【保存版】だるまストーブのデメリットとは?対策と選び方を徹底解説!

キャンプギア

2025.09.30 更新

【保存版】だるまストーブのデメリットとは?対策と選び方を徹底解説!

齋藤@sora1028

齋藤@sora1028

冬キャンプの必需品として注目されているだるまストーブ。特徴的な丸いフォルムや、優れた暖房能力などのメリットから多くのキャンパーに愛されている「だるまストーブ」ですが、実は知っておくべきデメリットも存在します。本記事では、だるまストーブのメリットに加えて、デメリットになり得る収納性の問題やメンテナンス問題などをピックアップ。さらに、デメリットを克服する対策方法や適切な選び方をご紹介します。だるまストーブのデメリットを理解し、上手に活用することで快適な冬キャンプを満喫しましょう。

※本記事には、プロモーションが含まれています。

だるまストーブとは?

だるまストーブとは、その名の通りだるまのようなコロッとした丸い形状が特徴的なストーブです。一般的に鋳鉄製のボディに煙突を取り付けて使用し、石炭や薪を燃やすことで暖房効果を得られる暖房器具として人気があります。もっとも広く愛用されていた時期は昭和の頃で、冬の学校や家屋で見かけることが多々ありました。

また、だるまストーブはガスや石油ストーブよりも放射熱による暖房効果が高く、広範囲を効率的に暖められるので、冬キャンプで重宝するアイテムになります。ほとんどのだるまストーブの天板部分では調理もできるため、暖房と料理の両方に活用できる実用性の高さも魅力です。

昨今では素材を鉄製にした縦長形状のだるまストーブが増えており、昔ながらのだるまストーブよりも軽量化されています。そのため、冬キャンプに携行しやすく、さらに、昨今では「インスタ映え」するアイテムとしても人気です。

だるまストーブのデメリットはこれ!キャンプでの注意点

だるまストーブは冬キャンプにおいて魅力的なアウトドアギアですが、実際に使用する際にはいくつかの課題があります。特に、「収納性の問題」や「重量による荷物への影響」「メンテナンスの手間」といった点には注意が必要です。

これらのデメリットを事前に理解しておくことで、購入後の後悔を避けられるでしょう。ここでは、各デメリットの詳細について詳しく解説していきます。

実は収納性が悪い

昔ながらの鋳鉄製タイプのだるまストーブは、重いものでは50kg程度の重量があるため携行に不向きで、本体を分解できないことから収納性も悪い印象です。

現代版とも言える軽量化されているだるまストーブにおいても、実は収納性が悪い点がデメリットになります。だるまストーブは基本的に縦置きでの保管・携行が必須になるので、本体を横にして収納したり、携行したりできません。

この問題はだるまストーブで使われる「燃料」や、内部に溜まってしまう「灰」の影響によるものです。そのため、だるまストーブを導入したい場合は、保管・携行するための収納スペースを確保する必要があります。

重量による携行問題

現在流通しているだるまストーブのほとんどは鉄製のため、昔よりも軽量化されているものの、やはりそれなりの重量があります。具体的には、小型モデルで5kg前後、大型のものでは10kg以上になることも珍しくありません。

重量5kgと聞いてもそれほど気にならない人もいるかもしれませんが、そこに他のギアや荷物があることを考慮すると、楽観視できない重さになります。オートキャンプであれば大きな問題はありませんが、駐車場からキャンプサイトが離れている場合は、持ち運びに苦心する可能性も。

このように、だるまストーブの重さが携行問題を引き起こしやすい点もデメリットの一つになります。

掃除やメンテナンスが手間

昔ながらの鋳鉄製だるまストーブはもちろん、現代版の鉄製だるまストーブも、使用後のメンテナンスは不可欠です。鉄製だるまストーブの場合、鋳鉄製に比べてメンテナンスは簡単になりますが、手間がかかることには変わりません。

まず、鉄製だるまストーブは、使い終わったあとに土や埃などを取り除く掃除が必須です。さらに、定期メンテナンスにおいては、消耗品である芯材の交換や劣化部品のチェックなどを行う必要があります。

慣れると手間を感じない人もいますが、最初は掃除やメンテナンスの時間が苦痛に感じてしまうことも。特に、キャンプから帰宅した後の掃除は疲労感もあり、億劫だと感じてしまう人も少なくありません。このような、掃除やメンテナンスの手間についても考慮してから、だるまストーブの導入を決めると良いでしょう。

