コンパクトな寝袋のおすすめ6選!軽量で持ち運び楽々な寝袋を紹介

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2025.07.06 更新

コンパクトな寝袋のおすすめ6選!軽量で持ち運び楽々な寝袋を紹介

兎山 花

兎山 花

キャンプや登山、アウトドアでの宿泊に欠かせないアイテムが寝袋(シュラフ)です。しかし、従来の寝袋は大きくて重く、持ち運びに苦労した経験がある方もいるのではないでしょうか。実は、近年では軽くて小さく収納できる「コンパクト寝袋」のラインアップが増えています。本記事ではその選び方とおすすめモデルを紹介します。

※本記事にはプロモーションが含まれます。

この記事でわかること

  • 軽くて小さい“コンパクト寝袋”のメリットと選ばれる理由がわかる
  • 形状・素材・季節別の違いから、失敗しない選び方がわかる
  • 冬・夏・3シーズン対応のおすすめ6商品の特徴が一目でわかる
  • 快適な睡眠をサポートするブランドや便利アイテムがわかる

コンパクトな寝袋の特徴とは?他の寝袋との違いもチェック

ライター撮影

コンパクトな寝袋は、登山やツーリング、公共交通機関を利用するキャンプなど、荷物を少しでも軽く、小さくしたいと考えるキャンパーにとって、非常に心強いアイテムといえるでしょう。

最近では、コンパクトでありながら高い保温性を両立したモデルも数多く登場しています。

ここでは、コンパクトな寝袋の特徴や、一般的な寝袋との違いを解説していきます。

収納サイズの目安

コンパクトな寝袋は、軽量な素材を採用し、収納時のサイズを極限まで小さくしています。

製品によって多少サイズは異なりますが、収納時に高さ約30 cm × 直径15cm程度(2 Lペットボトルほどの大きさ)になるものが多いです。

特にマミー型は小さい傾向にあり、平均すると約25×13cmほどのサイズ感となっています。一方、ゆったりした封筒型は30×20cm前後のサイズ感になるのが一般的です。

従来の寝袋と比べると、そのコンパクトさは一目瞭然で、持ち運ぶ際のパッキングスペースを大幅に節約できます。

種類別の特徴

コンパクト寝袋の性能を左右するのが「形状」と「中綿」です。

形状は主に、体にフィットし保温性が高い「マミー型」と、ゆったりとした寝心地で布団のように使える「封筒型」があります。

サイズの目安のところでも触れたとおり、コンパクト性を重視するならマミー型がおすすめです。

また、中綿には軽量で保温性に優れる「ダウン」と、水濡れに強くメンテナンスが簡単な「化学繊維(化繊)」の2種類が主流です。

ダウンは高価ですが、収納サイズは非常に小さいです。最近では、ダウンの強みと化繊の強みをかけ合わせたような、独自の素材を採用するメーカーも増えています。

一般的な寝袋との違い

コンパクトな寝袋と一般的な寝袋では、どのような点に違いがあるのか、それぞれの特徴を下表にまとめました。

項目コンパクト寝袋一般的な寝袋
素材◎(高品質ダウン・高機能化繊)◯(化繊中心)
重量◎(とても軽い)△(重い)
収納サイズ◎(とても小さい)△(大きい)
価格△(高い)◎(安い)

コンパクト寝袋と一般的な寝袋の違い

コンパクト寝袋は、高品質なダウンや軽量素材を使い、従来の寝袋よりも軽くて、小さく収納できるのが魅力です。

一方、価格は一般的な寝袋より高くなる傾向があります。

携帯性や使い勝手を重視する人にはコンパクトな寝袋がおすすめですが、用途や予算に合わせて選ぶと良いでしょう。

なぜ今コンパクトな寝袋が選ばれているのか

筆者撮影(左、夏用の寝袋。右、3シーズン用寝袋)

