「キャンプ前」の時間が生まれる理由
「キャンプ前」に時間が生まれるのは、確実に渋滞に合わないように家を出ているからです。
先日の神奈川県の丹沢キャンプでも、6時台に首都高速を抜けておかないと八王子〜相模湖近辺で渋滞が始まってしまうと思ったので、11時チェックインのキャンプ場なのに早朝5時半に家を出ました(笑)。
とても早めに家を出たので、7時半にはキャンプ場まで30分の距離に到着し、3時間以上「キャンプ前」が確定。
何をするかは現地で決める
「キャンプ前」にどこに寄り、何をするのかは、現地で決めます。現地といっても、キャンプ場近くの道の駅やSA(サービスエリア)ですが、いつも必ず立ち寄って近くの観光情報を集めます。その日のお天気によって遊べるポイントも変わりますし、小さな催し物情報などは行ってみてからわかることも多いです。
基本的には、お寺や神社、公園や博物館など、ブラブラ出来て子ども達がのびのびできるスポットを選びます。時には何にもすることがなく、そのまま道の駅で野球したりダラダラと朝ピクニックしたりして過ごしたことも!!
実体験編:「キャンプ前の3時間、こうやって過ごしました」
先日の丹沢キャンプでは、3時間の「キャンプ前」タイムがあったので、朝早すぎて最寄りの道の駅も、トイレと観光案内コーナーしか開いていませんでした。キャンプ場までの道中にダム広場公園があることを知り、とりあえず向かったのですが、あいにく駐車場のゲートが開くのも9時とのこと。
特に他に行くあてもない我が家は、車が来ない行き止まりの道だったことを良いことに、そのまま開門を待ち始めます。ボールで遊び始めて5分後。ボールが門の向こうに行ってしまって終了…。仕方なく、草花や苔を眺めていた子ども達が次に始めた後びは、岩登り!?
上まで行けそうで行かれない悔しさか?ここだけで20〜30分遊んでいたように思います。「何だか、のぼれそうじゃない?」の声かけだけで、こんなに遊んでくれてビックリです。
そうこうしているうちに管理人さんがやって来て、早めに駐車場を開けてくれました。あとで知ったのですが、このダム広場公園および三保ダムには管理事務所があり、24時間体制で管理を行っているそうです。もしかして、我が家の奇行もバッチリ見られていたのかも…。
家族で散歩
車を停めた後は、ダムまでの坂道を散歩。なんてことなく、ただ家族で歩いているだけの時間なのですが、キャンプ場以上にのんびり出来てオススメです。戦いごっこしたり、草花や虫の話をしたり、学校や幼稚園の話をしたり…ワイワイ賑やかに登って行きます。
ダムでこっそり教える社会・理科
せっかくダムまで来たので、子ども達に嫌がられない程度にそっと色々なことを教えます。丹沢、三保ダムの水はどこへ行くのか。ダムの水を放流したらどうなるのか。ダムの底に沈んだ村はどうなったのか。
ダムの下の川岸に近い駐車場から登って来たので、ダムの大きさや深さがしっかり想像できたようです。
一昨年、雨が多かった夏休みに湯島オートキャンプ場で上流のダムで放流するところに遭遇しました。あの時に見た、茶色く濁った水の勢い。子ども達の中で、イメージが繋がってくれていることを祈ります。
ダムも(ほぼ)貸し切りだったので、オヤツを食べたりしながら、のんびりジックリ観察しました。
ダムの水を支えるドア(?)がアーチ型になっているって、知っていましたか? 「ダムを開け閉めするワイヤーって、案外細いんだね〜」「湖面には落ち葉や木屑がいっぱいだね〜」などと言いながら、子ども達と一緒に1時間かけてダムを観察しました。
ダム広場公園・ミニダム広場
山北町環境整備公社HP:http://www.tanzawako-k.sakura.ne.jp/kankyouseibikousya.html
駐車場開門時間:9時〜17時(季節によって変動あり)
お問い合わせ先:0465(78)3415
小6長女が楽しみにしている「キャンプ前」の時間
長女が言うには、キャンプ場で過ごす時間も楽しいそうですが、キャンプ場では「やらなきゃいけない事」があるので「みんな」でゆっくり遊べないそうです。テントを立てたり、ご飯の支度をしたり、洗い物をしたり、火を起こしたり。1〜2時間おきに、なんだかんだと動き回る大人達。
娘が遊びたいと思っている「みんな」に、私たち両親も含まれていることをちょっと嬉しく思いつつ、6:4でキャンプ前の時間の方が楽しい♪と言わせてしまったことを反省した母なのでした。
何があるのか分からない楽しさを「キャンプ前時間」で見つけよう
「どこに行く?」 「何をする?」 キャンプが始まる前のたっぷりある自由な時間だからこそ、子ども達の感覚に任せて舵を切り、いろいろ眺める旅ができます。
新しい発見があったり、子どもの疑問を一緒に調べてあげられたり、時には地元の方にたずねたり。忙しい毎日だからこそ、私にとっても「キャンプ前」に子ども達と過ごす時間は、とても大切な時間なのです。
キャンプ場に直行してキャンプを楽しむ方もいらっしゃるかと思いますが、ぜひ「キャンプ前」の行程も楽しんでキャンプに出かけていただきたいです。
「今日はどこ行くの?」という質問に、明確に答えられない旅を楽しめるようになったら、きっと毎日がもっと豊かになると思いますよ。明確な楽しみを提示されていなくても、子ども達がワクワク付いてきてくれるようになったら、「やったぜ!」と小さくガッツポーズ♪ きっとたくさんの発見があるはずです。
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