「本栖湖キャンプ場」は富士五湖のひとつである本栖湖を臨む広大なキャンプ場です。富士五湖の周辺に多く点在するキャンプ場の中でもその規模は最大級。今回は、10月の末に家族で利用した際の様子、子どもたちと立ち寄った周辺施設「西湖コウモリ穴」「ほうとう不動」も併せてご紹介。

富士五湖の溶岩石を利用した「溶岩かまど」で直火バーベキュー! 焚き火用の薪は売店で500円で購入可

敷地内のあちらこちらに落ちている「溶岩」。現在の富士五湖に形成されたのも溶岩流によって分けられたということも学校でならったような…。

私たちが泊まるバンガローの前には、キャンパーの先人たちがその辺に転がっている溶岩で作ったであろう〝かまど〟ができていました。周辺を見ても、やはり溶岩で作ったかまどで焚火をしていました。さっそく私たちも始めてみることに!…。

そうはいっても、バーベキュー用の炭はあれど、薪は持ち合わせていませんでした。その辺の小枝は雨の後で湿っていてなかなか火が付かず手間取っていると、売店に薪の束が販売されていることが判明。あっさりと焚火を楽しむことができました。(焚き火用の薪は1束500円)

薪一束では、昼過ぎに火をつけて、夕食が終わるころには使い切ってしまいました。売店ではまとめて何束も購入している方がいたので、思いっきり楽しみたい方は多めに用意することをおすすめします。

画像: 筆者撮影 気温が低くても、焚火をすればあったかい!

筆者撮影 気温が低くても、焚火をすればあったかい!

画像: 筆者撮影 薪は売店が閉まる前(17時)までには購入しておこう

筆者撮影 薪は売店が閉まる前(17時)までには購入しておこう

子供の遊具・トイレ・水場など本栖湖キャンプ場内の施設をご案内! 秋のヒメマス漁には入漁券が必要!

トイレは洋式で温かく清掃も行き届いて快適

バンガローに一番近いお手洗いは、シーズンのはじめにできたばかりということで、洋式で便座も温かく、大変快適でした。場内を散策中に他のお手洗いにも立ち寄りましたが、清掃も行き届いており、使いやすかったです。

画像: 筆者撮影 秋のキャンプでは温かい便座は助かります

筆者撮影 秋のキャンプでは温かい便座は助かります

水場は年季が入っているが、使用に問題はナシ

水場については多少年季の入った印象はあったものの、電気も付いており、使用には問題ありませんでした。この日は1ヶ所のみ詰まりがあったようで、排水できない場所がありましたが、譲り合って使用すれば順番待ちになるようなことはなかったです。

画像: 筆者撮影 テントサイトにはもう少し簡易的な水場がありました

筆者撮影 テントサイトにはもう少し簡易的な水場がありました

画像: 水場は年季が入っているが、使用に問題はナシ

レトロな遊具&美しい本栖湖へ

そこまで大きくはありませんが、テントサイトの中に子ども向けの遊具を見つけました。少しレトロかな?という感想が正直なところですが、散策の途中に立ち寄って遊ぶには子どもも充分楽しめたようです。

遊具のすぐ横までテントを張っている方もいらしたので、あまり大声をあげて遊んだりすることはできませんでしたが、次回、私たちもこういったロケーション近くでテントを張ってみてもいいなと思いました。

画像: 筆者撮影 この日は雨上がりで滑ったので、遊ぶのはちょっとだけ

筆者撮影 この日は雨上がりで滑ったので、遊ぶのはちょっとだけ

続いて…道路を横断しますが、歩いて本栖湖のほとりまで行くことができます。この時は本栖湖で秋のヒメマス漁が解禁になった初めての週末だったので、たくさんのボートが浮かんでいました。ヒメマス漁には入漁券が必要で、わからないことはキャンプ場に問い合わせると詳しく教えてくれます。

湖は遊泳禁止ということですが、脚だけ入れて少し遊んでみました。水に触れると思った以上に温かく驚いてしまいます。

水温は季節より遅れてやってくるということは聞いたことがありましたが、ここでは歴史的な背景(溶岩流によってできた湖という背景)もあるため、湖畔や水の中にたくさん転がっている溶岩のおかげなのでしょうか!?