コンパクトな寝袋は、持ち運びやすさに加え、快適さも両立しているため、アウトドアを楽しむ人々から高く評価されています。

ここでは、コンパクトな寝袋が人気の理由を詳しく解説していきます。

持ち運びが格段に楽になる軽量性

近年のコンパクト寝袋は 1 kg 未満 が主流で、夏用では 450 g 前後 まで軽量化したモデルも。

シンプルに「荷物がかさばらない」というメリットだけでなく、身体への負担という面からもコンパクトな寝袋は評価されています。

重量が1kg を切ると、登山ザックやバイクのサイドバッグに入れても、大きな負担になりにくく、行動中の体力の消耗も抑えられるでしょう。

従来の化繊タイプ(約 1.5 kg)と比べると 500 g 以上 の軽量化が期待でき、長距離移動でも肩や腰への負担がぐっと軽くなります。

スペースを節約できる収納性

従来の寝袋は荷物のなかでかさばりやすく、収納や持ち運びに苦戦することが少なくありませんでした。

しかし、コンパクトな寝袋は、荷物の容量を大幅に削減できるほか、自宅で収納する際にもさまざまな場所へ収納しやすいのが利点です。

たとえば、45Lクラスのバックパックでも、コンパクト寝袋を選べば食料や着替え、調理道具など他の装備を入れるスペースにゆとりが生まれます。

持ち運べるアイテムの幅が広がるだけでなく、バックパック自体を小型化することも可能に。荷物の量やスタイルに応じて、より自由にアウトドアを楽しめます。

コンパクト寝袋を選ぶときのポイント

筆者撮影(マミー型寝袋)

自分に合ったコンパクト寝袋を選ぶには、「形状」「素材」「保温性能」の3つを、使うシーンや季節、自分の体感温度に合わせて選ぶことが大切です。

ポイントを押さえて、ご自身のスタイルに合う寝袋を見つけましょう。

▼寝袋の選び方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています!

寝袋の形状で選ぶ

寝袋の形は、保温性や快適さに大きく影響します。

コンパクトさと保温性を重視するなら「マミー型」、家の布団のようにゆったりと寝たいなら「封筒型」がおすすめです。

項目マミー型封筒型
保温性
コンパクトさ
軽さ
快適性(寝心地・ゆとり)
パッキングのしやすさ
多用途性(掛け布団・敷布団など)

マミー型と封筒型の比較

寝袋の中綿素材で選ぶ

中綿素材は、寝袋の性能や価格、手入れのしやすさを左右する大事なポイントです。

できるだけ軽くてコンパクトなものを選びたいなら「ダウン」、コストを抑えたい方や水濡れに強いものがほしい場合は「化学繊維(化繊)」を選びましょう。

項目ダウン化学繊維(化繊)
保温性◎(高い)◯(まずまず)
耐水性◯(やや弱い)◎(強い)
コスト△(高価)◎(安価)
メンテナンス△(やや難)◎(簡単)
収納性◎(小さい)△(かさばりやすい)

ダウンと化繊の比較

ダウンは復元力があり、少量でも多くの空気を含むため、高い保温性を保ちながらコンパクトに収納できるのが特長です。

一方、化繊はややかさばりますが、濡れても保温力が落ちにくく、家庭で気軽に洗えるモデルが多いのも魅力です。

保温性能で選ぶ

寝袋は主に「夏用」「3シーズン用」「冬用」に分けられます。使用する季節の最低気温を想定し、それよりも5℃程度低い温度に対応するモデルを選ぶと安心です。

なお、寝袋の保温性能は「快適使用温度」と「限界使用温度」で示されます。

快適に眠れる目安となるのが「快適使用温度」で、この数値を基準に選ぶのが基本です。

「限界使用温度」は、その寝袋でギリギリ耐えられる気温の目安です。万が一の寒さ対策の参考にし、無理をせず快適使用温度を優先しましょう。

また、標高が高い場所では、夏場でも平地よりも気温がかなり下がります。

「夏だから大丈夫」と思わず、快適使用温度にゆとりがあるモデルを選ぶと、思わぬ冷え込みにも対応できます。

【シーン別】おすすめのコンパクトな寝袋6選

ライター撮影

ここからは、冬用・夏用・3シーズン用の3つに分けて、おすすめのコンパクト寝袋を紹介していきます。

【冬用】極寒でも安心の高性能コンパクト寝袋

1.イスカ エアプラス 630

厳冬期のアウトドアにも対応できる、本格的な冬用ダウンシュラフです。

台形ボックス構造やショルダーウォーマーで冷気をしっかり遮断し、胸元の設計で動きやすさも確保しています。

1kg強と軽量ながら、氷点下でもしっかり暖かいのが魅力。

また、体へのフィット感が高く、寒さが厳しい山岳地でも安心して眠れる一枚です。

スペック

  • 種類:マミー型シュラフ
  • 重さ:約1030g
  • 快適使用温度:-
  • 限界使用温度:-15℃
  • 収納時サイズ:φ20×34cm
  • 中綿素材:820フィルパワー ダウン 630g

