こんにちは、ファミリーキャンパー「のざる」です。みなさんは、キャンプ場でよく見かけるお弁当箱のような形状のクッカー『メスティン』をご存知ですか? とても便利なので、キャンパーのほとんどが使っていると言っても過言ではない『メスティン』ですが、『メスティン』を長く使うためには、バリ取りとシーズニングの作業が必須。難しそうですが、コツさえつかめば簡単な作業です。今回は、バリ取りとシーズニングのコツを詳しくご紹介していきます!
メスティンはトランギアが発売する万能クッカー! 安全のためにバリ取りをしてから使い始めよう
メスティンは、アルミ製の四角い取っ手付き飯ごうのことで、『TRANGIA(トランギア)』というメーカーから発売されています。『TRANGIA(トランギア)』は、スウェーデンのポータブルストーブ関連の製品を取り扱うメーカーです。
これひとつで炊飯・炒め物・蒸し物など様々な調理をすることができますが、本体の加工は日本製のものより少々品質が落ちます。
メスティンの本体とフタのフチ部分には、ザラザラして尖っている「バリ」と呼ばれるものが残っています。うっかり指を滑らせてしまうとケガにつながる可能性もあり、危険な状態です。
その為、メスティンを使う前には『バリ取り』と呼ばれる作業が必要となっています。
「バリ取りって面倒だし、なんだか難しそう」と思われるかもしれませんが、道具さえ揃えてしまえば10~15分程度でできてしまう簡単な作業です。
メスティンを安全に使う為にも、是非チャレンジしてみましょう。
メスティンのバリ取りに必要な道具は100均で揃う! 紙やすりは順番に目を細かくするのがコツ
バリ取りには「サンドペーパー(紙ヤスリ)」「軍手」「マスク」の3つがあれば大丈夫です。どれも100円ショップで入手可能なものばかりです。
【メスティンのバリ取りに必要なもの】
・サンドペーパー(紙ヤスリ)
・滑り止めのついた軍手
・マスクや布など口元を覆うもの
メスティンはつるつるして滑りやすいので、滑り止めがついた軍手を使うことをおすすめします。さらに、削った細かい粉の吸引を防ぐ為にもマスクを着用しておくとよいでしょう。
今回バリ取りに使ったサンドペーパーは、自宅にあった80番と400番を利用しています。
まずはフタと本体のフチ部分を粗めの80番でおおまかに削っていきます。鋭いフチを平らにするイメージで削ります。サンドペーパーは力を入れすぎると破れやすいので、軽くで構いません。軍手をしているとはいえ、ケガは十分に注意してください。
作業をもっと楽にしたい場合は「スポンジ研磨材」を使うと、破れにくく曲面部分も磨きやすいです。
少々分かりにくいかもしれませんが、上がバリ取り後、下がバリ取り前の状態です。おおまかに削った状態ですが、ギザギザや尖っている部分がなくなっているのがわかるでしょうか?
おおまかに削った後は、400番のサンドペーパーで仕上げ磨きを行いました。軽く触ってみてフチ部分から鋭さがなくなっていれば大丈夫です。
今回は粗めのサンドペーパーを使った為、本体には傷がたくさんついてしまいました。もっとキレイに仕上げたい場合は、400番からはじめて600番・800番・1000番と目の細かいものを使って磨くとよいでしょう。
シーズニングはメスティンの焦げ付きや腐食を防ぐ役割がある バリ取りの後、米のとぎ汁で茹でるだけ!
続いて行うのはシーズニングです。シーズニングはアルミ臭さを減らし、本体の内側を焦げ付きにくくし、なおかつ腐食しにくくするための作業です。
シーズニングを行わなくても使うことはできますが、後々のお手入れを楽にするためにも実施してみましょう。
シーズニング作業はいたって簡単です。大きめのお鍋に米のとぎ汁を入れて沸騰させ、メスティンを浸けて20~30分茹でるだけです。
我が家で一番大きな鍋でも、ラージサイズのメスティンは入りませんでした。こういった場合は、様子をみながら適宜ひっくり返すしかありません。
内側のみシーズニングを行う場合は、メスティンにお米のとぎ汁をいれて火にかけ、20~30分沸騰させるだけです。
30分後、メスティンを取り出してみると、表面にはうっすらと白い膜のようなものがついています。この皮膜が、メスティンを焦げ付きにくくさせる作用があるそうです。
最後に乾燥させれば、シーズニングは完了です。
このまま使うことができますが、とぎ汁が気になるようであれば一度洗っても構いません。その際は、洗剤を使ってゴシゴシこすってしまうとせっかくの皮膜がとれてしまうので、水でやさしく洗うようにしてください。
ただし、シーズニングを施しても焦げ付かないわけではありませんし、毎回使った後にシーズニングをするのは大変です。「焦げ付きやすくなったな」と感じたら、再度シーズニングを施す目安と考えてよいでしょう。