難しいことは一切なし! 事前に食材の水分を拭き取って、燻製器内部は80度以上を維持しよう
難しいことはほとんどありません。
(1)
まず、燻製器に網をセッティングし、スモーク源を燻製器の底に入れます。
(2)
ウッドの場合だけ、事前にウッドを燃やしておく必要がありますが、これはライターなどでは無理で、バーナーで行ないます。ウッド側面の一番面積が小さいところを2分程度炙り続け、炎が出た状態で1分放置すると、しっかりと着火します。これより時間を短くすると、点いていたつもりが失火します。面倒な場合は、焚火に放り込んでおくと、1分程度で安定した煙が出ます。チップの場合、熱だけで発煙させるので、大匙3杯ぐらいのチップを燻製器の底に敷いておけばそれで完了です。
(3)
次に、燻製器を熱源にかけます。温度計があれば80度以上まで温度が上がるのを待ち、なければ数分熱してから食材を入れるます。火はそのまま落とさないこと。それだけです。真冬など極端に温度が上がりにくい場合、画像のように燻製器をまるごとアルミホイルで囲ってしまうと、かなり温度が上がりやすくなります。
食材は基本的にそのまま入れるだけでよいのですが、事前に水分はなるべく拭き取ること。これをしないと、エグみが出ることがあるからです。食材による差はありますが、5~30分ほどそのまま燻せば、たいがいのものは美味しい燻製になります。
以上が燻製作りの初歩、ということになります。
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では、ここからは具体的なメニューを紹介していきましょう!
食材その1:明太子
■ 燻製時間:15分ほど
酒飲みは間違いなく好きなのが、この明太子です。辛子明太子でもいけます。
水分がギュッと凝縮され、濃密な味わいになります。
かなり小さくなってしまうので、多少量のあるものを買っておいたほうがいいでしょう。
あまり高級なものを使う必要はありません。
食材その2: 塩サバ・塩鮭
■ 燻製時間:20~30分ほど
安価な塩サバや塩鮭も、熱燻をすることで絶品のつまみになります。また、白いゴハンにも合いますので、私はよくこれをソロキャンプでいくつか作って、家族へのお土産にし、翌日の夕飯に使ったりもしています。
サバの生臭さも消えるので、魚嫌いの人でも食べられますし、冷めても美味しいので、弁当などにも使えます。なお、魚類の切り身は結構なんでもいけます。ブリなどはいったん塩を振って、ある程度風に当てて乾燥させてから燻製にすると美味しいです。
食材その3: 買ってきたベーコン
■ 燻製時間:15分ほど
ベーコンというと、むしろ生肉から燻製で作り出すもの、というイメージがあるかと思いますが、市販のベーコンを3mm程度にスライスして燻せば、ぐっと美味しくなります。スーパーのベーコンもできたて高級ベーコンのようになります。
食材その4:コンビーフ
■ 燻製時間:15分ほど
万能食材とでも言うべきコンビーフですが、燻製にするととてつもなく美味しくなります。缶のものを使うと簡単で、少しだけ金属が残るほうを残し、そこを土台にして燻してしまいます。
これだけで十分美味しいですし、マヨネーズなどでちょっと味を変えてもいいでしょう。私はこれだけは結構残しておいて、翌朝ホットサンドの材料にします。手軽に贅沢な朝食を楽しめるので、これは本当にオススメです。
食材その5:ラムチョップ
■燻製時間:30分ほど
スーパーの精肉コーナーで売っている骨付きのラム肉や、骨のないラムステーキも、美味しい燻製になります。たいがいはハーブソルトなどがついているので、これをかけてから少し長めに熱燻します。単に焼くのとは少し印象が変わり、やや歯応えが残る、しっとりとした燻製になりますよ。
食材その6:餃子&焼売
■ 燻製時間:20分ほど
生の餃子や焼売はそのまま燻製にできます。付属のタレなどは一回取り出し、餃子だけ、焼売だけを並べて燻してから、普通にタレをつけて食べます。やや皮がパリッとして、最高のつまみになります。
食材その7: シシャモ
■ 燻製時間:30分ほど
目刺状態で売られれているようなシシャモも、単に焼くのに飽きたら燻製にしてみましょう。時間をかけて燻すとホクホクに仕上がります。薫香と相まって、安いシシャモも高級な味わいになります!