【雪山登山について】初心者は難易度の低い人気コースから始めよう! ソロはなるべく避けよう!
冬となり、おうちでぬくぬくと過ごしていると、極寒の雪山に行くことが信じられない気もする今日この頃ですが、それでも登山に繰り出すのは、冬山独特の美しさがあるから。
幼少の頃に雪国で育ち、単純に雪が好き。さらに晴れて青空があれば、白色とのコントラストが見事な清々しい絶景も期待できます。歩いていくうちにぽかぽかしてくると達成感も感じられ、登山後、麓に戻って温泉に浸かり、ホッと一息つく瞬間も最高なんです。
ただし、一歩でも間違うと危ないのが雪山。初心者はまず、人気のある難易度低めのコースを選び、山岳ガイドや経験者とともにアドバイスを受けながら行動するのが賢明でしょう。
私も初めての雪山登山は、経験豊富な山仲間に連れて行ってもらいました。
向かったのは長野県八ヶ岳連邦の横岳(通称、北横岳)。少し緊張気味でしたが、登山者が多くて妙に安心したのを覚えています。周りに人が多いと遭難の心配も薄れ、助け合える仲間が増えた気分になるものです。
北横岳山頂の標高は2,480mですが、北八ヶ岳ロープウェイで標高2,230m地点まで上がることができ、山頂までの片道1時間半のコース自体は難しくありませんでした。天気は曇りで、あいにく遠方までは望めなかったものの視界は明るく、雪上コースも踏み固められていて意外にも歩きやすかった印象です。
しかし、やはり厳しかったのが寒さ。山頂付近は風も強く、写真を撮ってすぐに引き返すこととなりました。特に悪天候時の無理は禁物です。
【雪山登山の寒さ対策】初心者なら防寒対策は必須! アウターは防水・防風、インナーは速乾素材がオススメ!
雪山登山歴がまだまだ浅い私は、必ず経験者と一緒に万全の準備を行います。低体温症や凍傷にならないよう特に心がけているのが「防寒」です。
スキーやスノボと違って基地からどんどん遠ざかっていく登山では、どんなに寒くても近くに暖を取れるような小屋があるとは限らない。
助けを呼んでもすぐに駆け付けてもらえる保証もない。油断すると命の危険が伴うため、より細心の注意が不可欠なのです。
私たち夫婦の「雪山スタイル」は、上記写真のように…ニット帽からネックゲイター、手袋まで全身を防寒具で覆い、顔だけが出ている状態にします。(上半身は重ね着をし、さらに1〜2枚余分にザックに忍ばせています)
見落としがちなポイントとして、直接肌に触れるインナー(ベースレイヤー)選びはかなり重要。登っていると汗をかき、休憩すると汗が冷えて寒くなる、そんな事態を緩和するためには「速乾素材」をオススメします。
冬期アウトドア用の機能性シャツは要チェックです。
「ファイントラック ドライレイヤーベーシック ロングスリーブ 男性用 FUM0421」
こちらのウェアは、汗冷えを軽減する柔らかな着心地が特徴。保温性があり、冬期登山など寒い季節のアクティビティに適した長袖シャツです。
「ザ ノースフェイス マウンテンジャケット メンズ NP61800」
一方、アウターにはゴアテックスなどの透湿性、防水性の高い生地がオススメです。ゴワゴワせず、身動きがとりやすい軽めのジャケットを使用し、中に重ね着をして温度調節を心がけましょう。
ゴアテックス2層構造で防水、防風、透湿性に優れ、秋冬の山岳にぴったりのアウターシェルです。
【雪山登山の寒さ対策】防寒対策ならインナースパッツ付きパンツやゲイターを装着!
筆者の場合、パンツは防水や防風・防雪機能に優れた、いわゆる「ハードシェルパンツ」と呼ばれるタイプを使用していますが、決して保温性に優れているとは言いきれません。そのため、寒い場合は中に保温性のあるタイツを履くようにしています。
また、一度でも雪が登山靴の中に入ってしまうと靴下も濡れて足先まで冷たくなり、登山終了まで乾くこともなく、冷えの原因ともなって不快です。
そこで、インナースパッツと呼ばれる足首の部分が二重になっているパンツを使えば、登山靴にかぶせるようにインナーをぴったり密着させ、雪の浸入を防ぐことができます。
しかしながら、インナースパッツが付いていないモデルや、防雪を徹底したい場合は、ひざ下に外付けのゲイターを使用することが多いです。