2.ナンガ ​​オーロラテックス ライト900DX


独自の防水透湿生地「オーロラテックス」で、結露や雪にも強いモデルです。

また、ボックスキルト構造で中綿の偏りを防ぎ、保温性を最大限発揮してくれるため、過酷な冬山や高所でも安心です。

やや重量はあるものの、暖かさ・安心感は抜群です。

スペック

  • 種類:マミー型シュラフ
  • 重さ:約1,400g
  • 快適使用温度:-10℃
  • 限界使用温度:-19℃
  • 収納時サイズ:φ21×41cm
  • 中綿素材:スパニッシュダックダウン90-10%/760FP/ダウン量900g

【夏用】蒸れにくく涼しいコンパクト寝袋2選

1.ネイチャーハイク スリーピングバッグ 190×75cm

軽量でコスパ抜群の封筒型シュラフです。ゆったりしていて寝返りしやすく、蒸れにくいので夏場も快適に使えるでしょう。

また、化繊なので丸洗いOKで、お手入れが簡単です。

広げればブランケットや敷布団としても使えます。

連結も可能で多用途に対応するため、アウトドアだけでなく、防災用にもおすすめです。

スペック

  • 種類:封筒型シュラフ
  • 重さ:約680g
  • 快適使用温度:15℃
  • 限界使用温度:8℃
  • 収納時サイズ:φ12×29cm
  • 中綿素材:化繊

2.イスカ ウルトラライト

湿気に強いマイクロファイバー素材を採用しており、速乾性が高く、多湿な環境でも安心して使えます。

夏のキャンプやツーリング、山小屋泊でも蒸れにくく快適です。

収納時のサイズはφ12.5×22cm、重さは約600gと軽量コンパクトなため、荷物を減らしたい人に最適です。

スペック

  • 種類:マミー型シュラフ
  • 重さ:約600g
  • 快適使用温度:-
  • 限界使用温度:10℃
  • 収納時サイズ:φ12.5×22cm
  • 中綿素材:ポリエステル・マイクロファイバー

【3シーズン用】春秋冬に対応する万能なコンパクト寝袋2選

筆者撮影(3シーズン用寝袋 快適温度5℃、限界使用温度0℃)

1.モンベル シームレスダウンハガー800 #3

独自のスパイダーバッフル構造でダウンが均一に広がり、軽さと保温力を両立しているモデル。

寒暖差のある山中でも蒸れにくく、春〜秋の3シーズンを快適に過ごせます。

マミー型の寝袋ですが、ストレッチ生地のおかげで寝返りもしやすく、窮屈さを感じにくいです。

スペック

  • 種類:マミー型シュラフ
  • 重さ:約555g(スタッフバッグを含む)
  • 快適使用温度:4℃
  • 限界使用温度:-1℃
  • 収納時サイズ:φ13×26cm
  • 中綿素材:800フィルパワーEXダウン

2.サーマレスト ハイペリオン -6℃

撥水加工ダウン&ゾーンインサレーション構造で、必要な部分だけしっかり保温してくれる設計です。

夜間の冷え込みでも暖かさが持続しするだけでなく、湿気にも強いので、梅雨時や夏場も安心です。

体にフィットしつつも圧迫感は少なめなことに加え、マットとの一体化機能も便利です。

600gを切る驚異的な軽量性とコンパクトさで、キャンプから登山、ツーリングまで、さまざまなシーンで良き相棒となってくれるでしょう。

スペック

  • 種類:マミー型シュラフ
  • 重さ:約577g(レギュラーサイズ)
  • 快適使用温度:0℃
  • 限界使用温度:-6℃
  • 収納時サイズ:15×20cm
  • 中綿素材:900フィルパワー ニクワックス・ハイドロフォビックダウン

これを選べば間違いなし!寝袋のおすすめブランド

筆者撮影 モンベルの寝袋はジッパーで連結ができる

コンパクト寝袋を選ぶ際、信頼できるブランドから選ぶのも一つの方法です。

国内外には、長年の経験と技術に裏打ちされた高品質な寝袋を製造するブランドが数多く存在します。

特に「イスカ」「モンベル」「ナンガ」は、日本のアウトドアシーンを牽引する人気の3大ブランドで、それぞれにオリジナル性のある製品を展開しています。

イスカ(ISUKA)

