感受性が高く柔軟で、責任感や自立性のある強い心を我が子にも持って欲しい。そう願う方もいると思います。キャンプというのは、子どもの心の成長を後押ししてくれるとても貴重なレジャーのひとつ。今回は、そんな状況をよりよく生かすため、親が知っておきたいことを、文教大学教育学部 発達教育課程 幼児心理教育専修 准教授『宮野 周』先生に詳しくお話ししていただきました。 ※本記事は2019年6月に発売された「fam Summer Issue 2019」の特集企画に加筆・修正を加え再構成したものです。

【7〜9歳児対象】「心の成長・発達を促すキャンプ」親が知っておくべきこと

7〜9歳児は、他人との関係を意識し、思いやりが生まれるころ。自分の判断で行動するようになり、身体的に強くなることで、より活発で挑戦心旺盛になりますよ。

ただ、自分を客観的視できるようになる一方で、自己中心的な思考も残っています。「ちょっと難しいこと」「危険なこと」にも一人で挑戦しようという意欲も芽生えるため、より目が離せなくなりますが、挑戦心をできるだけ尊重してあげることが大切です

その1. 生き物に触れるきっかけを

画像15: fam Spring Issue 2019より
fam Spring Issue 2019より

魚釣りはもちろん、つかみ捕り、虫捕りなど生き物への興味が大きくなります。どうやったら捕まえられるのかを試行錯誤することもあり、柔軟な発想につながります。

その2. 火おこしを手伝ってもらおう

画像16: fam Spring Issue 2019より
fam Spring Issue 2019より

危険と隣り合わせでもある火おこし。あえて挑戦したがる子どもも少なくありません。

安全を確認しながら任せることによって、責任感を感じさせるキッカケにもなるでしょう。

その3. 難しいことに挑戦するときは応援しよう

画像17: fam Spring Issue 2019より
fam Spring Issue 2019より

幼児期にはできないかったことや難しかったことにも、挑戦する意欲が増大します。「危ないからダメ」ではなく、時にはチャレンジ精神を見守ることも必要です。

その4. 反抗心には対話で対処しよう

画像18: fam Spring Issue 2019より
fam Spring Issue 2019より

挑戦心が高まるにつれて、危険につながる行動も増えてきます。ただそこで一方的な注意や命令には反抗することも。

丁寧に言葉を選んで対話することが大切です。

その5. 新しい仲間との交流を促してあげよう

画像19: fam Spring Issue 2019より
fam Spring Issue 2019より

キャンプ場には他ファミリーキャンプを楽しむ人もいます。他の子どもと接する機会があれば、積極的に活用するのもひとつ。

新しいコミュニティの中で、柔軟性や幅広い社会性を身につける絶好の機会になりますよ。

その6. 重要な仕事の一部を任せてみよう

画像20: fam Spring Issue 2019より
fam Spring Issue 2019より

調理やサイト設営の時に、一部を担当してもらうなど、大きな仕事の1パートを任せることで、チャレンジしようとする欲求を満たし、責任感を刺激することにもつながりますよ。

その7. 自然の中で工作するよう促してみる

画像21: fam Spring Issue 2019より
fam Spring Issue 2019より

面白い形の石や葉っぱを見つけたら、ただ拾うことだけではなく、それを使って何かを作り出すことを促してみましょう。

クリエイティブな遊びは、想像力はもちろん発想力も向上させます。

This article is a sponsored article by
''.