2025年8月30日(土)・31日(日)の2日間、渋谷・代々木公園で開催された防災イベント『もしもFES渋谷2025』。厳しい暑さにもかかわらず、多くの来場者が足を運び、会場はにぎわいを見せました。都会の中心という立地もあって、家族連れや学生、海外からの観光客など幅広い層が参加。今回は、ハピキャンエリアをはじめとする各ブースの様子を、リアルにレポートします!
もしも、渋谷で大地震が起きたら?“都会型防災”を考える『もしもFES渋谷2025』

災害への備えが叫ばれる中、人口が集中し、観光客も多い「渋谷」という街での防災イベント。開催当日は気温35度を超える猛暑に見舞われましたが、その状況もまた「もし真夏に大災害が起きたら?」と考えるきっかけとなりました。

会場には日本赤十字の緊急車両や自衛隊の高機動車、渋谷区の防犯パトロール車が展示され、子どもたちは実際に車両に乗って内部を体験できました。
さらに、トークステージ、防災食の試食コーナーまで、多彩なコンテンツが並び、幅広い世代が楽しみながら学ぶ姿が見られました。
『もしもFES渋谷2025』イベント概要
- 開催日時:2025年8月30日(土)・31日(日)
10:00〜17:00(入場料無料・雨天決行・ペットOK) - 開催場所:代々木公園イベント広場・ケヤキ並木
- 入場料:無料
- 主催:こくみん共済 coop 、渋谷未来デザイン、渋谷区観光協会
- 公式サイト:https://moshimo-project.jp/fes2025/shibuya/
- お問い合わせ先:もしもフェス実行委員会事務局
▼イベント告知記事
遊びながら学ぶ!ハピキャンエリア

それでは、ハピキャンエリアの様子からレポートしていきます!
ハピキャン
ハピキャンでは、恒例の防災模試をはじめ、楽しみながら防災を学べるコンテンツをたくさんご用意しました。
◆ハピキャン防災模試 & 災害時に役立つキャンプギアの展示

防災模試は、もしもFES恒例の人気コンテンツ。子どもから大人まで、多くの方に防災知識の力試しを楽しんでいただきました。

10問全問正解を目指し、親子で真剣に考える姿も。わからない問題があっても大丈夫。隣の「災害時に役立つキャンプ道具展示コーナー」にヒントが隠されているので、ぜひ足を運んでみてください。

実際に、こちらの親子も展示を巡ってヒントを発見。テントの中をぐるりと回りながら、ポータブル電源やコット、シュラフ、ガスバーナーなど、さまざまなアウトドアギアが災害時に役立つことを学んでいました。

キャンパーの皆さんのご自宅には、すでに多くのアウトドアグッズが揃っているはずです。このタイミングで、身近なアイテムが非常時にどう使えるか考えてみてはいかがでしょうか。
◆ガラポン抽選会

今回のイベント中、何度も大きな歓声が上がっていたのは、ガラポン抽選会!
景品には、ハピキャンストアの人気アイテムに加え、BLUETTIのポータブル電源やPowerArQのサーキュレーター、アース製薬のモンスーン&モンスーン缶セットなど、災害時にもアウトドアにも役立つアイテムがズラリと並びました。
NANGAのキーホルダーやSOTOのスライドトーチ、キッツマイクロフィルターの携帯浄水器など、お目当てのものを狙って多くの方に挑戦していただきました。

BLUETTIのポータブル電源を手にした幸運なお客様は、「嬉しい!さっそく使わせてもらいます」と笑顔。
エメラルドグリーンのスタイリッシュなデザインは、自宅のインテリアにも自然に馴染みます。お庭やキャンプ、車中泊など、さまざまなシーンで活躍すること間違いなし!普段から使って慣れておくことで、いざというときにも安心して活用できますよ。
◆ハピキャングッズ物販

オンラインショップ「ハピキャンストア」の人気アイテムも販売しました。NEW ERAとコラボしたハピキャンキャップは、アウトドアはもちろん、普段のおしゃれコーデのワンポイントにおすすめ。