イスカは、大阪で創業した日本の登山・アウトドア用品専門メーカーです。

特に寝袋の分野では、長年の経験と高い技術力に裏打ちされた高品質な製品を数多く生み出しており、多くの登山家やキャンパーから絶大な信頼を得ています。

イスカのおすすめ寝袋は「イスカ ダウンプラス ポカラ X」

春から冬まで、幅広く使える高コスパモデルです。圧縮スタッフバッグ付きでコンパクトに収納できるため、キャンプから登山、車中泊まで、幅広く活躍します。

ノーブランド品
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スペック

  • 種類:マミー型シュラフ
  • 重さ:約1,060g
  • 快適使用温度:-
  • 限界使用温度:-7℃
  • 収納時サイズ:φ17×34cm
  • 中綿素材:720フィルパワー ホワイトダックダウン500g

モンベル

モンベルは1975年に設立された、日本を代表する総合アウトドアブランドです。

品質とコスパの良さで初心者からプロにいたるまで、多くのアウトドア愛好家に支持されています。

モンベルのおすすめ寝袋は「ダウンハガー650 #3」

体にしなやかにフィットしつつも動きやすい3シーズン用の定番モデル。軽くて暖かく、シーンや季節を問わず使いやすい万能寝袋です。

スペック

  • 種類:マミー型シュラフ
  • 重さ:約720g(スタッフバッグを含む)
  • 快適使用温度:3℃
  • 限界使用温度:-2℃
  • 収納時サイズ:φ15×30cm
  • 中綿素材:650フィルパワー・ダウン

ナンガ

ナンガは滋賀県発の国産ダウンメーカー。国内の工場で生産・検品することにこだわっており、熟練の職人が縫製した丁寧な仕上げが特徴です。

高品質と安心の永久保証で多くの登山者やキャンパーから信頼されています。

ナンガのおすすめ寝袋は「オーロラライト 350DX」

防水透湿素材を使った軽量コンパクトな3シーズンモデル。春・秋キャンプや夏の高山にも対応できる、人気のダウンシュラフです。

スペック

  • 種類:マミー型シュラフ
  • 重さ:約730g
  • 快適使用温度:5℃
  • 限界使用温度:0℃
  • 収納時サイズ:φ13×25cm
  • 中綿素材:スパニッシュダックダウン90-10%/760FP/ダウン量350g

コンパクト寝袋をもっと快適に使うためのアイテム

ライター撮影

コンパクトな寝袋をさらに快適に使うには、「マット」や「インナーシュラフ」などの便利アイテムを組み合わせるのがおすすめです。

どちらも保温性や寝心地を大きくアップしてくれます。

マットは「サーマレスト Zライトソル」がおすすめ

マットを敷くと、地面の凹凸の影響を緩和してくれて寝心地がアップするだけでなく、地面からの熱や冷気をシャットアウトできます。

軽量コンパクトな寝袋と相性抜群なのが、クローズドセルマットの定番「サーマレスト Zライトソル」です。

アコーディオンのように折り畳む構造で、設営・撤収が非常にスピーディーに行えます。

また表面にはアルミ蒸着が施されており、地面からの冷気を遮断し、体温を反射して保温性を高めてくれるのが特徴。

コンパクト寝袋の薄さを補い、快適な寝心地をサポートしてくれます。

▼おすすめのマットはこちらの記事でも紹介しています!

おすすめのインナーシュラフ

インナーシュラフは、寝袋の中にシーツのように入れて使うアイテムです。汗や皮脂が直接寝袋に付着するのを防ぎ、高価なダウンシュラフを清潔に保ちます。

また、一枚挟むことで保温性が向上するため、温度調節にも役立ちます。

ロゴスの「抗菌防臭シルキーインナーシュラフ」は、シルクのような肌触りが特徴の製品。

抗菌防臭加工が施されているうえに、丸洗い可能なので衛生的に使えるのも美点です。

夏場にはこれ一枚で寝ることもでき、とても便利なアイテムです。

自分に最適なコンパクト寝袋で、アウトドアの眠りを快適に

筆者撮影

軽量で持ち運びが楽なコンパクト寝袋は、アウトドア活動の幅を大きく広げてくれるでしょう。

形状や素材、保温性といったポイントをしっかり押さえ、ご自身のキャンプスタイルにぴったりの一品を見つけてください。

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