冬キャンプにタープは必要?メリットや選び方、おすすめスクリーンタープも紹介

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2025.12.28 投稿

冬キャンプにタープは必要?メリットや選び方、おすすめスクリーンタープも紹介

hayase

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アウトドアで日差しや雨を避けるのに役立つ“タープ”。夏のキャンプでは必需品である一方で「冬は日差しも弱いし、タープは必要ないのでは?」と感じている人もいるのではないでしょうか。しかし実は、タープは冬キャンプの快適性を向上させるのに重要なアイテムです。今回は冬キャンプでタープを使用するメリットや、選び方などを徹底解説します。

※本記事はプロモーションが含まれます。

冬キャンプにタープは本当に必要?役割やメリットを解説

ライター撮影

まずは冬キャンプにおけるタープの基本的な役割と、タープを使用するメリットを解説します。

冬キャンプにおけるタープの主な役割

冬キャンプにおけるタープの主な役割は、以下のとおりです。

1.寒さ対策・防風対策

冬キャンプにおいて、タープは外からの冷気や風の侵入を防ぐのに役立ちます。

難燃素材が使われているものであれば、ストーブや焚き火台などを設置して、暖を取るのもおすすめです。

スクリーンタープのように全方面をクローズできるタイプなら、防寒・防風対策にいっそう効果的です。

2.結露対策

タープは結露対策にも一役買います。

冬はテント内の温度と外気温の差が大きくなり、インナーテントやフライシートに結露が発生しがちです。

しかし、タープをテントの入り口部分に連結することで、テント内と外気温の差を和らげ、結露の発生を抑えることができます。

3.リビング空間の確保

タープがあることで、テントとは別に、ゆったりとくつろげるリビング空間を確保することが可能です。

寒さが厳しくなりがちな夜間や、悪天候時にも、タープがあればより快適に調理や食事ができます。

冬キャンプでタープを使用するメリット

冬キャンプでタープを使用すると、次のようなメリットがあります。

1.悪天候時の活動スペース確保

雨・雪・強風などの悪天候時も、タープの下なら濡れずに活動できます。

もし荷物が濡れてしまった場合には、タープ下を乾かすスペースとして利用するような使い方も可能です。

2.積雪によるテント破損の軽減

タープを活用すると、テントにかかる雪の重みを軽減し、倒壊や破損の防止に役立ちます。

ただし、タープの耐荷重以上の積雪があるとタープが倒れる危険があるため、こまめに雪下ろしをするのを忘れないようにしましょう。

3.焚き火の火の粉避けと燃焼効率アップ

難燃素材が採用されているタープであれば、火の粉避けに役立ちます。

テントの穴あきリスクを軽減できるとともに、タープで風避けすることで燃焼効率が上がります。

事前に知っておくべきデメリット&対策

冬キャンプでのタープの使用は多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。

ここでは、デメリットを緩和するための対策とともに、詳しく解説していきます。

1.設営・撤収の手間が増える

テント+タープの設営・撤収となると労力がかかります。

特に悪天候の際には設営・撤収がしづらくなるため、重労働となるでしょう。

ただ、ワンタッチで設営できるタイプなど設営・撤収がしやすいモデルも多く展開されているため、そうした製品を選ぶことでデメリットを緩和できます。

2.日差しが遮られて寒くなることがある

夏場は日差しを遮ることで快適性がアップしますが、冬場はタープで日差しが遮られると寒さを感じることも。

日差しを遮ると寒い場合には、太陽の動きに合わせて張り方を調整するのがポイントです。

3.強風時に飛ばされるリスクがある

頑丈で安定性の高い製品が多いですが、強風時には飛ばされてしまう危険もあります。

冬場は突風が吹きやすいこともあり、注意が必要です。頑丈なペグやガイロープを使用するなど、徹底した耐風対策をしましょう。

冬キャンプ用タープの選び方|失敗しないための4つポイント

ライター撮影

冬キャンプ用のタープは、過酷な環境に耐えられるスペックのものを選ぶのがポイントです。

ここでは冬キャンプ用のタープの選び方を詳しく解説します。

1. 耐風性・耐久性の高い素材を選ぶ

冬キャンプには、耐風性・耐久性に優れたTC素材(ポリコットン)が使われているタープが適しています。

TC素材は、軽量で乾きが良く、耐久性に優れたポリエステルと、火の粉に強いコットン(綿)の良いとこどりをした素材。防寒対策に焚き火やストーブを使用する冬キャンプでは特に重宝します。

