シュラフ(寝袋)は素材によって洗濯方法が違う! ダウンは中性洗剤で手洗いOK 化学繊維は洗濯機で丸洗い
素材別に適した方法で洗わないと傷みの原因になります。ダウンと化学繊維では、どのような点に注意すればいいのかを確認していきましょう。
ダウン素材の寝袋の洗濯方法
寝袋の中綿に「ダウン」が使用されている場合は、中性洗剤もしくはダウン専用の洗剤を使って手洗いをするのが一般的です。中性洗剤を使用する場合、柔軟剤が配合されているとすすぎに苦労するので、純粋な洗剤のタイプを使用してください(使用できる洗剤に関しては、必ず寝袋の取扱説明書を確認してください)。
一般的な洗濯の手順は、まず大きめの桶やたらい、またはバスタブにぬるま湯と洗剤を入れ、寝袋を浸します。このときファスナーを閉めておくと、生地が傷みにくくなります。寝袋全体に洗剤液が行き渡るように、空気を押し出して浸すのがポイントです。
次に、足で踏み洗いまたは押し洗いをします。ある程度汚れが浮き出たら、洗濯液を捨てて真水ですすぎます。時々水を入れ替えて、濁らなくなるまですすぎましょう。すすぎが終わったら、上から押すようにして水を抜きます。搾るとダウンを傷めてしまうので注意してください。水分がある程度抜けたら、バスタオルで上下をはさんで水気を吸い取ります。洗濯機の脱水を利用するのもOKです。
化学繊維素材の寝袋の洗濯方法
中綿の素材が化学繊維の場合、ほとんどの寝袋は洗濯機で丸洗いできます。ただし、モデルによっては手洗いを推奨しているケースもあるので、洗う前に洗濯表示を確認しましょう。その上で家庭用洗濯洗剤を使って、普段と同様に洗濯します。自宅の洗濯機の容量によっては、寝袋が入らないかもしれません。その場合はコインランドリーでの洗濯をおすすめします。
洗濯できない寝袋のお手入れ方法
寝袋の種類によっては、水洗いができないモデルもあります。水洗いは不可でも、ドライクリーニングできるモデルであれば、クリーニング店を利用しましょう。街のクリーニング店のほか、キャンプやアウトドア用品専門店および大手メーカーなどで実施しているクリーニングサービスも便利です。
また、水洗いできるタイプであっても、洗濯に失敗したくない、洗うのが面倒、といった人にもクリーニング店の利用をおすすめします。コストはかかりますが、洗濯のプロによる仕上がりに満足できますよ。
ここからは、洗濯可能な寝袋のおすすめを7つご紹介いたします! ぜひ、寝袋選びの参考にしてみてください。
洗濯の仕方が違っていれば”乾かし方”も違う! 素材別の乾かすポイントと保管の仕方のポイント
寝袋の素材によって洗濯の仕方が違っていれば、乾かし方も素材によって異なってきます。
乾かし方を間違ってしまうと、寝袋本来の膨らみを失ってしまったり、保温性が低下してしまったりとせっかく正しく洗えても台無しに。寝袋の素材別で乾かし方のポイントをおさえていきましょう!
