【新旧比較】MSRのテント「エリクサー」がリニューアル!新機能と使いやすさを徹底レビュー

キャンプギア

2025.07.06 更新

【新旧比較】MSRのテント「エリクサー」がリニューアル!新機能と使いやすさを徹底レビュー

チエ

チエ

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登山家を中心に高い人気を誇るMSR(エムエスアール)のテント「エリクサー」がリニューアル!さらに使いやすくなったポイントとは?1〜4人用のラインナップの中から、本記事では2人用モデル「エリクサー2」にフォーカスし、リニューアル前後のモデルを実際に使い比べて分かった違いや魅力を詳しくレビューします!

MSRのテント「エリクサー」シリーズの2人用モデル「エリクサー2」を徹底レビュー!

筆者撮影「手前がリニューアル品、奥が旧バージョン品」

MSR(Mountain Safety Research)は、高い機能性と耐久性が支持されているアメリカ発のアウトドアブランドです。

シアトルを拠点に活動していた登山家のラリー・ペンバシー氏が1969年に設立し、テントやタープ、クッカー類などさまざまなアウトドアギアを展開しています。

中でも人気の山岳テントが「エリクサー」シリーズ。丈夫で初心者にも扱いやすく、コストパフォーマンスに優れ、初心者から経験者まで幅広く愛用されています。

この「エリクサー」シリーズは1〜4人用までラインナップされていますが、今回は2人用の「エリクサー2」の新モデルと旧バージョンの両方を同時に設営して使ってみました。

筆者撮影「リニューアルしたMSR『エリクサー2』」

MSR『エリクサー2』

  • 総重量 2,820g
  • 最小重量 2,330g
  • 付属品:フライシート、インナーテント、ポール、ステイク(フックステイク×10)、フットプリント
  • 素材:
    フライ:75Dリップストップポリエステル 1500mm ポリエーテルウレタン&PFASフリーDWR
    ポール:7000 シリーズアルミ
    キャノピー:20Dナイロンマイクロメッシュ/40Dリップストップポリエステル&PFASフリーDWR
    フロア:75Dタフタポリエステル3000mmポリエーテルウレタン&PFASフリーDWR
  • 生産国:Vietnam / Philipine
  • 定員:2
  • 入口数:2
  • 自立:○
  • 室内高:104cm
  • 価格:5万8,300円(税込) 

MSR「エリクサー2」の推しポイント

MSR「エリクサー2」を使ってみて感じたのは、ひとことでいえば「居住性が高くて設営もラクラク!」ということ。

実際に使ってみて分かった推しポイントを詳しくご紹介します。

設営がひとりでも簡単!

筆者撮影

MSR「エリクサー2」は、初心者でも簡単にひとりで設営が可能です。

パーツがグレーと赤で色分けされ、どのポールをどのステイクループに挿入すればよいか、どのクリップをどのポールに取り付ければよいか、初めてでも直感的に分かりやすいよう工夫されています。

