ダイレクトフリージングとは? 野菜などの食材をそのまま冷凍する保存法 4つのメリットあり!
ダイレクトフリージングとは、その名のごとく、「食材をそのまま冷凍してしまう保存法」のことを言います。今回ピックアップする“野菜”に限らず、肉や魚などのすべての食材において、下茹でなどの下ごしらえは必要ありません。
「野菜を生のまま冷凍して、ちゃんとおいしく食べれるの?」と疑問に思った人もいるかもしれません。筆者も以前は、野菜のダイレクトフリージングに抵抗がありました。
それが、今ではこの通り! 我が家の冷凍庫から出てきた、ダイレクトフリージングです。

筆者撮影 玉ねぎ・ぶなしめじ・いんげん・ししとう・ピーマン・枝豆
我が家の冷凍庫は決して大きくないにも関わらず、これだけの量の野菜を冷凍しているのは、ダイレクトフリージングのメリットをたくさん感じているからなんです。
ここからは、野菜をダイレクトフリージングすると得られる、4つのメリットをお伝えしていきます!
【ダイレクトフリージングのメリット1】節約できる
数々の節約法がある中で、「安いものを買う」のは基本中の基本! 特売品をお得に買い込んできても、使いきれずに腐らせてしまっては節約になりません。
冷凍保存することで、食材を自分のペースで消費できます。
【ダイレクトフリージングのメリット2】フードロスを防げる
近年、世界的に注目されているフードロス。みなさんの家庭でも食べきれずに破棄していませんか? 家庭におけるフードロスの大きな原因は、先にお話したように使いきれずに腐らせてしまったり、賞味期限を過ぎてしまうこと。
ダイレクトフリージングをうまく活用すると、食材の消費期限を伸ばせるため、フードロス削減にも効果的です!
【ダイレクトフリージングのメリット3】時短調理できる
筆者がダイレクトフリージングをする一番の理由は、時短調理に役立つからです。炒めたり煮たりする時間は半分以下になり、面倒な解凍作業も必要ありません。

筆者撮影 炒め物にダイレクトフリージングのキャベツを投入!
カレーを作る場合、炒める時間は半分以下に短縮できます。炒めずに煮るところから始めてもOK! 冷凍した野菜は、火にかけるとすぐに柔らかくなるため、あっという間に一品できちゃいます。
【ダイレクトフリージングのメリット4】栄養を無駄にしない
野菜を下茹でしてから冷凍すると、栄養の一部が鍋のお湯に流れ出てしまいます。ダイレクトフリージングでは、野菜をそのまま冷凍し、解凍せずに調理するため、栄養を無駄にすることはありません。
【ダイレクトフリージングの方法】おいしさを保つための3つのポイント! 注意して野菜を保存しよう!
それでは、ダイレクトフリージングをやってみましょう! 今回使用するのは、玉ねぎです。
1.玉ねぎの皮をむいて洗います。水分が残らないように、キッチンペーパーで拭き取りましょう。
2.玉ねぎを好みのサイズにカットします。

筆者撮影
3.カットした玉ねぎを、重ならないようにラップに広げ、空気を抜くように包みます。ラップを使用せず、直接フリーザーバッグに入れてもOKです。

筆者撮影
4.あらかじめ冷やしておいた金属バットの上に、2の野菜を並べて冷凍庫に入れて完了!消費の目安を把握するために、フリーザーバッグに日付を記入しておきましょう。

筆者撮影
賞味期限は、約一ヶ月。使用するときは、解凍せずに、そのまま煮たり炒めたりして使いましょう。
ダイレクトフリージングで野菜をおいしく保存するための3つのポイント! 水滴・空気・急速冷凍
とっても簡単なダイレクトフリージング。とはいえ、以下のポイントを抑えておくことが重要です。
ポイント1.水滴を拭き取る
野菜に水滴が残っていると痛みの原因になるため、キッチンペーパー等で水滴を拭き取ってから冷凍しましょう。

筆者撮影 水滴が残ったまま冷凍したモロッコインゲンは霜だらけに……。
ポイント2.空気を抜く
空気に触れることで起こる酸化は、野菜の保存期間を縮めてしまいます。できるだけ空気を抜いて冷凍しましょう。
ポイント3.急速冷凍する
食品を冷凍する際、おいしくキープするための要(かなめ)は、“スピード”です。ゆっくりと冷凍した場合、食材内の水分が氷結晶に変化し、組織がダメージを受けて味が変化してしまいます。
食材をおいしく保つために、金属バットの熱伝導率の高さを使って急速冷凍しましょう!