【ダウン素材】シュラフの乾かし方のポイント
ダウンを乾かす際は乾燥機を使用する乾かし方がおすすめ。ダウン素材の場合、自然乾燥だと生乾きになってしまう可能性が高いです。ご自宅の乾燥機、またはコインランドリーの乾燥機を使用し低温で設定しましょう。
どうしても乾燥機が使用できない場合は、できるだけ晴れの日、または曇りの日に約1週間を目安で陰干しをしましょう。生乾きにならないように注意してくださいね。寝袋が完全に乾いたことを確認し、仕上げに寝袋全体を優しくたたきながらダウンの偏りをほぐすとふっくら仕上がります。
【化学繊維素材】シュラフの乾かし方のポイント
化学繊維素材の寝袋を乾かす際は自然乾燥がおすすめ。ダウンと異なり、化学繊維でできた寝袋は、乾燥機を使うと生地を傷めてしまうので乾燥機の使用は避けてください。
ファスナーを開け、風通しのよい場所で平らにした状態で陰干しをしましょう。天日干しは寝袋にダメージをあたえてしまうので、直射日光を避けるのがベターです。季節や寝袋の種類によって異なりますが、1日~数日を目安に陰干しをしてください。
洗濯・乾燥後のシュラフの保管ポイント
洗濯・乾燥のつぎは保管の方法のポイントです。付属の収納袋にいれて保管をしてしまうと膨らみがなくなってしまう可能性があります。保管をする際は寝袋メーカーが販売している長期保管用のバッグか、または大きめの袋に入れ替えて保管をすることがおすすめです。
付属の収納袋はキャンプに持っていく直前に寝袋を入れ替えましょう。
自宅の洗濯機で丸洗いができる・1万円以下のリーズナブルで多機能シュラフ【厳選4選】
Coleman(コールマン)パフォーマーIII/C5
生地と中綿にポリエステルが使用されており、自宅の洗濯機で丸洗いできる寝袋です。Amazonでは5,000円前後で販売されており、リーズナブルな価格で購入できます。こちらもひとつ前にご紹介したモンベルの寝袋と同様、同じモデル・サイズ同士で連結できるため、必要に応じて寝袋を大きくして使えます。
使用可能な下限温度は0℃で、快適温度は5℃以上。登山やキャンプ地にもよりますが、春から秋の3シーズン向けの寝袋です。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)モンテ 洗えるクッションシュラフ
中綿には丸洗い可能なウルトラファインファイバーが使用されているので、自宅で気軽に洗濯可能。定期的にお手入れを行って、登山やキャンプの度に清潔な状態で使えるようにしましょう。
付属の専用バッグに収納すると、クッションに早変わりするのも便利。アウトドアアクティビティの途中でちょっと体を休めたいときなどにも使えます。Amazonでの価格は5,000円前後。使用温度の目安は12℃以上で、夏向きのモデルです。
DOD(ディーオーディー) わがやのシュラフ
横幅がなんと230cmで縦幅も200cmの、4人家族が揃って一緒に眠れる特大サイズの封筒型シュラフ。また切り離し可能で2人用寝袋×2セットとして別々に使うことも、掛け布団・敷布団と分けて使うこともできます。大人4人でも就寝可能なサイズのため子供連れのファミリーキャンパーだけでなく、キャンプ道具を持っていない友人とのアウトドアや、普通の封筒型では狭く寝心地が悪いと感じる方にもおすすめです。
片付けも簡単で一気に片付けることができ、家族全員分の寝袋がなんと1分以内に完了。忙しい子連れキャンプでは特に寝袋を片付ける時間を短縮できる画期的なアイテムです。収納バッグは寝袋本体に縫い付けてあるため無くす心配がありません。
QUECHUA (ケシュア) キャンプ シュラフ・寝袋 コットン 10°C ARPENAZ
みなさんはQUECHUA (ケシュア)をご存じでしょうか?QUECHUA(ケシュア)は、アウトドアギアアイテムからアパレルに至るまで、数多くのアウトドアアイテムを取り揃えるフランス最大規模の総合アウトドアブランドです。寝袋(シュラフ)やエアーマット、テントほか、機能性の高いアウトドアウェアが販売されています。
今回紹介する「QUECHUA (ケシュア)キャンプ シュラフ・寝袋 コットン 10°C ARPENAZ」は、気温が10℃前後の日のキャンプでも快適に眠れるように開発されたArpenazのコットンシュラフです。
オーガニックコットンを使用しており肌触りが心地よく、快適に眠ることができます。長さ2mと大きく、布団としても使用可能!
もちろん洗濯機で洗うことができ、イージーメンテナンスが嬉しいところ。