筆者は身長157㎝で小柄なほうですが、設営も撤収も問題なくひとりでできました。

普段のキャンプでは、大型の2ルームテントを設営しているため、あまりにスピーディーに設営できて驚いてしまったほど。

2か所の入り口&前室で快適

筆者撮影

MSR「エリクサー2」は、前面・背面の2か所にそれぞれ入口と前室を完備

2人で使用しても、お互い別々に前室を作ってコーヒーを飲んだり料理をしたりできます。

入口が2つあるので、早く目覚めた時など、もうひとりをまたがずに出入りできるのがとても良いと思いました。

メッシュ部分が多く涼しい

筆者撮影「風通しが良く涼しい」

MSR「エリクサー2」はメッシュ部分が多く、風通しが良いので涼しく過ごせます。

特にフライシートを外すと涼しさがアップ。フライシートをかぶせても、間から風が通って気持ち良い風を感じることができます。

近年は暑さ対策が重要になってきているので、涼しく過ごせることは、大きなメリットですよね。

広い室内スペースと豊富な収納

筆者撮影「大柄な男性でもゆったり過ごせる」

MSR「エリクサー2」は十分なスペースがあり、180㎝の大柄な男性でもゆったりと過ごすことができます。

身長157cmで小柄な筆者に至っては、「山岳用テントなのにこんなに広々しているなんて!」と感動すら感じました。

筆者撮影「嬉しい広々スペース」

さらに嬉しいのが、収納の多さ。スマホなどの小物をチョイ置きしやすいネットや、洗濯物などを吊るせるフックが充実しています。

筆者撮影「チョイ置きに便利なテント上部の収納ネット」
筆者撮影「収納力抜群な横長収納ネット」
筆者撮影「洗濯物や小物を吊るせるフック」

リニューアルでどう変わった?旧モデルと比較

筆者撮影「旧バージョンのエリクサー2(タン)と比較してみました」

ここからは、MSR「エリクサー」のリニューアルポイントを、「エリクサー2」の新旧モデルを比較しながらご紹介します。

旧バージョンの「エリクサー」を愛用していたけれど、買い替えようか迷っている…という人もぜひチェックしてみてくださいね。

前室の形が台形から三角形に変更

筆者撮影

メーカーの説明によると、最も大きな変更点は前室の形が台形から三角形になったこと。

これまで前室をつくるために2か所ペグダウンが必要だったのに対し、1か所のペグダウンで済むようになり、設営がよりスピーディーになりました。

筆者撮影「左の旧バージョンはペグが12本(サンプル品のため写真は14本)、右のリニューアル品はペグが10本」

この仕様変更により、付属のペグの本数も12本から10本に減少しています。

さらにもう1つの変更点として、ポール修理用のスリーブ(写真:ペグの上にある赤いパーツ)が新たに付属。万が一ポールが破損した場合でも、応急処置が可能になり、安心感がアップしています。

入り口ドアのファスナーが直線に変化

筆者撮影「旧バージョン品の入り口ドアファスナー」

次に大きな変更点は、入り口ドアのファスナーが直線に変わったこと。旧バージョンは曲線でした。

筆者撮影「リニューアル品の入り口ドアファスナー」

新バージョンはファスナーが直線になり、2つに分かれて使いやすさが向上しました。ファスナートラブルの不安を減らし、スタートとエンドが分かりやすいため暗闇でもファスナータブを探しやすくなっています。

実際に使い比べてみると、リニューアル品の直線タイプのほうが、ファスナーが生地に噛みにくく、ストレスなく使えました。

見た目的にも、直線の方がスマートでスタイリッシュですね。

生地のスペックが向上

今回のリニューアルでは、生地のスペックも見直されています。

フライシートは68Dから75Dに、フロアは70Dから75Dに変更されました。

耐久性に加えて、最新のコーティングが採用され、耐加水分解性と防水性も向上しています。

フライシートの留め具が使いやすく進化

筆者撮影「リニューアル品のフライシートの留め具」

実際に使ってみて筆者が一番良いと感じたのが、フライシートの留め具です。

輪っかをポールにはめるタイプから、ひっかけるタイプに変わったので、簡単にフライシートを付けたり外したりできます。

設営や撤収がラクなのはもちろん、暑い時はフライシートを外して、寝る時にまたかぶせたりと、フライシートをストレスなく付け外しできるのがとても良いと思いました。

筆者撮影「旧バージョン品のフライシートの留め具」

旧バージョンは、ポールに金具の穴をはめ込む必要があったので、ちょっと大変でした。

MSR「エリクサー2」の気になる点は?多少重くても居住性の高さを重視するならアリ!

筆者撮影

MSR「エリクサー2」は居住性がとても高い山岳用テントという位置づけですが、オートキャンプでも使いたいほど快適に過ごせます。

設営や撤収も簡単なため、テントの使い勝手はとても良いのですが、唯一気になる点を挙げるとすれば、「重さ」です。

2人用モデル「エリクサー2」の総重量は2,820gと、3kg近い重さがあります。

人気の山岳用テントの中には、同じ2人用で2キロを切る商品もあるため、軽量性を重視する人には気になるかもしれません。

ただし重さがある分、室内空間や耐候性の高さは他の軽量テントにはない強みです。

テントでの時間を楽しみたい、テントでゆっくり体を休めたいという方には、MSR「エリクサー2」は有力な選択肢となるでしょう。

MSR「エリクサー」で快適なテント時間を楽しもう!

筆者撮影

今回はリニューアルしたMSR「エリクサー」について、「エリクサー2」を使いながらご紹介しました。

実際に使ってみて、軽量コンパクトな登山用テントとしてはもちろん、オートキャンプでも使いたくなる居住性の高い快適なテントであることが分かりました。

初心者でも簡単に設営できるので、初めてのキャンプのテントとしてもおすすめです。

これからキャンプを始める方、テントの買い換えを考えている方は、ぜひMSR「エリクサー」をチェックしてみてはいかがでしょうか?

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