表面にアルミ加工が施された「銀マット」は、キャンプで快適に過ごすために欠かせないアイテムのひとつです。高い断熱性を備えている一方で、軽量かつ安価なため、多くのキャンパーに愛用されています。今回は、銀マットがキャンプに必要な理由を徹底解説。さらに、銀マットを敷く際の正しい向きや敷く順番などについても紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事でわかること
- キャンプでの銀マットの必要性がわかる
- 銀マットの敷き方がわかる
※本記事はプロモーションが含まれます。
キャンプで銀マットは必要?

銀マットがあるとキャンプがより快適になりますが、「本当に必要なの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
まずは銀マットの効果や、銀マットが必要になるケースについて確認していきましょう。
銀マットの効果
銀マットは「アルミ蒸着面」を有しており熱を反射するため、断熱材の役割を果たしてくれるのが特徴です。
テントの床に敷くことで地面からの冷気や湿気をシャットアウトし、底冷えを防いだり、寝具などが湿気で濡れてしまうことを防げたりします。
加えて、発泡ポリエチレン層によりクッション性も高められていることから、地面の凹凸やかたさを緩和して快適性も高められますよ。
こうした効果が期待できる一方で、軽量で持ち運びしやすく、安価で購入できるのも嬉しいポイントです。
必要なケース
銀マットがあると、より快適にキャンプを楽しめるため、どんなシーンであっても携帯していくのがおすすめです。特に、以下のようなシーンでは重宝しますよ。
銀マットが活躍するシーン
- 就寝時の底冷えや、暑さを緩和したいとき
- 寝具やテントが湿気で濡れてしまうのを防ぎたいとき
- 地面が平らではない、小石が多いといった場所で快適性を高めるとき
なお、インフレーターマットやコットを使う場合でも、下に銀マットを敷くことで底冷えや暑さを防ぐ効果が格段に高まります。
不要なケース
基本的には携帯するのがおすすめではあるものの、「どうしても荷物を減らしたい」という人もいるはず。
たとえば、以下のようなケースでは銀マットの必要性は下がるので、快適性と荷物量のバランスを考えながら取捨選択するといいでしょう。
銀マットの必要性が下がるシーン
- 底冷えや暑さの心配がない時期や地域
- 芝生サイトなどで凹凸が少なく、地面の状態が良い場所でキャンプをするとき
- 単体でも十分な断熱性とクッション性がある高性能マットを使用するとき
裏表で違いがある!銀マットを敷く際の向きについて

一般的に、銀マットは表裏で使用されている素材や質感が異なり、「熱を反射するアルミ蒸着面(銀色の面)」と「クッション性や断熱効果のあるフォーム(発泡ポリエチレン)面」で構成されています。
季節や気温に応じて表裏を使い分けて、銀マットの利点を生かすのがポイントです。ここでは、銀マットを敷く際の向きについてシーン別に解説していきます。
夏キャンプの場合:アルミ蒸着面を下側に
夏キャンプでは、アルミ蒸着面を下側(地面側)に向けて敷きましょう。
地面から上がってくる熱気や地熱を反射してテント内への熱の侵入を防ぎ、涼しさをキープする効果が期待できます。
冬キャンプの場合:アルミ蒸着面を上側に
冬キャンプでは、夏キャンプとは反対に、アルミ蒸着面を上側(体側)に向けて敷くのがおすすめです。
アルミ蒸着面の上に横になると体温を反射するので、保温効果を高められます。
また、フォーム面には断熱効果が期待できますので、フォーム面を下側にすることで地面からの冷気をシャットアウトし、テント内の温度維持にもひと役買います。
キャンプに適した銀マットの厚みはどのくらい?

銀マットの厚みは商品によって異なり、5mm未満の薄いものから、15mmを超える厚手のものまでさまざまです。
厚みがあると断熱性とクッション性もアップして快適ですが、その分、サイズが大きくなります。重量も増えるので、快適性と携帯性のバランスが良いものを選ぶのが理想です。
以下に銀マットの厚みの違いによる特徴をまとめました。
厚み | 特徴 | おすすめの使用シーン |
~5mm | ・軽量かつコンパクト・断熱性、クッション性は劣る | ・レジャーシートとして使いたいとき・携帯性を重視したいとき |
8mm前後 | ・断熱性、クッション性、携帯性のバランスが良い | ・春秋にキャンプをするとき・芝生サイトでキャンプするとき |
15mm~ | ・断熱性、クッション性に優れる・重く、かさばりやすい | ・冬にキャンプをするとき・地面がかたいとき・快適性を重視したいとき |
迷ったら断熱性・クッション性・携帯性のバランスが良い、厚さ8mm程度の銀マットを選ぶのがおすすめです。
携帯性を重視したいなら厚さ5mm以下のもの、快適性を重視したいなら15mm以上のものも選択肢に入れてみましょう。
また、銀マットには「折りたたみ式(ジャバラ式など)」「ロール式」などの種類がありますが、ジャバラ式は収納性に優れ、ロール式は比較的安価であるのが特徴です。
銀マットとインナーマット(テントマット)を併用するメリット

