
1.設営の流れをシミュレーション 逆算して詰め込むべし
キャンプ場に着いて一番困るのは荷物を忘れること。
「テント忘れた!」「寝袋忘れた!」なんてことになったら、眠るどころか宿泊することすらできません。でも、実は初心者にはありがちな失敗なんです。
キャンプ場でアタフタしないためにも、前日にキャンプ場に着いてからキャンプサイトを完成させるまでの行動をシミュレーションしてみて下さい。
例えば……
キャンプ場到着
↓
全体のレイアウトを考える
↓
テントを張る(テント、ペグ、ハンマー、ロープ)
↓
タープを張る(タープ、ペグ、ロープ、ポール)
↓
ダイニングを作る(テーブル、椅子)
↓
キッチンを作る(キッチンテーブル、ツーバーナー、食器)
↓
ランタンを設置する(ランタン)
↓
キャンプサイト完成!
このような流れを頭の中でシミュレーションしてみると、どの道具がどのタイミングで必要になるかわかるはずです。
つまり、荷物を詰め込む(もしくは車などに積み込む)際は、シミュレーションとは逆の順序で詰めて行くのがポイントです。
上記の場合だと、
ランタン→キッチン関連→テーブル、椅子→タープ関連→テント関連
という順番が良いでしょう。
キャンプ場についたらまず始めにテントを張りますので、車の扉を開けて一番手前にテントがあるのが理想というわけです。
2.忘れ物をしないためにコンテナにまとめるべし
テントやタープなど、大きなものは忘れないとしても、やはり忘れ物で多いのが小物です。
僕の場合、小物はコンテナ2つに分けてキャンプに持っていきます。
左のコンテナはこまごまとした物が入っていて、右は食器やカトラリーが入っています。
ルミエールランタンや予備のホワイトガソリン、ODやCB缶、蚊取り線香やランタン、キッチン用品など、こまごまとした物はすべてコンテナに入っています。
キッチン用品は簀(す)巻き状に収納し、キャンプ場ではこれをそのまま広げて吊り下げて使います。
意外とあると便利なのは自在ロープです。
風が強かったりタープを変形させて張るときに活躍するので、数本持っておくと良いでしょう。
このようなコンテナにはガサガサっとラフに積み込んでおきましょう。
きっちり詰め込みすぎるといつもパズルをしなければならなくなりますので、余裕をもって収納できる容量にしておてくのがポイント。
もうひとつのコンテナには食器類をまとめて入れておきます。
いつも同じものが入っていれば、これを持って行くだけで食器類を忘れることがなくなります。
特に気をつけたいのは、スキレットやホットサンドメーカーです。
家用とキャンプ用を兼用してしまうと、コンテナから出して家で使い、そのまま入れ忘れてキャンプに持って行けないことがあります。
可能な限り兼用ではなく、キャンプ用を別に購入して、必ず同じ場所に入れるようにしましょう。
ちなみに、写真に映っているホットサンドメーカーのカバーは自作です。よく見ると、右と左のボタンのオスメスが逆になっているのはご愛嬌。
また、CHUMS(チャムス)のテーブルクロスウエイトはお気に入り。キャンプ場では風でテーブルクロスがバタつくことがあるのですが、四隅にこれを付けておけば、バタつきも抑えられ見た目も可愛いです。
【荷物の詰め込み・積み込みで意識するべき3つのポイント】
荷物の詰め込み・積み込みで筆者が3つだけ気をつけていることがありますのでご紹介します。
(1)キャンプから帰ったら荷物はすべて降ろして元の場所に戻しておく
道具は積みっぱなしにせず、すべて降ろして元の場所に戻しておくことで、忘れ物や破損に気づくことができ、ギアをいつもきれいに保つことができるようになります。
(2)いつも積む場所に同じものを積む
荷室の形によって、隙間や形、大きさなどが、ジャストフィットする場所があります。それらのギアは常に同じ場所に積み込むことで効率よく積み込めますし、忘れることもなくなります。
(3)キャンプに行く前に必ず道具のメンテナンスを行う
ホワイトガソリンやガスの補充、ランタンのマントルの破れや各箇所の増し締めは前日の内に必ず行います。もちろん、予備のマントルや燃料も確認しておきます。