だるまストーブのメリットもチェック!冬キャンプで愛される理由

デメリットもあるだるまストーブですが、それでも多くのキャンパーに愛され続けているのには確かな理由があります。

「高い暖房効率」や「魅力的な外観」、「調理機能」など、他のストーブでは代替できない独自の魅力を持っている点が愛され続けている理由です。これらのメリットについて、さらに深掘りしてご紹介します。

暖房効率が高く広範囲を暖める

だるまストーブの最大の魅力は、その優秀な暖房能力です。一般的に流通している鉄製だるまストーブは、冬キャンプにおいて、素早く広範囲の空間を暖めてくれます。

冬キャンプの防寒グッズとして人気の電気毛布やカイロなどに比べて、だるまストーブは広範囲を暖めてくれるので、グループキャンプでも活躍する優れものです。また、天板部分からの熱も有効活用できるため、上下からの暖房効果で空間全体の温度を均一に保てます。

※注意

※だるまストーブは密閉空間で使うと一酸化炭素中毒の危険性があるため、基本的にテント内での使用は推奨されていません。テント内でも使用可能なモデルに限り、安全に使用できます。テント内で使用する場合は必ず自己責任のもとで、十分な換気や、火の取り扱いなどの安全を確保しましょう。万が一の事故やトラブル等について、当サイトでは責任を負いかねますのでご了承ください。

レトロな見た目がおしゃれ

だるまストーブの特徴的なフォルムは、キャンプサイトに独特の雰囲気をもたらします。レトロな見た目はもちろん、本体の色合いによってキャンプサイトの雰囲気も変化するので、細部までおしゃれにこだわる人にぴったりのアイテムです。

また、炎の揺らぎが見える窓付きモデルは、炎の様子を眺めながらのんびりとした時間を楽しめるのでおすすめ。SNS映えする見た目の良さも相まって、キャンプの思い出をより印象深いものにしてくれます。

夜間に冬キャンプならではの澄んだ空気を楽しみつつ、家族や友人とだるまストーブを囲んで過ごすひとときは、いつものキャンプよりも特別な体験になるでしょう。

鍋やケトルを直に温められる

だるまストーブの天板部分は調理スペースとしても活用できます。だるまストーブの種類にもよりますが、基本的に鍋やケトル、フライパンなどを直接置いての使用が可能です。調理をだるまストーブの天板部分で済ませるという場合は、別途コンロを用意する必要がありません。

このように、暖房としての機能と並行して料理や湯沸かしまでできるため、燃料の節約にもつながります。特に、長時間の調理が必要な煮込み料理などは、だるまストーブの安定した火力が効果的。また、常にお湯を沸かしておけば温かい飲み物をいつでも楽しめるので、冬キャンプの快適性が大幅に向上するでしょう。

どうしたらデメリットを抑えられる?対策と選び方

前述しているように、だるまストーブのデメリットは確かに存在しますが、適切な対策を講じることでデメリットを大幅に軽減することが可能です。

主に「モデル選びの工夫」「積載方法の改善」「メンテナンス用品の準備」といった3つのポイントを押さえることで、デメリットを軽減し、快適に使用できるようになります。ここからは、デメリットを抑える対策と選び方を併せてご紹介します。

分解・軽量モデルを選ぶ

収納性と重量の問題を解決するには、分解可能なモデルや軽量性に優れているモデルを選ぶ方法が効果的です。細かく分解できるモデルはあまり多くありませんが、煙突部分を取り外せるタイプや、煙突不要で使えるだるまストーブは見つけやすく、そのようなタイプを選ぶことで携行問題の解決につながります。

また、なるべく重量をカットしたい場合は、5kg程度のだるまストーブがおすすめです。コンパクトなだるまストーブは発熱量や暖房出力は控えめですが、携行しやすく、収納スペースも確保しやすくなります。

なお、発熱量や重量のバランスを考慮したい場合は、6~8kg程度のサイズ感がおすすめです。

積載方法を工夫する

だるまストーブの横置きができない特性を踏まえ、車載時の積載方法を工夫することで収納問題を軽減できます。具体的には、車内に縦置き専用のスペースを確保し、他の荷物でだるまストーブを固定するような積載方法が効果的です。

また、荷物の積み込み順序を最適化し、ストーブを最初に載せてから他のギアを空いているスペースに配置するという方法もあります。さらに、ブランドによってはだるまストーブ専用収納ケースを販売していることもあるので、専用収納ケースも販売しているモデルを選ぶ方法もおすすめ。

メンテナンス用品を携行する

だるまストーブのメンテナンス負担を軽減するには、専用のお手入れグッズを常備することが重要です。清掃用ブラシや、灰かき棒、オイルなどを携行用ケースにまとめておけば、撤収時にメンテナンスを効率的に行えます。

