キャンプでの揚げ物は? フライドポテトや唐揚げが簡単・時短で作れる! 冷凍食品の揚げ物もおすすめ!
今回は少し趣向を変えて、「キャンプで作る揚げ物のコツ」という記事になります。
最後の方で簡単に作れるオリジナルレシピも幾つか紹介していますが、まずはコツです。
はじめに、作るものから考えていきましょう。揚げ物とはいえ、作る手間はメニューによって結構変わってきますから。
揚げ物で「面倒くさい」順番をざっと整理するとこんな感じかなと思います。
1位 コロッケやメンチカツなど、中身の加工をしてからパン粉の衣をつけるもの
2位 トンカツやエビフライなど、素材にパン粉の衣をつけるもの
3位 唐揚げや天ぷらなど、素材に液状の衣をつけるもの
4位 フライドポテトなど、素揚げ
パン粉の衣は、小麦粉、卵、パン粉、と三重に衣をつけていくので、それだけでも場所を取るため、あまりキャンプ向きではありません。
ましてやコロッケやメンチカツなどはタネから仕込まねばならず、非常に手間もかかります。さすがの私も、このあたりをキャンプでやるのはかなり億劫に感じます。
つまり、おすすめは「唐揚げ」「天ぷら」「素揚げ」あたりです。
これらはある程度の準備が出発前にできるので、現地では揚げるだけで出来上がり、となります。最後の方で紹介するレシピもこの辺です。
例えばフライドポテトの場合は、こんな感じで、ジャガイモを切ってから片栗粉をまぶしてジップロックに入れおけばOK。熱した油に放り込めばすぐに熱々のフライドポテトが食べられます。
天ぷらや唐揚げは、現地で衣をつけて揚げるようにします。唐揚げの下味は自宅でジップロック内にてつけておき、そのままキャンプ場に持参、衣をつけるところからキャンプ場での作業、がスムーズでしょう。
もし、パン粉の衣をつける揚げ物を作る場合は、衣をまとわせるまでをあらかじめ家でやっておいてから冷凍をしておくとよいでしょう。
あるいは、画像のハムカツのように、はじめから冷凍されているものを買ってきて使うのも簡単でよいです。
揚げるだけの冷凍食品は意外に結構本格的だし、バリエーションも豊か。しかもそれ自体保冷剤になって、クーラーボックスの中を冷やしてくれるという利便性もあります。
キャンプでの揚げ物の注意点は? 新品未開封の油を持っていく&1回で使い切る! 持ち運び中の液漏れを防ぐ!
昔の山男は運搬の液漏れを考慮した結果、ラードだけで揚げ物を作ったそうですが、さすがにそれだとくどいので、油は普通の天ぷら油を使いましょう。
ただし、万が一にも運搬中にこぼさないよう、必ず新品未開封のものを使うこと。その上で、使用後は全部凝固剤で固めてしまうことをおすすめします。
【キャンプでの揚げ物】おすすめ商品①:天ぷら油固め剤 カタメリーナ
もったいない気もしますが、手軽さと安全性を考えると、この方法が一番です。
もちろん、ナルゲンボトルのような密封性の高いボトルを使えば、使用済みの油も問題なく回収できます。頻繁に揚げ物をやる人向けの方法ですね。
【キャンプでの揚げ物】おすすめ商品②:カラーボトル ナルゲン
キャンプでの揚げ物に使う道具は? ダッチオーブンが便利! 焚火や炭火を揚げ物に使わないこと!
次は道具です。
ご家庭で使用している天ぷら鍋でも問題はありませんが、使い勝手が良いのはダッチオーブンです。
【キャンプでの揚げ物】おすすめ道具①:ソト ダッチオーブン
ダッチオーブン本体サイズ:内径=直径25.9×高さ11.5cm、外形=幅35×奥行28×高さ16cm 重量5.2kg
リッドリフターサイズ:幅37×奥行4×高さ3cm 重量0.245kg
ダッチオーブン収納ケースサイズ:幅38×奥行29.5×高さ16.5cm 重量0.5kg
満水容量:5.2L
材質:【ダッチオーブン】ステンレス、【リッドリフター】本体=ステンレス・グリップ=シリコーン樹脂、【収納ケース】外側=ポリエステル・内側 底布=PVC、持ち手=ポリプロピレン
某フライドチキンの昔のCMを覚えているでしょうか?
私は「チキンが圧力鍋で揚げられているシーン」が地味に印象深いのですが、密封された状態での揚げ調理は、中までしっかりと火が入るので、実はかなり合理的な方法なのです。
そして、蓋が分厚くて重たいダッチオーブンも、圧力鍋に近い効果が得られます。鋳鉄製のダッチオーブンでも、油調理でなら錆がつきにくいですし、もしダッチオーブンをお持ちなら、是非使ってみてください。
火についてはシングルバーナーやツーバーナーが一般的です。
【キャンプでの揚げ物】おすすめ道具②:ソト レギュレーターストーブ FUSION
【キャンプでの揚げ物】おすすめ道具③:コールマン パワーハウスLPツーバーナーストーブ2
これらは気温が低かったりすると、ガス缶から生ガス(気化していないガス)が出てしまい、大きな火が出ることもあるため、扱いには注意しましょう。
油の入った鍋を乗せてから着火をするのではなく、単独で火をつけて、火が安定してから鍋を乗せるようにします。
また、電源サイトであれば電熱器(電気コンロ)を使うことを推奨したいです。
【キャンプでの揚げ物】おすすめ道具④:石崎電機製作所 電気コンロ SK-65S
これを使えば、火災の可能性は著しく下がります。
問題点はワット数の高さです。電源サイトは通常1000Wが上限になっていますから、一般的な電熱器だと、それだけで上限いっぱいぐらいの電力を使ってしまいます。この点はしっかりと確認をしましょう。
なお、火の粉も出ますし、焚火や炭火を揚げ物に使うのはやめておきましょう。