画像: 筆者撮影 朝は散歩に来る方が多く見受けられました

筆者撮影 朝は散歩に来る方が多く見受けられました

画像: 筆者撮影 静かでのんびり過ごすことができます

筆者撮影 静かでのんびり過ごすことができます

私が散策した時間は雲が多く、キャンプ場から富士山が見られませんでしたが、主人や子どもたちが別の時間に散策したところ、見ることができたそうです。たくさんの自然に囲まれた本栖湖キャンプ場は木が多く、ハンモックを吊るしたり、夏は虫取りにも良さそうな場所でした。また季節を変えて訪ねてみたいと思っています。

施設名:本栖湖キャンプ場
所在地:〒409-3714山梨県南都留郡富士河口湖町本栖 18
電話番号:0555-87-2306(8:30~17:00)
ウェブサイト:http://www.motosuko-camp.com/

青木ヶ原樹海の「西湖コウモリ穴」を探検しよう コウモリは夜行性のため、見れないことが多いので注意

本栖湖と同様に富士五湖のひとつとされる西湖(さいこ)。そのほとり、青木ヶ原樹海にコウモリが生息している溶岩洞穴「西湖コウモリ穴」があります。ここの洞窟とコウモリは合わせて天然記念物に指定され、洞窟の奥には見学者が立ち入ることのできないコウモリの保護区域が設定されています。

「西湖コウモリ穴」は、2021年は3月20日~11月30日まで営業しています。

画像: 筆者撮影 家族連れのみならず、ツーリング中の方や外国人でにぎわっていました

筆者撮影 家族連れのみならず、ツーリング中の方や外国人でにぎわっていました

入場料は大人300円、子ども150円です。天井の低いところがあるので、入場前に全員にヘルメットの貸し出しがあります。洞窟内は水たまりもあるので、足元も心配な方には長靴の貸し出しもしてくれます。

洞窟の入り口までは5分ほど青木ヶ原樹海の中の遊歩道を歩きました。見慣れないキノコや美しい苔など、たくさんの発見があります。

画像: 筆者撮影 遊歩道が整備されており、歩きやすいです

筆者撮影 遊歩道が整備されており、歩きやすいです

コウモリ穴の入り口には、時間外に人が自由に出入りできないよう格子状の扉が付いています。一方で格子の隙間からコウモリは自由に出入りできるよう工夫がされています。しかし、通常見学ができる時間帯にコウモリは寝ているとのことなので、この日も一匹も見ることはできませんでした。

画像: 筆者撮影 コウモリが自由に出入りできるような格子になっています。

筆者撮影 コウモリが自由に出入りできるような格子になっています。

中はひんやりとしており、ところどころにあるライトがないと本当に真っ暗になってしまうような洞窟です。大柄な方は潜り抜けるのが大変なほど天井の低い場所がいくつかあり、私もヘルメットを溶岩にゴリゴリとこすってしまいました。

子どもはスイスイと通り抜けて楽しそうでしたよ。通り抜けが難しい方は迂回路も整備されているので、無理なく見学することができます。コウモリ穴の総延長は350m以上もあり、富士山麓の溶岩洞穴の中では最大規模だといいます。

画像: 筆者撮影 中から見た出入り口 目が慣れるまでは真っ暗です

筆者撮影 中から見た出入り口 目が慣れるまでは真っ暗です

画像: 筆者撮影 天井が低いので、子どもの方がどんどん進んでいきます

筆者撮影 天井が低いので、子どもの方がどんどん進んでいきます

施設名:西湖コウモリ穴
所在地:富士河口湖町西湖2068
電話番号:0555-82-3111
営業日:3月20日~11月30日
入館料:大人 300円、小人 150円
営業時間 :9:00~17:00
駐車場:無料

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