こちらはおぎやはぎのアクリルスタンド。ハピキャンファン、おぎやはぎファンにはたまらない人気商品です!
このほかにも、ハピキャンストアでは、アウトドアから日常に役立つアイテムを販売中。バスケットやマグカップ、コーヒーなどこだわりのグッズが満載です。秋のアウトドアに向けてぜひチェックしてみてくださいね!
ハピキャンストア▶ https://happycamperstore.net/
◆つくって学ぼう!アウトドア防災ワークショップ

今回は、「暗闇で光る!蓄光パラコードミサンガ」と「ウルフィ塗り絵で光るペットボトルライト」の2種類のワークショップを開催しました。

パラコードのワークショップには、子どもだけでなく多くの大人も参加。中には、近々登山に行く予定の方もいて、作ったミサンガを実際に持っていくと話してくれました。

「パラコードの本を買って挑戦したけど、うまくできなかった」という方も、スタッフのアドバイスで無事完成。「教えてもらったらできた!」と笑顔で喜んでいました。
ハピキャンのWEBサイトでは、パラコードクラフト入門にぴったりなキーホルダーの作り方も紹介しています。初心者の方は、ぜひこの機会に挑戦してみましょう。
▼初心者向けパラコードキーホルダーの作り方

「ウルフィ塗り絵で光るペットボトルライト」は、ライトの上にペットボトルを置くと光が広がり、停電時にランタンとして使える実用的なワークショップです。

専用フィルムにウルフィやテントなどの塗り絵をした後、

ドライヤーで温めることで、フィルムがペットボトルに貼り付き、オリジナルランタンが完成します。停電で不安なときも、カラフルでかわいいランタンがちょっと気分を上げてくれそうですね。
◆遊び場

ハピキャンのイベントには、毎回たくさんのファミリーが参加されるため、会場には遊び場も用意しました。卓球やティキトスに加え、ボードゲーム「cancan CAPS」が特に大人気でした。
このゲームは、大人同士でも熱戦が繰り広げられる頭脳戦。しかし、ルールがシンプルなので小さな子どもでもすぐに楽しめます。こちらの姉妹も、スタッフにルールを教わって挑戦していました。
勝負はお姉ちゃんに軍配が上がりましたが、2人が真剣に考える姿に、会場全体がほっこりした空気に包まれていました。
アウトドアシティいなべ

ハピキャンのイベントやロケ地としてもおなじみの「アウトドアシティいなべ(三重県いなべ市)」ブースも大盛況!今回はいなべダーツを開催し、終始賑わいを見せていました。

ダーツの矢が見事いなべ市のエリアに入れば、ご当地ほりにし(三重バージョン)をプレゼント!当たった方も外れた方も、このゲームをきっかけに、いなべ市の場所をしっかり覚えられたはず。
いなべ市は、名古屋市から車で約30分と好アクセスながら、豊かな自然に恵まれた“アウトドアシティ”。
ファミリー層にもやさしく、キャンプイベントも数多く開催している『青川峡キャンピングパーク』、愛犬と一緒に楽しめるドッグサイトが好評の『やまてらす』、さらに、アウトドアブランド「ノルディスク」と連携したおしゃれなキャンプ場『Nordisk Hygge Circles UGAKEI』と、キャンパー必見のスポットがそろっています。

また、いなべ市はお茶の産地としても知られ、今回はほうじ茶をはじめ複数のお茶を販売していました。
筆者も冷えたほうじ茶をいただきましたが、ひと口含むと香ばしい香りがふわりと広がり、後味はさらりと軽やか。何杯でも飲みたくなる味わいでした。

ちなみに、ハピキャンのイベントでおなじみの「ハピキャンカー」は、いなべ市の協力によって完成したもの。このエメラルドグリーンの車を見かけたら、ぜひチェックしてみてくださいね。
▼いなべ市ではハピキャンのロケやイベントも開催!
キッツマイクロフィルター

