そこで、専門家の方にご指導いただきつつ、成功ポイントと失敗ポイントをまとめてみました!
使用アイテム紹介
SOLAR BROTHER「SUNGOOD(サングッド)」
今回私が使用したのは、フランスのメーカー「SOLAR BROTHER」が販売しているサングッドです。折り畳んで持ち運べるタイプのもので、重さ950gと軽量ですが100〜120℃の低温調理が可能。畳むと厚さが3cmになり、専用のバッグに入れてコンパクトに持ち運べます。
失敗例:ソーラークッキング初挑戦のミネストローネ
※成功例でも詳しくご紹介しますが、ソーラークッキングは自然相手の(私にとっては)繊細な調理法のようです。気象に対するアンテナを高くして、少しでも効率よく熱を集めることが、成功への近道です。
4月28日:晴れ:気温24℃
時々薄い雲がかかるものの、晴れ予報で風も落ち着いていたため、ソーラークッキングに挑戦!推奨レシピにもあった、(ほぼ)無水のミネストローネに挑戦することにしました。
11:00 具材の準備を終えて、太陽光加熱スタート
常温に戻した野菜を刻み、トマト缶や調味料、ベーコンを入れ下準備完了。専用の袋に入れて、ソーラークッキングスタートです。
<失敗ポイント01:材料入れすぎ>
メーカー推奨お鍋COOKUP(クックアップ)の見た目の大きさ(20cm×33cm×深さ12.5cm)に惑わされて、普段通り家族5人分の具沢山スープを作ろうとしてしまいました。最初はまず、1〜2人程度の少量の料理から挑戦して、様子を見るべきだったと思います。
11:30 太陽に当ててから30分経過
南向きのコンクリートに設置し、30分が経過。袋の上から鍋を触ってみると、熱めのお風呂ぐらいのポカポカとした温度で、まだまだ時間がかかりそうです。(注:高温になっている場合がありますので、火傷にご注意を。)
<失敗ポイント02:パネル角度の間違い>
サングッドは、周囲を覆うパネルの角度を冬仕様と夏仕様の2段階に調節できる商品なのですが、(11時〜スタートしたこともあり)太陽の位置が高く感じられた私は、夏仕様に前側のパネルを起こしてセットしました。これも間違っていたと思います。
12:30 1時間半が経過し、袋に変化が!
袋の中に水滴がついてきました。開けると熱が逃げてしまそうなので中は見ずに待機。ところが、この頃からまた雲が現れ始め…太陽がかげってしまうと、途端に鍋の表面温度が低くなってしまいます。再び日差しが戻っても、鍋が温かくなるには更に時間がかかり、嫌な予感。
<失敗ポイント03:鍋を置く位置の間違い>
鍋は写真のようにソーラークッカーの真ん中ではなく、(背面側のパネルに寄せて)奥側に設置するのが正解だそうです。その方が、鍋で遮ってしまう分の光が少なくて済み、より効率よく太陽光を集められます。
13:00 中をチェックしてみると…
時々太陽がかげるものの、かれこれ2時間が経過したので開けてみることにしました。
袋を開くと、ふわっと野菜の香りがします。具材自体はまだ生ですが、下の方には野菜の水分が上がってきて、5割ぐらいが水分に使っている状態。温度を測ってみると50度しかありませんでした。
14:00 3時間加熱したものの、上手くいかず
雲が厚くなってきたため、加熱開始から3時間でソーラークッキングを断念しました。
使用した鍋(クックアップ)は、ガスやIHでも調理可能ですので、食材はガスでしっかり加熱し、食べられる形に仕上げましたが、暖かい料理ができる気がしませんでした。