究極のナチュラル洗剤「ソープナッツ』とは? 天然の界面活性剤が豊富な「ムクロジ」は万能木の実!
みなさんは、ソープナッツという言葉を聞いたことがありますか?
ソープナッツとは、ムクロジ(無患子)という日本にも自生している落葉高木の実を指します。ムクロジは日本にも自生している木で、その実の果皮にはサポニンという天然の界面活性剤が含まれています。この界面活性剤が石けん成分で、洗浄効果をもたらします。
また、ムクロジの実には殺菌・抗炎症作用があると言われ、「延命皮」という漢方素材としても使われています。
ムクロジの実は、日本では奈良時代から石けんや薬として、さまざまな用途に活用されてきました。また日本だけでなく、インドでは「リタ」と呼ばれアーユルヴェーダで使用されるなど、各地で珍重されてきた素材なのです。
「ソープナッツ」の活用法をご紹介! 食器洗いだけじゃない 衣類の洗濯・掃除・ボディーソープとしても◎
ムクロジの実はその特徴からソープナッツ(石けんの実)と呼ばれ、天然素材100%のナチュラルな洗剤として注目されています。衣類の洗濯はもちろん、食器洗いやお掃除、洗髪やボディウォッシュなど、ナチュラルソープと同様さまざまな場面で使うことができます。
日本でもいくつかのメーカーからソープナッツが販売されています。店頭での取り扱い数が少ないため、ネット通販で購入するのがおすすめです。
ウォッシュナッツ お試し用 30g
お試し用の少量サイズ。10回ほど洗濯ができる量です。
ソープナッツ500g
100回ほど洗濯ができる量です。洗濯時にナッツを入れて使えるコットンのウォッシュバッグ1枚付き。
ランドリーナッツ 箱入り220g
かわいい箱入りで、ギフトにも最適な商品。ウォッシュバッグ1枚付き。
「ウォッシュナッツ」「ランドリーナッツ」などメーカーによって商品名が違いますが、中身は同じソープナッツ(ムクロジの実)です。
オーガニック栽培かどうか、お洗濯をする時にナッツを入れて使うウォッシュバッグが付いているかどうかなど、商品によって異なる部分があるので、購入を検討する際には詳細をしっかり確認してくださいね。
【ソープナッツ活用法1】小さな巾着にナッツを入れてお洗濯! 繰り返し使えるからとてもエコ!
ソープナッツは、水につけてこするとサポニンという石けん成分が水に溶け出し、洗剤効果が得られます。ここでは、ソープナッツを使った洗濯方法をご紹介します!
手順1:ソープナッツをウォッシュバッグに入れる
1回のお洗濯での適量は、ナッツ5〜10個ほど。洗濯物の量によって適量が変わるので、何回か試してみてベストな量を見つけてくださいね。
ソープナッツの表皮や欠片が衣類や洗濯槽に付くことがあるので、お洗濯をする際は必ずウォッシュバッグにナッツを入れて使用してください。
手順2:ソープナッツだけで洗濯機を空回しする
ソープナッツは殺菌作用があるため、洗濯槽の汚れも落としてくれます。衣類を洗う前に、まずはソープナッツと水だけで洗濯機を空回ししておくのがおすすめです。空回しをせずに衣類を洗うと、衣類に洗濯槽の汚れが付着する恐れがあるので注意してくださいね。
【ポイント1】おすすめはぬるま湯!
ソープナッツを使う場合、冷たい水より温かい水のほうが洗浄効果がアップすると言われています。ただし、衣類の素材によっては温水洗濯がNGのものがあるので、洗濯表示を必ず確認してください。
手順3:衣類と一緒にソープナッツを入れ、通常通り洗濯機を回す
ソープナッツが入ったウォッシュバッグを、ほかの衣類と一緒に洗濯機に入れます。あとはいつも通りに洗濯機を回すだけ。とっても簡単ですよね!
【ポイント2】泡が立っていなくても洗浄効果はあり!
一般的な洗濯洗剤と比べると、ソープナッツの泡立ちはそれほど良くありませんが、心配しなくて大丈夫。泡立ちが控えめでも洗浄力はあります。
手順4:汚れがひどい場合はつけ置き洗いする
もし衣類の汚れがひどい場合は、ぬるま湯のつけ置き洗にすると、洗浄効果がさらに高まります。
手順5:1回すすぐ
ソープナッツを使用する場合、基本、すすぎは1回でOKです。ただし、衣類の汚れがひどい場合は、すすぎの回数を増やすなどお好みで加減してくださいね。
【ポイント3】柔軟剤はいらない! 洗い上がりは自然とふんわりに
ソープナッツには繊維をやわらかくする作用もあるので、柔軟剤を入れる必要はありません。すすぎの時もソープナッツを洗濯機に入れたままにしておきましょう。
手順6:ソープナッツも一緒に衣類を干す
脱水が終わったら、衣類を取り出して干す、または乾燥機へ。ソープナッツは洗濯機に入れたままにせず、取り出してウォッシュバッグごと干して乾燥させてください。また、ソープナッツは乾燥機には入れないようにしてくださいね。