【準備編】手作りソーセージ(ウインナー)を作るには? 必要な道具は羊腸と絞り袋・口金!
いちからソーセージを作るには、以下の道具や食材が必要です。
- 豚挽き肉400g
(今回は440gを使用) - お好みのスパイス合計約10g
(今回はセージ、あらびきガーリック、ブラックペッパーを使用) - 羊腸2m
- 砂糖15g
- 塩10g
- 氷
- 水
(氷と合わせて約100ml) - 絞り袋と口金
- ボール
もっとも大切なのが、ひき肉を詰める際に必要となる2つのアイテム、『羊腸』と『絞り袋・口金(くちがね)』です。
羊腸(2m)はネットで800~1,000円。
サイズ:中太ウインナー仕上がり径 20~22mm 長さ2m、充填量:羊腸(約2m)に500gを充填。適応ノズル(口金)サイズは10~13mmです。15mmはぎりぎりです。20mmのノズルは使えません。
保証期間:商品発送日より6ヶ月、原産国:ニュージーランド
配送:メール便配送です。郵便受けへの投函となります。表示の予定日より早く発送する場合があります。[出荷後に追跡番号をお知らせします]。メール便配送はお届けが遅れる場合がありますので商品をお受け取ってからお肉等の準備をして...
絞り袋と口金セットは1,700~2,000円ほどで購入できます。
絞り袋の代わりにソーセージメーカーを使う方法もありますが、少々高額です……。
そのため、まずは手軽にはじめられる絞り袋の使用をおすすめします。ちなみに、絞り袋は破れるまで使えます!
追加であると便利なのが、以下の2つ。
- 低温調理器、デジタル温度計
- ビニール手袋
ソーセージを茹でるときに、温度計や一定の温度を維持できる低音調理器があるとラクです。
とはいえ、僕は使用していませんので、なくてもOK。まったく問題ありません。
また、ひき肉をこねるときに手が汚れるので、ビニール手袋があると便利です。
【実践編】手作りソーセージ(ウインナー)の作り方 ひき肉を温めないように低温調理することがポイント!
では、実際の作り方をご紹介していきます。
手順は以下の工程を参考にしてください。
- 羊腸を水でもどしておく
- ひき肉を10℃以下に冷やしながらこねる
- ひき肉を腸詰めする
- ねじる(リンキング)
- ソーセージを70〜80℃のお湯で茹でて氷水でしめる
- グリルもしくはフライパンで焼く
それぞれ順番に解説しますね。
1.羊腸を水でもどしておく
羊腸(2m)は常温・塩づけの状態で送られてきます。まずは水でもどしておきましょう。
約15分ほどで使える状態になりますので、この間にひき肉をこねます。
2.ひき肉を10℃以下に冷やしながらこねる
豚ひき肉440gに、
- 砂糖15g
- 塩10g
- スパイス適量(セージ、粗挽きにんにく、黒胡椒すべて合わせて10gほど)
- 氷水(氷6個程度に水を100ml〜150ml目盛りまでいれる)
を混ぜてこねていきます。
完成の目安は、「片手で持てるくらいにまとまる」です。4,5分ほどこねると、徐々にまとまりが出てくるようになってきました。
ポイントはひき肉を絶対に温めないこと。(目安は10℃以下)温度が上がってしまうと、できあがりがボソボソのソーセージになってしまいます。
もし、こねているときに氷が溶けてしまったら、追加で氷を1,2個入れて温度管理を徹底しておきます。
3.ひき肉を腸詰めする
できあがったひき肉は一旦冷蔵庫へ。この間に、絞り袋の準備をしておきます。
絞り袋の先端幅が2.5cmになるようにハサミでカット。
口金を通してひき肉の受け入れ準備完了です。
続いて、水でもどった羊腸を口金へ通します。ここが意外と難しい……。うまく通らないんです。
ポイントはプラッチックガイドを「グイッ」と曲げて、思い切りよく通すこと。
羊腸の強度は思ったよりも強いです。少し力を入れても、まったく問題ありませんでした。
そして羊腸が口金に通ったら、絞り袋の方まで引き伸ばしておきます。
ようやく、腸詰めの作業へ。
冷蔵庫のひき肉を半分ほど取り出し、絞り袋に入れて……強めの力で押し出す!
先端からちょっとひき肉が出てきたら、羊腸の先端を結んでおきます。
これでお肉が飛び出る心配はありません。
腸詰め作業では、きつく詰めすぎないように注意。というのは、詰めすぎるとねじる工程で破裂する可能性があるためです。
- ゆっくり押し出す
- 少し手元を引き気味に絞る
ことを意識してみると、出てくるお肉の量を調節できます。
ときどき指で触りながら、詰まりすぎていないことを確認してくださいね。
そして、このときもお肉を温めてしまうのはNG。ボールの底を冷やしながら、腸詰めしていきます。
ちなみに絞る力が必要で、かなりの握力勝負……。
絞り切ったら端っこは結んで、腸詰め完了です。
4.腸詰めしたお肉をねじる(リンキング)
腸詰めしたお肉をねじって、ソーセージの形にしていきます。ねじることを「リンキング」というそうです。
今回は端から順番にねじったのですが、茹でるときにねじりがほどけてしまうという失敗を冒しました……。
対策として鎖状にねじると、ほどけないようです。
- 中間地点で3回〜4回ねじる
- 点線の位置で2本同時にねじる
- 片側の端っこを輪っかに通す(これでほどけなくなる!)
- ②と③を繰り返して完成
ねじり終えたら、茹でる前に空気が入っていないか確認です。
空気が入っていれば、爪楊枝で空気抜きをしておきます。
5.ソーセージを70〜80℃のお湯で茹でて、氷水でしめる
ねじったソーセージを70〜80℃のお湯で20分茹でます。デジタル温度計や低温調理器を持っている方は、温度管理が簡単です。
持っていない方は、勘で茹でていきます……!
お湯の温度の目安は「ぼこっぽこっ」と泡が出てくるくらい。
この状態を20分間維持しながら茹でます。20分は鍋の中から目が離せません。
ソーセージが浮いてくるので位置を入れ替えたり、お玉でお湯をかけたりしてまんべんなく火が通るよう気をつけます。
この間に氷水を準備しておきましょう。20分経過したら、ソーセージに火が通っているか、取り出して切ってみます。
十分、火は通っているみたいですね。
一度ザルにあげて、氷水で一気にしめます。5分ほど冷やし、小分けして完成です。
もしすぐに食べない場合は、冷蔵庫や冷凍庫で保管しておきます。
6.グリルもしくはフライパンで焼く
完成したソーセージを焼いていきます。今回はグリルとフライパン、2種類の焼き方で楽しんでみました。
両面こんがりと焼き色がつくまで焼いていくこと5分。お皿に盛り、マスタードを添えて完成です。
味はとても美味しいです!
グリルで焼いた方は、ほどよく水分がとんで引き締まった食感に。フライパンで焼いた方は口当たりが柔らかいです。
市販のソーセージよりもパリッとした感じはありませんが、ガーリックとセージの香り、そしてお肉の旨味がより一層強く感じられます。
パリッとした感じを出すには、乾燥させて燻製…とかなり手間がかかるみたい。次回チャレンジしてみたいですね。