【渓流釣りのルール】遊漁券がなければ密漁? 川で釣りを始める前にコンビニや券売機で遊漁券を購入!
遊漁券無しでは密漁と同じ
渓流釣りが可能な河川は、基本的には漁協の管理下にあります。その場合、必ず釣りをする前に遊漁券(500〜2,000円ほど)を購入する必要があります。遊漁券はコンビニや券売機、河川周辺の商店や民家で取り扱っています。取り扱い店舗にはノボリが置いてあったりステッカーが貼ってあったりしますが、事前に釣行したい河川の漁協で、取り扱い店を調べておくとよいでしょう。
もし購入せずに釣りをした場合、河川を見回る漁協監視員の方から現場売り券を購入することになります。一般的に事前購入と比べ、現場売りは500〜1,000円ほど高くなりますので、事前に購入しておくといいですね。
遊漁券は3種類ある
遊漁券は事前に購入する当日のみ有効な日釣り券と、現場で購入する現場売り券、そして、その年の渓流解禁中有効な年券の3種類あります。年券は、有効河川区域が決まっていますが、頻繁に同区域で渓流釣りを楽しむ予定ならば日釣り券と比べて割安です。漁協にもよりますが、なかには趣向を凝らした木彫りの年券(山梨県・小菅村漁協)などもあり、毎年楽しみにしている人もいるほどです。
購入した遊漁券は身に着けて
購入した遊漁券・年券は分かりやすい場所へ身に着けておく必要があります。購入したとしても、車の中に置きっぱなしでは、見回りのスタッフが来た時に釣りをいったん中断しなくてはなりません。また、河川を歩いていると、木々に引っかかって券を紛失…なんてこともありますので、券の取り扱いには注意しましょう。
渓流釣りのスポットごとのルールを事前に確認しよう! 禁漁期間・禁漁区間・サイズ規定に要注意
渓流釣りのスポットや時期によっては禁漁期や禁漁区間を設けていたり、持ち帰ってよいサイズの規定があったりします。例えばトラウト(鱒)の場合は10月1日から2月末まで禁漁期間であることが多いです。この期間はたとえ游漁券の年券を持っていても、釣りをすることは許されません。
また釣りを解禁している期間であっても、保護のために禁漁区間を設けていることもあります。しっかりとルールを守ることがトラブルを回避し、資源を保存し、長く渓流釣りを楽しむことにつながります。各地のルール詳細は、事前に釣行河川の漁協ホームページなどで確認してください。
【必ず知っておきたい】他の渓流釣りのお客さんに迷惑をかけないために! 川釣りのマナーとは?
下流から上流へと釣り上がる
渓流釣りで大切なのは場所ですが、場所を探す際には下流から上流へと向かって釣り上がってください。上流から下流へと釣り下がっていくと、人の気配が下流の魚に伝わってしまうので、魚が釣りにくくなります。さらに、下流から上流へという一方通行を作ることで、ほかの釣り客とバッティングしてトラブルになることも避けられるのです。
場所取りは先行者優先
釣ろうと思っていた場所に人がいた場合は先行者優先です。一声かけてから上流に距離をとって入らせてもらう、または追いつかないように気をつけながら下流に入るのがマナーとなります。別の河川へと移動するのも一つの手です。
また、駐車スペースも先行者優先です。駐車スペースに限りがあるスポットも多いので気を付けましょう。駐車スペースがないからといって、私有地や通行の邪魔になるようなところに駐車するのはやめましょう。
ゴミは持ち帰る
渓流釣りの醍醐味は美しい自然を満喫しながら魚を釣るところ。アウトドアを楽しむ者としてゴミの持ち帰りは必須です。末長く釣りを楽しむためにも、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
コミュニケーションを取る
渓流釣りは大勢で和気あいあいと楽しむタイプのレジャーではありません。しかし、ほかの釣り客と一切交流せずに行う孤独なレジャーという捉え方もよくありません。コミュニケーションを取ることでトラブルも避けられますし、挨拶として一声かけるだけでもお互い気持ちよく渓流釣りを楽しめるのではないでしょうか。
遊漁券の販売場所・釣りの時期や区間を確認! 渓流釣りのルール&マナーを守って、川釣りを満喫!
渓流釣りは限られた区間を楽しむ釣りですので、細かいマナーやルールがあります。とはいえ、難しいことはなく、一度覚えてしまえば気軽に楽しめる釣りのひとつです。まずは、自分の行きたい河川の遊漁券がどこで販売しているのか、釣り可能区間はどこまでなのかを調べましょう。それさえ分かれば、すぐにでも釣りができますよ! 周囲を自然に囲まれた渓流釣りは、日頃のストレスなど一気に吹き飛ばす魅力があります。ぜひマナーを守って、気持ちのよい釣りをしてくださいね。