ブースが見えなくなるほど人が集まっていたのは、キッツマイクロフィルター。携帯浄水器「デリオス コネクト」の実演と販売、抽選会を行っていました。

デリオス コネクトは、細菌除去率99.9999%という高性能フィルターを搭載。災害時に水が不足しても、お風呂の残り湯や雨水を飲料水に変えられます。
災害対策はもちろん、キャンプやハイキングなどアウトドアでも大活躍。ペットボトルにも接続できるので、荷物を増やさず手軽に持ち運べるのも魅力です。

実演では、青い水がフィルターを通すと一瞬で透明に! 誰でも簡単に安全な水を確保できる“魔法”のような変化に、会場から大きな歓声が上がっていました。
非常時の備えとして、家庭に1本あると安心ですね。
デリオス コネクト1 & ウォーターパック1.2L詳細▶ https://www.kitzmf.com/waterpurifier/4459
NANGA

ダウンシュラフでお馴染みのNANGA(ナンガ)ブースには、タレントの時東ぁみさんがプライベートで来店。実は、時東ぁみさんは防災士としても活動されています。
ブースで防災向けシュラフ&マット「SONAE BAG」を目にした時東さんは、興味津々のご様子。

コンパクトに収納されたシュラフとマットを広げると、ダンボールベッドの上でも快適に眠れる十分なスペックを備えています。

封筒型に見えますが、足元はコードで開閉できる仕組み。寒い時は絞って保温性を高め、暑い時やゆったり過ごしたい時は開放して調整できます。

さらに、マットへのエアー追加には収納袋を利用でき、別途ポンプを用意する必要がありません。
その多機能さに、時東さんも思わず「アウトドアギアってすごい!災害時にあったら安心!」と感心していました。アウトドアギアの防災への可能性を改めて実感したNANGAブースでした。
SONAE BAG詳細 ▶ https://nanga.jp/feature/content/sonae-bag-dx/
\時東ぁみさんイベント情報!/
時東ぁみ企画協力防災イベント『親子で歌おう!笑おう!学ぼう!〜みんなでBOUSAIキャラバン〜』IN 積水ハウス ミラまち
・2025年11月16日(日)10:00~16:00
・積水ハウス㈱豊橋支店 分譲地内
・愛知県豊橋市曙町松並101−積水ハウス㈱豊橋支店 分譲地内
・予約不要/無料
▼イベント詳細▼
オンラインサロン『時東ぁみの防災ミーティング』https://tzys2.hp.peraichi.com/
▼YouTubeハピキャンチャンネルでも、災害時に役立つアウトドアアイテムを紹介しています。
その他、気になったブースをご紹介!
ここからは、ハピキャンエリア以外から気になったブースを一部ご紹介します。
こくみん共済 coop <全労済>

こくみん共済 coop <全労済> のブースでは、防災を楽しく学べる体験型コンテンツが大盛況。

こちらは、地震・火災・土石流などの災害現象をリアルに再現した「災害VR」のコーナー。
体験した人からは「本当に目の前で災害が起きたみたいだった」「怖くて逃げられないかも…って思ったけど、体験しておくと役立ちそう」といった声が上がりました。

また、防災クイズでは、多くの人が迷った問題がありました。それは「キッチンで火を使っているときに地震が起きたらどうする?」というもの。
「まず火を消す」と答えた方も多かったのですが、正解は 「自分の身の安全を確保する」 です。
総務省消防庁の防災ガイドによると、強い揺れの最中に火元へ向かうと、転倒ややけどの危険があります。まずはテーブルの下など安全な場所に避難し、揺れが収まってから火を消すのが基本です(消防庁:地震から身を守るために)。
このクイズのほか、こくみん共済 coop <全労済> のHPでは、防災に役立つ情報を多数公開しています。日ごろからチェックしておくと安心ですね。
タイガー魔法瓶

焚き火のような香りに引き寄せられてタイガー魔法瓶のブースに入ってみると、アウトドアと防災の両方で活躍する「フェーズフリーギア」として話題の「魔法のかまどごはん」体験会が開催されていました。

新聞紙だけを燃料に使い、電気やガスなしでご飯が炊けるこのかまどは、“もしもの備え”としてもアウトドア用途としても注目されています。
このお釜は、新聞紙を燃料にしてご飯を炊ける優れもの。災害時に手に入りやすい新聞紙を、左右の投入口に差し込み火をつけるだけで、電気やガスがなくてもふっくらとしたご飯が完成!

