キャンプで大人気のツーバーナーは火力がポイント! 同時調理ができるうえ時間短縮にもつながり効率的!

シングルバーナー イメージ
ソロキャンプや登山などではひとりで荷物を持っていくという観点からも、軽量コンパクトになるシングルバーナー(1口タイプ)が主流ですが、車移動を前提としたキャンプですと、2口ある「ツーバーナー」がとても重宝します。
バーナーが2つあるため、「お湯を沸かしながら煮込みをしたり」「ご飯を炊きながら炒めものをしたり」...と、同時調理ができるためとても便利です。そのため、調理時間の短縮にもつながり効率もよく、シングルバーナーに比べてとても便利です。
また薪や炭などを準備する必要がないため、簡単に火をつけることができ、後片付けも楽チンなことも魅力のひとつ。
しかし、シングルバーナーに比べると「重い」「かさばる」「場所をとる」などのデメリットもあることは否めません。
ツーバーナーのタイプは「ガス缶(CB缶・OD缶)」か「ホワイトガソリン」で燃料が違うのでチェックを!
ツーバーナーはタイプによって使用する燃料は、CB缶かOD缶、どちらかのガス缶を使用するものと、ホワイトガソリンを使用するものがあります。
そこで、使用する燃料のタイプ別にポイントを抑えておきましょう!
「ガス缶を燃料にするツーバーナー」準備が楽チン!

OD缶を燃料としたツーバーナーイメージ
ガス缶を燃料とするツーバーナーには2種類あり、使用するガス缶が異なります。
<ガス缶の種類>
◆CB缶:Cassette Gas Bombe(カセットガスボンベ)の略
※ご家庭のカセットコンロで使われるような一般的な細長いタイプ
◆OD缶:Out Door(アウトドア)の略
※上記写真のように各メーカーが販売している形も異なるタイプ
CB缶(カセットボンベ)は、もともと室内で使用することを想定して作られていますので、アウトドアシーンや特に冬場などの寒い時期では火力が不安定になる場合もあります。(ただし最近ではアウトドアでの使用を考えて作られているCB缶もあります)
対照的に、OD缶(アウトドア用のガス缶)はアウトドアシーンでの使用を想定して作られていますので、火力も安定しており寒い季節でも問題なく使えます。(氷点下でも安定して使用できる「出力の強いパワータイプ」も販売されています)
いずれにせよ、ガス缶を燃料としたツーバーナーは簡単に使えるというメリットがある一方で、燃費はそんなに良いとは言い切れず、ガスボンベのコストはかかってきます。途中でガスが切れてしまえば使用出来なくなるので、予備のガス缶は必ず持っていくようにしましょう。
注意:ガス缶を燃料としたツーバーナーを選ぶ際は、安全面等を考えメーカー推奨の純正ガス缶をご使用ください!
「ホワイトガソリンを燃料とするツーバーナー」火力の安定感が抜群!

ホワイトガソリンを燃料としたツーバーナーイメージ
ホワイトガソリンと車に使用するレギュラーガソリンの違い
車に使用されるレギュラーガソリンもホワイトガソリンも、原油から精製される揮発性燃料。
(車のレギュラーガソリンは動力に必要なオクタン価を上げるために様々な添加物を付加。さらにガソリンの種類を区別するためにオレンジの色素をつけています)
一方、ホワイトガソリンは、無添加で色もつけていないため、無色透明が特徴で「白ガス」とも呼ばれています...というように、両者は全くの別物と覚えておきましょう!
ホワイトガソリンを使用するメリットは寒い環境下でも問題なく、火力も強く安定している点です。また燃費が良く、ガス缶タイプより長時間燃焼します。コスト面で見ればガス缶タイプよりお得です。
しかし、「ポンピング」というひと手間が必要となってきます。ポンピングとは、空気で燃料を噴出させるための作業で、燃料タンク内を加圧することを言います。
慣れてしまえば、一種の儀式!?みたいなものですが、初心者の方ですと戸惑うこともあるかもしれません。また、定期的なメンテナンスが必要ということも覚えておきましょう。
ツーバーナー選びのポイントはデザイン性・重量・風防の有無など! アウトドアの状況で考慮してみよう

ツーバーナーを選ぶ際、どんなことにポイントを置くのか簡単にまとめてみました。目的や状況に応じて考えてみましょう。
①デザイン性
②重量
③持ち運び&収納性
④風防の有無&取り外し
⑤火力の強さ
⑥ランニングコスト
キャンプギアと言えば、しっかりした作りで軽量コンパクトになることを前提として考えてしまいますが、軽くてコンパクトならシングルバーナーの方がベストな選択になってしまいますね。
車での移動も考慮し、「①デザイン性」で選んでみたり、「②重量」は多少我慢して、「⑤火力の強さ」を優先順位に上げたりしても良いと思います。
また、「④風防の有無&取り外し」を考慮してみるのも、風が強い日には風防が役立ったり、取り外しができればツーバーナー本体よりも大きな鍋を火にかけたりできるなど使途が広がります。