特に、撤収するタイミングで砂埃や汚れを落としておくと、時間経過による頑固なこびりつきを防げるのでおすすめです。たくさんの掃除・メンテナンス道具を一緒に携行したくない場合は、汚れても良い雑巾のようなタオルだけ持って行き、汚れを拭うだけでも帰宅後の負担を軽減できます。

また、パーツを分解しやすいだるまストーブや、拭き掃除しやすいだるまストーブを選ぶと、掃除とメンテナンスがしやすくなるのでおすすめです。

魅力的なだるまストーブおすすめモデル6選

前述の通り、だるまストーブはデメリットもありますが、一方でそれを補って余りあるメリットと魅力のあるアイテムです。

そこでここでは、魅力的なだるまストーブの中でも、特におすすめしたい6つのモデルをご紹介します。軽量モデルをはじめ、だるまストーブのデメリットを抑えられるだるまストーブに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

TOYOTOMI 石油ストーブ KS-GE67

でるでる芯や電子点火など、さまざまな魅力が盛り込まれている高出力石油だるまストーブです。通常の石油ストーブの芯は数年使用すると劣化するため、定期的な交換が必要になります。しかし、でるでる芯は、シャープペンのように芯を伸ばせる機能になっていて、つまみを操作するだけで2段階目の芯、さらに3段階目の芯と交換の手間を省ける点が特徴。

また、素早く点火させるメリットを持つ電子点火を搭載しているので、冬キャンプでも素早く広範囲を暖めてくれます。電子点火は単2電池を4本セットしておくだけで簡単に使えるのもポイント。その他、対震自動消火装置やニオイセーブ消火、2重タンク構造などの特徴を持ち、冬キャンプはもちろん、自宅やガレージといった環境にも向いています。

TOYOTOMI 石油ストーブ KS-GE67 スペック

  • 参考価格:39,600円(税込)
  • 暖房出力(約):6.66kW
  • 燃料:灯油
  • サイズ(約):583X482X482mm(置台を含む)高さ×幅×奥行き
  • 重量(約):11kg
  • 燃焼継続時間(約/h):9.7h
  • その他の特徴:やや重量がありますが、優れた暖房出力で広範囲を暖めてくれるため、グループキャンプにおすすめ。2重タンク構造で灯油がこぼれにくく、灯油が入っていても携行しやすいです。

TOYOTOMI 石油ストーブ RR-GER25

先ほどのKS-GE67よりもコンパクトかつ軽量なデザインを採用し、冬キャンプをはじめとする寒い時期のアウトドアに携行しやすい石油タイプのだるまストーブです。重量は5.9kgと比較的持ち運びやすい重さで、ソロキャンプにも向いています。

こちらも電子点火や2重タンク構造などの使いやすい機能と安全設計を備え、暖房出力も十分なので、カップルなどのデュオキャンプにもおすすめです。

TOYOTOMI 石油ストーブ RR-GER25 スペック

  • 参考価格:33,000円(税込)
  • 暖房出力(約):2.54kW
  • 燃料:灯油
  • サイズ(約):480X388X388mm(置台を含む)高さ×幅×奥行き
  • 重量(約):5.9kg
  • 燃焼継続時間(約/h):20.2
  • その他の特徴:軽量性とほど良いパワーを兼ね備えた石油ストーブ。冬キャンプに携行しやすいサイズ感で、ソロキャンプにもおすすめです。

Iwatani ガスストーブ マル暖 CB-STV-MRD

カセットガス式で気軽に使えるだるまストーブです。石油を扱いにくい環境でも、コンビニやスーパーで入手しやすいカセットガスで暖が取れるのは大きな魅力。

また、燃料交換で手が汚れる心配もなく、点火もワンタッチなので初心者でも扱いやすい点もポイントです。コンパクトながら効率よく熱を広げてくれるため、冬キャンプでも大活躍します。ストーブの天板にやかんを置けば、空間を暖めながらお湯を沸かすこともできます。

Iwatani ガスストーブ マル暖 CB-STV-MRD スペック

  • 参考価格:29,800円(税込)
  • 暖房出力(約):3.5kW
  • 燃料:カセットボンベ(イワタニカセットガスシリーズ使用)
  • サイズ(約):343×368×382mm(幅×奥行×高さ)
  • 重量(約):4.5kg(カセットガス含まず)
  • 燃焼継続時間(約/h):1.4
  • その他の特徴:カセットボンベを使用するタイプになるため、優れた軽量性と携行性が特徴。燃焼継続時間はやや短いですが、荷物重量をコントロールしたい人におすすめです。