ポリエステル製のタープよりも重さがあり、冬の強風にもあおられにくいのも特徴です。

さらに、耐久性を重視するなら、生地が厚めのものを選びましょう。

2.断熱性をチェック

断熱性能に優れたモデルは冷気をシャットアウトするとともに、タープ内の暖気を逃がさないので、あたたかく快適に過ごせます。

断熱性の高さで選ぶなら、TC素材のように厚手の生地が使われているモデルや、裏地にPU(ポリウレタン)コーティングがほどこされているものがおすすめです。

なお、スクリーンタープの場合、フルクローズすることで保温効果が高まります。

3. 耐水圧をチェック

耐水圧は急な雨や雪に耐えられるかを判断する指標となり、数字が大きいほど性能が高いことを示します。

内部への浸水を防ぐためにも、最低でも耐水圧1,500mm以上のモデルを選びましょう。なお、2,000mm程度のスペックがあるとより心強いです。

4. 設営のしやすさ

冬のキャンプ場は地面が凍結している場合もあり、ほかの季節に比べてタープ設営の難易度が高くなります。

寒さの中での作業は余計に体力を奪われやすいので、作業時間は短い方がベター。したがって、組み立て方が複雑なモデルは避け、設営しやすいものを選びましょう。

テントとタープを連結する形で設営したい場合は、テントのメインポールを利用できるものやカーサイドタープなどを選ぶと、より設営が簡単になります。

結論、冬キャンプにはスクリーンタープがおすすめ

ライター撮影

これから冬キャンプ用にタープを新調するのであれば、ぜひ「スクリーンタープ」がおすすめです。

スクリーンタープはフルクローズができるため、防寒・防風性能が高く、冷気から体をガードできるのが美点

オープンなタープと比較すると、体感温度は格段に上がり、寒さをしのぎやすくなります。

また、スクリーンタープの四方をクローズすると、ストーブやヒーターなどの暖房器具を使用した場合にも暖気が逃げにくいです。

ただし、密閉空間となるため、必ず換気をして一酸化炭素には注意しましょう。

冬キャンプにおすすめのスクリーンタープ5選

【おすすめ1】コールマン「タフスクリーンタープ/400」

Coleman(コールマン)
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コールマン「タフスクリーンタープ/400」は、1人でも設営できるほど手軽に使えるスクリーンタープです。

居住空間が広く、大きめのテーブルや椅子を置いてもゆったり過ごせるのが魅力。耐水圧は2,000mmで、急な雨や雪にも対応します。

スペック

  • サイズ:使用時/(約)400×360×210cm、収納時/(約)直径26×74cm
  • 重量:(約)12.5kg
  • 耐水圧:2,000mm
  • 素材:タープ/75Dポリエステルタフ)、メインポール・センターポール/アルミ合金、ジョイントフラップポール/FRP

【おすすめ2】オガワ「ロッジシェルターT/C」

オガワ「ロッジシェルターT/C」は、スチールフレームが採用されている、耐久性と耐風性に優れたスクリーンタープです。

居住性が高く、大人数でも快適に過ごせます。別売りのインナーテントを併用すると、テントとしても使用が可能です。

スペック

  • サイズ:使用時/—、収納時/幕体90×34×32cm・ポール90×34×20cm
  • 重量:(約)28.2kg
  • 耐水圧:フライ(屋根部)1,800mm・(サイド)350mm
  • 素材:フライ/(屋根部)ポリエステル・(サイド)T/C、ポール/スチール