「すでにインナーマット(テントマット)を使っているから、銀マットは必要ないかな」と考える人もいるでしょう。
ただ、以下のようなメリットがあることから、インナーマットを活用している場合でも、銀マットを併用するのがおすすめです。
併用のメリット
- 冷気や熱気を二重にシャットアウトできるようになる
- 銀マットを下に敷くことで、インナーマットを保護できる
- クッション性がより高まり、快適性がさらにアップする
銀マットを敷く順番と各アイテムの役割

「銀マット以外にも、グランドシートやラグを使う場合、どういう順番で敷けばいいの?」と疑問に思う人もいるはず。
一般的に、マット類は以下の順番で敷くのがベストとされています。
マット類を敷く順番
- グランドシート/ブルーシート(グリーンシート)
- 銀マット
- インナーマット
- ラグ/カーペット
それぞれの役割についても、詳しく確認していきましょう。
【1】グランドシート/ブルーシート(グリーンシート)
最初に敷くアイテム、つまり最も地面に近いのは「グランドシート」です。
グランドシートは、地面から上がってくる冷気や湿気を遮断したり、テントの底面を汚れや傷から保護したりといった役割があります。
なお、グランドシートの代わりに、「ブルーシート(グリーンシート)」を使う人も多いです。
厚みがあり、つくりがしっかりしているブルーシートは耐久性に優れている上に、安価で購入できるメリットがあります。ただし、グランドシートに比べると、ブルーシートはデザイン性に劣るのが弱点です。
【2】銀マット
グランドシートやブルーシートの上には、銀マットを敷きましょう。
これまでに解説したとおり、銀マットは冷気や熱気、湿気をシャットアウトする効果に加え、地面の凹凸を緩和する効果があります。
【3】インナーマット(テントマット)
より快適性をアップさせるには、インフレーターマットやシュラフマットといった「インナーマット(テントマット)」も活用しましょう。
実は、銀マットもインナーマットの一種ではあるのですが、銀マット以外のインナーマットを併用する場合は、銀マットの上に他のインナーマットを重ねるのがおすすめです。
銀マットの上に他のインナーマットを敷くことで、インナーマットの保護につながります。特にインフレーターマットのように、破損が心配なタイプでも、より安心して使えるようになるでしょう。
【4】ラグ/カーペット
ラグやカーペットは、他のマット類を敷き終えてから、一番上に重ねてください。
ラグやカーペットは、断熱性や保温性をさらにアップしてくれます。夏は冷感素材のもの、冬はホットカーペットなどを使うことで、より快適に過ごせるでしょう。
また、お気に入りのデザインやカラーのラグを使用すれば気分も盛り上がるはずですよ。
銀マットに関するよくある質問
【質問1】夏キャンプでも銀マットは使った方がいいですか?
銀マットには熱気や湿気をシャットアウトする効果があるため、夏キャンプでも使用するのがおすすめです。
【質問2】テント内に敷くのは銀マットだけでも大丈夫でしょうか?
銀マットには断熱性やクッション性があるものの、より快適性を求めるなら他のマット類も活用するのがベストです。
汚れを防ぐグランドシート、より保温性や断熱性を高める銀マット以外のインナーマット、見た目もおしゃれになるラグ・カーペットといったアイテムを併用してみましょう。
【質問3】銀マットは100均でも購入できますか?
100円均一ショップでも、店舗によっては銀マットの取り扱いもあります。
ただし、安価なものは薄手であることが多く、快適性は劣る恐れも。他のマットも併用する場合であれば気にならないこともあるので、使用シーンや用途に応じて、選択肢のひとつとしてみましょう。
【質問4】銀マットに使用期限はありますか?
銀マットに明確な使用期限はありませんが、寿命の目安は約2〜5年です。
劣化したものでは十分な効果が得られないため、「表面にヒビが入った」「アルミ蒸着面がはがれた」といったことがあれば買い替えるようにしてくださいね。
あると便利!銀マットを活用してキャンプをより快適に過ごそう

断熱性が高いだけでなく、クッション性もある銀マットは、キャンプを快適にしてくれるアイテムのひとつです。
安価で入手できるので、手軽に購入できるのも嬉しいポイント。携帯性にも優れていることから、キャンプへ行くのであればぜひ持っておきたいアイテムです。
今回の記事を参考に、銀マットを正しく活用して、より快適にキャンプを楽しんでくださいね!