ホンマ製作所 クッキングストーブ RS-41

薪を燃料にするクッキング兼用のだるまストーブで、本格的なアウトドア体験を楽しめるのが魅力。薪の炎を眺めながら暖を取り、同時に料理もできる万能さが冬キャンプならではの贅沢感を演出します。本体は鉄、煙突は亜鉛めっき鋼板を採用しているため、軽量性にも優れています。

本体とセットで、エビ曲・半直筒・T笠・目皿・火の粉止めが付属するので、煙突をはじめとする他のパーツを用意する必要がありません。さらに煙突をはじめとする付属パーツは分解可能でお手入れも簡単。交換用のパーツ販売もされているため、経年劣化や破損などによる交換もしやすいだるまストーブです。

ホンマ製作所 クッキングストーブ RS-41 スペック

  • 参考価格:14,100円(税込)
  • 暖房出力:-
  • 燃料:薪
  • サイズ(約):φ350xH425(煙突含:940)mm
  • 重量(約):6kg
  • 燃焼継続時間(約):-
  • その他の特徴:薪を燃料としており、本格的なだるまストーブを楽しみたい人におすすめ。窓付きで薪が燃える様子や、揺らめく炎を楽しめる点が魅力です。

Aladdin センゴクアラジン ポータブル ガス ストーブ SAG-BF02C

レトロ持ち運べます。かさばる石油の携行を避けたい方や、荷物を軽量化したい方におすすめです。

暖房出力は弱と強で調整できるので、冷え込む早朝や夜には強、日差しの届く夕方は弱など、燃料を温存して効率良く使えます。さらに、立消え安全装置や転倒時消火装置など、4つの安全装置を搭載しているので、安全性も抜群です。

Aladdin ポータブル ガス ストーブ SAG-BF02C スペック

  • 参考価格:34,100円(税込)
  • 暖房出力:0.8~2.0kW(弱~強)
  • 燃料:カセットボンベ(※センゴクアラジン専用カセットボンベ)
  • サイズ(約):334×335×370mm(幅×奥行×高さ)
  • 重量(約):5.3kg
  • 燃焼継続時間(約):260分/100分(弱/強)
  • その他の特徴:軽量かつコンパクトなサイズ感で携行しやすく、カセットガス式で扱いやすいだるまストーブ。弱と強の火力調整機能を搭載しているため、温度管理しやすい点が特徴の一つです。

CORONA 石油ストーブ SZ-32

シンプルかつ性能への高い信頼性に定評のあるCORONAのだるまストーブ。燃料は石油で燃費効率が良く、長時間安定した暖を取れるため、冬キャンプでの使用に最適です。比較的コンパクトなサイズで携行しやすく、ソロ・ファミリーどちらのスタイルにも対応可能。

また、操作が簡単で初心者にも扱いやすい点も魅力です。パワフルな暖房出力と燃焼効率の良さから、真冬の厳しい寒さのキャンプにも対応できるだるまストーブです。

CORONA 石油ストーブ SZ-32 スペック

  • 参考価格:36,800円(税込)
  • 暖房出力:3.19kW
  • 燃料:灯油
  • サイズ(約):高475×幅325×奥行325mm/高475×幅355×奥行355mm(置台含)
  • 重量(約):6.3kg
  • 燃焼継続時間(約):12.3h
  • その他の特徴:暖かさを追求しただるまストーブで、点火用ライターなどで点火するタイプで電源不要。燃焼筒押えが付属するため、携行時に燃焼筒のぐらつきを防止し、安心して携行できます。

まとめ|だるまストーブを上手に選んで後悔しない冬キャンプを楽しもう!

だるまストーブには収納性の悪さ、重量の問題、メンテナンスの手間といったデメリットが存在しますが、適切な対策を講じることで十分に解決できます。分解可能なモデルや軽量性の高いものを選択すること、積載方法の工夫、メンテナンス用品の携行など、事前の準備がポイントです。

一方で、高い暖房効率や魅力的な外観、調理機能などのメリットは、他の暖房器具では代替できない、だるまストーブならではの魅力。デメリットを理解し、適切な対策を取った上で自分のキャンプスタイルに合ったモデルを選択すると、だるまストーブは冬キャンプを楽しむ上で強力なパートナーになってくれるでしょう。

ぜひ、だるまストーブのデメリットを克服し、快適でおしゃれな冬キャンプを楽しんでください。

特集

暖房器具の関連記事

キャンプギアの関連記事