【おすすめ3】スノーピーク「メッシュシェルター」

スノーピーク「メッシュシェルター」は構造がシンプルで設営しやすいスクリーンタープです。

フルクローズすれば、中の暖気を逃がさずに、暖かく過ごせます。またメッシュパネルが付いているので通気性が良く、夏も快適に使用できます。

スペック

  • サイズ:使用時/、収納時/
  • 重量:12kg
  • 耐水圧:1,800mm
  • 素材:本体/75Dポリエステルタフタ・210Dポリエステルオックス、ルーフシート/75Dポリエステルタフタ、フレーム/A6061

【おすすめ4】キャプテンスタッグ「CS リビングシェルター320UV-S」

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
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キャプテンスタッグ「CS リビングシェルター320UV-S」は開放感あふれるシェルターです。

フルクローズはできませんが、4面どこにでも取り付けられるサイドパネルが2枚付属するので、任意の2面に壁を作れます。

スペック

  • サイズ:使用時/(約)320×320×210cm、収納時/(約)52×16×16cm
  • 重量:(約)7.2kg
  • 耐水圧:1,000mm
  • 素材:タープ/ポリエステル、ポール/グラスファイバー

【おすすめ5】クイックキャンプ「スクリーンタープ 3m ワンタッチ」

クイックキャンプ「スクリーンタープ 3m ワンタッチ」は、フレームを開くだけで簡単に設営できるのが特徴です。

フルクローズできるほか、前面のパネルを跳ね上げて、キャノピーのようにも使えます。

スペック

  • サイズ:使用時/300×300×210cm、収納時/108×22×22cm
  • 重量:9.7kg
  • 耐水圧:2,000mm
  • 素材:生地/ポリエステル・メッシュ、フレーム/FRP・スチール

寒さ激減!冬キャンプで快適に過ごす「ローアングル張り」

ライター撮影

冬キャンプで快適に過ごすには、タープの張り方もポイントです。耐風性を高め、寒さから身を守るためには、「ローアングル張り」が適しています。

ローアングル張りは、タープの高さを全体的に下げ、地面にできるだけ近くする張り方です。

タープを低く設置することで、暖気が上に逃げるスペースを減らし、タープ内の保温効果を高められます。

また地面ギリギリまで下げると、地面付近からの冷たい風の侵入防止にも役立ちます。

低めに張ることで強風にあおられにくくなるので、倒壊や飛ばされるリスクを軽減できる利点も。

テントとはまた違った、秘密基地のような雰囲気を楽しめるのもローアングル張りの魅力です。

タープの下で焚き火やストーブを使う際の注意点

ライター撮影

冬キャンプにおいて、タープ下でストーブ・ヒーターといった暖房器具や焚き火を使用すると快適性を高められます。

その一方で、火災や一酸化炭素中毒など重大な危険も伴うことから、安全に楽しむために以下の点に注意しましょう。

一酸化炭素中毒リスクへの警戒

密閉性の高いスクリーンタープ内で燃焼器具を使用すると、一酸化炭素中毒を引き起こすリスクがあり、最悪の場合は命にかかわることも。

必ずこまめに換気を行い、新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。一酸化炭素チェッカーを活用するのもおすすめです。

▼おすすめの一酸化炭素チェッカーはこちらの記事で紹介しています!

難燃素材を過信しない

難燃素材は燃え広がりにくいだけで、燃えないということではありません。

長時間炎が当たると炭化して穴が開いたり、燃えたりする恐れもあるので、火の取り扱いには注意しましょう。

強風や雪の重みに注意

先ほども少し触れた通り、強風時や降雪時はタープが倒壊する恐れがあるため、風対策をしたり、こまめな雪下ろしをしたりしましょう

倒壊してしまうと、暖房器具にタープがかかって大きな火災になる危険も。雪や風などがひどい場合には、撤収の判断も必要です。

まとめ|タープで冬のキャンプライフを豊かに

編集部撮影

日除けのイメージが強いタープですが、冬キャンプでは雨・風・雪を防ぐ壁となり、快適なリビング空間を確保するのに役立つ便利なギアです。

中でも四方をクローズできるスクリーンタープは暖気が逃げにくく、冬キャンプの寒さ対策として非常に有効です。

ただし、使い方を誤ると、一酸化炭素中毒や火災、倒壊など、重大な事故につながるリスクもある点には注意が必要です。きちんと対策して、安全にキャンプを楽しみましょう。

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