環境に優しいアクリルスポンジを紹介! 油汚れも焦げつきにも使え研磨剤不使用でフッ素加工の鍋にも可
ある日、ドラッグストアで見かけたこのスポンジ。「水だけでも汚れをズバッと落とす!」という魔法のような文言とキュートな姿に一目惚れ!即買いしました。そして後に、「とんがり」という名前まであると知ったのです。
旭化成ホームプロダクツ ズビズバ アクリルスポンジ とんがり
【製品仕様】
・サイズ:縦 130mm×横 69mm×厚さ 31mm
・重量:10g
・ 原産国:日本
・耐熱温度:90℃
愛嬌のある〝とんがり〟 デザインや構造について!
大きさはごく普通のスポンジと同じの手のひらサイズ。
くびれのある曲線の形が、手に馴染んで持ちやすく、とがっている部分が食器などの角や溝にフィットするので洗いやすいという特徴があります。
【構造】
●上(表面):メーカー独自のアクリル不織布(抗菌)
●中(中間):ポリウレタン(特殊スポンジ)
●下(裏面):ナイロン不織布(現行品では濃いオレンジ色)
次に構造を側面から見ると、3層になっているのがわかります。
表面のボコボコした側は、メーカー独自開発のアクリル不織布。ぬるっとした油汚れに最適だそうです。
真ん中の層は水切れの良い脱膜ウレタンスポンジ使用で乾きやすさがウリ。
裏面のザラザラは焦げつきを取るためのナイロン素材になっていますが、研磨剤不使用ということで、フッ素加工の鍋にも安心して使えるようです。
また、表と裏の特徴を活かした使い分けができるため便利ですね。
使ったキッチン用品をそのまま放っておいたり、重ねたり、水だけでさっとゆすいで使い回したり…というのが正直なところ、気分的に苦手だった筆者ですが、自然の中で楽しむアウトドアの最中には「汚れが気になる」なんて言ってられません。
環境に気をつけながら最小限でできることをやる!という心構えが必要なのだと感じ、だんだん抵抗も薄れてきたこの頃…。
このスポンジで洗剤を使わないで済むのであれば、環境にやさしいというエコの観点からも今後、ますます注目したいものですよね。
そこで、今回はキャンプ調理後の鍋や食器類、スキレットで『ズビズバ アクリルスポンジ とんがり』の効力を検証してみます!
【検証1】水だけで汚れを落とすって本当? カレー調理後のアルミ鍋やプラスチック食器で試してみた!
今回のキャンプで作ったメニュー1つめは「カレー」。キャンプ飯の定番として、美味しくお手軽なんですが…食後の洗い物としては正直言って厄介。
鍋にはべったりと油汚れ、カレー独特の色…さらにぬるっと感が残っています。
まずは、カレー調理に使用した「アルミ製の鍋(アルマイト・ハードアノダイズド加工)」を洗います。
常温の水と〝とんがりくん〟でこすっていきましょう。焦げつきは無かったので、表面のアクリル不織布を使用します。
カレー調理後のアルミ鍋をこすってみた!
カレーの色がひどいので少し躊躇してしまうのですが、いざ!洗剤なしでこすってみると…
軽くひとまわりさせ、30秒ほどで直径約16cm、容量2リットルほどのアルミ鍋を洗い切ることができました。
鍋の色で汚れの有無が見えにくいですが、キッチンペーパーでチェックしてみると(画像④)、カレーの汚れはしっかり落ちています。臭いも気になりません。
このとんがり部分を使えば、ちょっとした隙間部分にも入り込めるというアイデア商品。無駄にとんがっているわけではなかったんですね!
スポンジの色がもともと黄色いので、カレー汚れが気にならないのも嬉しいポイントでした。
カレーを食べた後のプラスチック食器を洗ってみた!
カレーを食べるのに使用したプラスチックの食器類。カレーの汚れとぬるぬる、お米のこびりつき、ベトベト洗いを検証します。
調理に使う鍋と違って、直接口に付ける食器はより清潔に保ちたいものですよね。こちらも常温の水で洗ってみます。
こちらもさっと一回で、すぐにカレー汚れが落ちました。臭いもナシです。
ただ、キュキュッとまでは難しいかなという印象。アウトドア中に何度か使い回した後、保管前には一度洗剤を使って洗う方がいいかもしれません。
つまり、同じカレーでも、アルミの鍋はスッキリ! プラスチックのカップはアウトドアでは問題ないが…保管する際はもう一度洗いたいかな?というのが本音。
「素材によって洗い上がりが異なる」というのが私が検証した際の感想です。
また、今回は「常温水でも洗えるか?」を検証しましたが、お湯を使える環境であれば、より簡単に汚れは落ちるだろうとは思いました。(キャンプ中でも冷水を火にかけてぬるま湯を作っておくと重宝します。)