キャンプに適した燻製の温度には30度〜80度
燻製を作る前の基本として熱燻(ねっくん)・温燻(おんくん)・冷燻(れいくん)の3つがあることを知っておきましょう。熱燻は80度を超える高い温度、温燻は30?60度程の温度、冷燻は15?30度程度の低い温度で時間をかけて燻します。この中で特にキャンプに適しているのは熱燻と温燻です。
冷燻はスモーカーの中の温度を25度以下にする必要があり、また燻製期間も2週間〜数ヶ月かかるので、夏場でのキャンプでは難しいです。
燻製を作る時に必要な道具は、燻製器・チップ・燃料・網
燻製作りに必要な道具は、燻製器と煙の元となる木のチップです。あとはお好きな食材を煙で燻すだけの簡単な作り方。燻製作りに必要な道具をリストアップしてみます。
- 燻製器(自作するならダンボールやボウルなどを準備)
- チップ(サクラ・ナラ・リンゴなど)
- 食材(ゆで卵・ウインナー・チーズなど)
- 軍手
- マッチやガスライターなど
- キッチンペーパーやウェットティッシュ(あると便利)
- 網
- 温度計
超初心者向けで簡単に設営できる燻製器 コンパクトに収納でき、チップや温度計も網も全てセット
ソト(SOTO) いぶし処 スモークスターターキット
初めての燻製作りや手間をかけたくない人は、市販の燻製器を使ってみましょうご紹介するSOTOの燻製器は、持ち運ぶ際にはコンパクトに収納でき、チップや温度計も網も全てセットになっているので届いたその日から使えます。重量も2kg程度で、価格も4,000円前後なので超初心者で、何を揃えたらよいか分からないという人におすすめです。
燻製を美味しくするには、食材から出た水分を取り、乾燥させることが重要
燻製でよくある失敗が酸っぱくなってしまうこと。これは乾燥に失敗して、煙と水分が融合してしまうことが原因です。ポイントは食材から出た水分をしっかりと取り、乾燥させることが重要です。また、小さい燻製器では煙が行き渡るのも早いので、チップの量を少なめにしたり、燻す時間を短くするなど工夫してみましょう。
食材によって使うチップの種類を変えてみるのもおすすめです。ベーコンやウインナーなどの肉系食材にはローズマリーを加えたり、ほうじ茶や玄米茶などを少量加えると、また違った風味になります。
燻製の手順は3ステップ!
燻製の基本は塩の味付け・乾燥・燻煙 燻煙にはスモークチップやスモークウッドが必要
燻製の基本的な手順は次の3ステップです。
- 味付け
- 乾燥
- 燻煙
味付けは塩が基本です。また、ベーコンやチーズなど元々塩が効いている食材なら味付けは不要です。食材は生野菜など水分が多い物は燻製に向きませんが、風で乾燥させて水分を抜けば燻製にできるものもあります。燻煙にはスモークチップまたはスモークウッドを使います。燻す時間をかけたくない場合はスモークチップ、じっくりとスモークしたいならスモークウッドがいいでしょう。
<作り方>
- 食材に塩やめんつゆで味付けをします。
- 食材の水分を拭き取ります。食材によって水分の多い物は風乾しておきます。
- 燻製器の下の段にアルミホイルを敷き、スモークチップを入れます。
- チップに重ならないように網を乗せます。
- 網の上に食材をおきます。
- 蓋をしてチップに火をつけ、10分程燻煙します。
- 火から外し、10分程放置して完成です。
白い煙が出てくるまで、火加減は弱火〜中火にし、煙が出てきたら弱火にします。
燻製の定番食材は、ウインナー・ベーコン・ゆで卵・チーズ 慣れてきたら木綿豆腐やはんぺんもおすすめ
まずは燻製の定番食材をリストアップしてみます。
- ウインナー
- ベーコン
- ゆで卵
- チーズ
- 鶏ささみ
- ナッツ
- 鮭などの魚介類
- ミニトマト
慣れてきたら食材を変えて、実験を楽しむのもおすすめです。
- 木綿豆腐(水抜きを丁寧に)
- さきいかなどのおつまみ
- はんぺんや練りもの
- レトルトカレー(器に出してから)
枝豆でも、お菓子でも、水分を飛ばしてから燻製してみましょう。パイナップルも意外といけます。燻製が苦手という人はチップの種類を変えてみたり、燻製時間や方法を変えてみて。
ソロキャンプならコンパクトな燻製器を使おう ファミリーなら親子で燻製器のDIYから調理までトライ
お子さまと一緒にキャンプをするなら、親子で燻製器のDIYから調理まですべておこなってみると良い経験や食育にもつながりますね。ソロキャンプやカップルでのキャンプなら、コンパクトな燻製器でワインでも飲みながらできあがりをゆっくりと楽しむのも素敵です。肉や魚介類、乳製品など様々な食材で実験を兼ねて楽しんでみてください。