魚の捌き方は?! プロの魚屋さん「大賀屋」を直撃! 魚の捌き方をマスターして苦手意識を克服しよう!
釣りは好きなのに魚に対する知識0の筆者があーだこーだ言っても埒があかないので、その道のプロから知識と技術を学んでいきたいと思います。
今回の記事を執筆するにあたって訪れたのは、茨城県にある鮮魚店「大賀屋(おおがや)」。
【店情報】
店名:大賀屋鮮魚店
所在地:〒311-2435 茨城県潮来市上戸355−3
TEL : 0299-64-2501
ここは創業70年以上の老舗鮮魚店。毎朝、茨城の漁港で獲れた新鮮な魚たちを取り揃えています。
ということで、こちらの店主・藤島さんにお話を聞いていきたいと思います。
今日はよろしくお願いします。
魚の捌き方は用途に合わせて使い分けよう! 2枚おろしから5枚おろしが基本! 大名おろしや手開きも
基本を知ることで苦手意識を克服!魚のおろし方は用途に合わせて使い分けよう!
魚をおろすと一口に言っても、そのやり方は様々だそう。
例えばどんな方法があるんですか?
よく使うやり方だと「2枚おろし」「3枚おろし」「5枚おろし」「大名おろし」「手開き」かな。
【魚の捌き方①】「2枚おろし」背骨を残したまま! シンプルながら料理の幅が広がる!
「2枚おろし」は、イワシとかサバとかアジを捌くときに使うよ。
名前の通り、魚を2つに分けるのが特徴なんだ。
他のおろし方と違って、背骨を残したままにするよ。
へぇ~。でも、なんで骨を残す必要があるんですか?
どうせ食べないなら取り除いちゃってもいいと思うんですけど。
実は、背骨を残すことがとっても大切なんだ。例えば煮物を作る時に、型崩れしちゃうことってあるんだけど、背骨がしっかりついていれば、支えになった形をキレイ保ったまま煮物が出来るんだ。
なるほど、なるほど。魚の背骨には、そんな大切な役割もあったんですね。
【魚の捌き方②】「3枚おろし」丁寧に骨まで除去! 食べやすさ重視
「3枚おろし」は、ブリとかサンマとかタイを捌くときに使うよ。おろし方の中では一番スタンダードな方法だね。手順としては2枚おろしにしたものを、さらに切り分けていくよ。
これはどういうときにオススメの捌き方なんですか?
2枚おろしとの大きな違いは、骨をしっかり取り除くことなんだ。だから、食べやすい状態に処理するときは、このやり方がオススメだね。
でも、背骨とかがないことによって、料理の幅が少し狭くなっちゃうっていうデメリットもあるんだよ。
【魚の捌き方③】「5枚おろし」上級者向けかも! 捌くのが難しい魚にぴったり
「5枚おろし」は、ヒラメとかカレイを捌くときに使うんだ。見た目が平らな魚に使うことが多いかな。3枚おろしにしたものを、さらに切り分けていくイメージだね。
ちなみに、ヒラメとかカレイは、必ずしも5枚おろしにする必要はなくて、3枚おろしにしても、美味しく頂くことが出来るんだよ。
【魚の捌き方④】「大名おろし」スピード重視な捌き方! 時間効率がいい!
大名おろしは、やり方としては2枚おろしや3枚おろしと大差ないんだけど、圧倒的に時間効率がイイ方法なんだ。
というのも、他のやり方に比べて包丁を入れる手順が少ないんだよ。だけど、骨に身が残ったまま下ろすから、キレイさには欠けちゃうんだけどね。
そもそも、なんで「大名おろし」って名前なんですか?
このおろし方は、多少の身が無駄になることを厭わない方法なんだ。だから大名のように、生活に余裕のある人がやる贅沢な方法ということから、「大名おろし」っていう名前がついたそうだよ。
【魚の捌き方⑤】「手開き」イワシや小アジにぴったり 包丁を使うよりキレイに下ろせる!?
「手開き」は、イワシや小アジを捌くときに使うよ。名前の通り、包丁を使わずに手だけで魚を捌くんだよ。
え?でも、包丁使った方が簡単じゃないですか?
必ずしもそういうわけではないんだ。包丁で処理するより細かい骨を取り除くことが出来るから、敢えてこっちの方法でやることもあるんだよ
【魚の捌き方】注意点①:「まな板」選びは重要! プラスティックよりも木の方が包丁の刃先が傷まない!
ここまで捌き方について教えてもらいましたが、魚を処理する上で注意しなければいけないことってありますか?
これはご家庭によっても様々なんだけど、まな板はプラスチック製より木製の方が良いって言われているんだ。
なんで木製の方が良いんですか?
プラスチックのまな板だと、包丁の刃先が傷んでしまうと言われているんだ。木製のまな板なら、その心配はいらないんだけどね。
といって木製のモノは、プラスチックに比べて手入れが大変なんだ。だから、どちらが正解ってわけでもないけど、木製のまな板の方が刃が傷付かないってことは覚えておいてほしいな。
なるほど…そんな違いがあったのか。