秘密は、かまどの原理を取り入れた構造にあります。上下の温度差で生まれる対流が米を均一に加熱し、お米本来の甘みとハリを引き出してくれるのだとか。
火加減は「はじめチョロチョロ、なかパッパ」の要領で、新聞紙を投入するだけ。決められた時間さえ守れば、誰でも安定した炊き上がりを楽しめます。

試食させていただくと、粒が立ち、ほんのり香ばしい香りとやさしい甘みが口いっぱいに広がりました。「もしもの備え」と「アウトドアの楽しみ」の両方を叶える、“フェーズフリーギア”の実力を五感で確かめられるブースでした。
魔法のかまどごはん詳細▶ https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/product/rice-cooker/kmd-a/
KDDI

KDDIのブースでは、通信インフラが途絶した非常時にも“つながる手段”として注目されている衛星ブロードバンドサービス「Starlink(スターリンク)」の展示会が行われていました。
地上の通信網が被災や災害で損傷すると、携帯電話の基地局や光回線が使えなくなることがあります。そんな時でも、スターリンクは低軌道衛星(LEO)を使って通信を提供するため、地上設備の故障や停電による影響を受けにくいという強みがあります。
非常時には、確かな通信手段として大切な情報を支える頼もしい存在です。会場にいた多くの来場者も、実際の接続を見て「情報は大事。これならもしもの時も安心」と話している姿も見られました。
ZENB

こちらは、防災を「食」の視点で考え、体験する「ローリングストック研究会」のブースです。

「ZENB」 のカレーとパンの試食会が行われ、来場者にはプレゼントも配られていました。
ZENBの製品は、原材料にスーパーフードの黄エンドウ豆を採用し、小麦粉や動物性原料を使わないグルテンフリー仕様。定期オトク便サービスを利用すれば、日常の食卓に取り入れながら“いざ”という時の備えにもなります。

実際に味わってみると、パンはふんわりとしていて、噛むほどに自然な甘みが広がりました!
「グルテンフリー=味が落ちる」という先入観を心地よく裏切るおいしさで、普段の食事にも取り入れたくなりました。
日頃の食事を楽しみながら防災につなげる、まさにローリングストックの好例といえそうです。
ZENB詳細▶ https://zenb.jp/
EcoFlow

こちらはポータブル電源ブランド「EcoFlow」のブース。ソーラーパネルがズラリと並び、蓄電されたポータブル電源やポータブル冷蔵庫など、多彩なアイテムの実演が行われていました。

中でもひときわ注目を集めていたのは、今年の猛暑でキャンパーからも人気を集めたポータブルエアコン。実際に冷風を体感させてもらうと、厳しい暑さの中でも想像以上に快適で、しっかりとした涼しさを届けてくれました。

ソーラーパネルで発電し、ポータブル電源に蓄えた電力を使えば、電源のないキャンプサイトでも快適な空間を作れます。
夏の停電時にも、せめて扇風機を動かせたら……。そんな時の頼れる存在として、ポータブル電源を一台備えておきたいと感じました。
ECO FLOW詳細▶ https://jp.ecoflow.com/
「小さな一歩」が渋谷から広がる
『もしもFES渋谷2025』は、防災を楽しく、身近に感じられる2日間でした。
「防災って、何から始めたらいいのかわからない」
そんな人でも、非常食をひとつ買ってみる、家族と集合場所を決めておく――そんな小さな一歩を踏み出すきっかけになったのではないでしょうか。
災害はいつ起こるかわかりません。自分自身や大切な人を守るために、渋谷の街で芽生えた防災意識が、このイベントをきっかけに少しずつ広がっていくことを願います。
▼キャンパーのみなさんは、すでに防災アイテムを持っているかも!?トンりお夫妻と一緒に考えてみましょう!