3.傷みにくいお弁当を作るコツ! 気をつけて!持ち運びに向かない傷みやすいNG食材とおかずを知ろう!
お弁当は、作る際や持ち歩き方にも注意が必要ですが、傷みやすい食材を入れないことも大切です。せっかく作ったお弁当で食中毒にならないようにチェックしましょう!
様々な食材が摂れておいしい混ぜご飯・炒飯はNGごはんだった!?
実は、たくさんの具材が入った混ぜご飯や卵の入った炒飯は傷みやすいため、暑い時期のお弁当にはおすすめできません。きざみ梅をあえたり、酢飯にしていけばOKなんですが…。
ふりかけや常温で保存できる海苔などは、あらかじめご飯に混ぜ込まず、別に持っていくことをお勧めします。
カットした生野菜・果物は水分が出やすい!暑い時期には気をつけて!
彩りとしてカットトマトやきゅうり、仕切るために葉野菜、デザートとして果物など、ついお弁当に入れてしまいがちな食材ですが、これらも暑い時期のお弁当には向いていません。
加熱しない生野菜や果物は、水気が多いのに加え、時間が経つと中の水分がどんどん出て、食中毒菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
ミニトマトは悪くなりにくい食材ですが、切ってしまうと水分が出るので、しっかりと洗い、水分を十分拭き取ってから丸ごと入れるようにしましょう。
トロッとおいしい半熟卵は水分が多く 食中毒の原因となる菌が繁殖しやすい!?
半熟のゆで卵やだし巻き卵は、とろっとした黄身がおいしいですが、完全に火の通っていない卵を夏場のお弁当に詰めるのは非常に危険です。
半熟だと水分が多く、食中毒の原因になるサルモネラ菌が繁殖しやすくなってしまいます。
卵をおかずに使用する場合は、中までしっかりと火を通すようにしてください。
煮物は火が通っているから安心!…じゃない! 特に芋類には気をつけて
煮物は長時間煮込んでいて、食材によく火が通っているから安心!というわけではありません。
汁気が多いので、お弁当に入れるにはおすすめできません。特に、じゃがいもや里芋などの芋類は、でんぷんが多く傷みやすいので要注意です。
入れる場合は、かつお節やすりごまなどと和えて汁気を吸わせたり、濃い目の味付けにしましょう。
4.傷みにくいお弁当を作るコツ! 簡単レシピを例に調理の工夫すべきポイントを紹介
この章ではお弁当のレシピそのものではなく、気温が高くなる季節でも安心して食べられるよう、調理の工夫にポイントを置いてご紹介します。
今回、取り上げたお弁当は以下! 爪楊枝が刺さっているのが「ちくわの梅しそ巻き」で…唐揚げ、ブロッコリー、ご飯、梅干しといたってシンプルです。
そこで、まず最初に唐揚げを作る時のポイントは?…
ポイント1:火が通るように小さめにカット!短時間で簡単からあげ
【材料】
・鶏モモ肉…100g程度
・酒…大さじ1
・しょうゆ…大さじ1
・すりおろし生姜…小さじ1
・片栗粉…大さじ1
・揚げ油…適量
作り方を見てみましょう!!!
【作り方】
1.鶏肉はひと口大に切り、ボウルやジップロックに入れて酒、しょうゆ、すりおろし生姜を加えもみ込む。
※10分ほどおき、片栗粉を加えてさらによくもみ込む。
2.揚げ油を170℃に熱してもみ込んだ鶏肉を入れ、3~4分かけてしっかりと揚げる。
ポイント2.ブロッコリーの水分はおかかでキャッチ!彩りブロッコリーのおかか和え
【材料】
・ブロッコリー…2~3房
・カツオ節…大さじ2
・しょうゆ...小さじ1
【作り方】
1.使う分ブロッコリーをカットし、耐熱容器に入れる。
2.ラップをして電子レンジで1分加熱し、熱いうちにカツオ節としょうゆを加えて和える。
ポイント3.抗菌作用のある梅としそ使用!ちくわの梅しそ巻き
【材料】
・ちくわ…1本
・しそ…1枚
・梅干し…1個
・白ごま…適量
【作り方】
1.ちくわを縦半分に、しそも縦半分に切る。
2.種を除いた梅干しをたたき、しそに塗りその上に白ごまをふりかける。
3.ちくわで梅を塗ったしそを巻き、ピックなどでとめる。
それぞれ調理する際、食材にほんのちょっと工夫するだけで気温が高くなっても安心して食べられるお弁当の一例でした。
暑い時期でも安心して食べられるお弁当作りは衛生面・食材の工夫・保存方法を意識することが大切!
傷みにくい食材を取り入れるほかに、手洗いや食器の清潔に保つことを徹底したり、保冷剤を詰めたりと、お弁当作りにおいて基本的なことばかりのようですが、慣れてくるとつい忘れがちなポイントですよね。
だんだんと気温、湿度が上がってきていますが、傷みにくくするポイントを抑えて、安心して食べられるお弁当を作っていただけたらと思います。