※本記事には、プロモーションが含まれています。
キャンプには行きたいけれど、「虫が苦手で…」と二の足を踏んでしまう方や、「蚊に刺されやすいから」とアウトドアを敬遠している方も多いのではないでしょうか。僕自身はあまり蚊に好かれない体質のようで、キャンプ中もそれほど気になりません。ですが、一緒にいる妻は、ちょっと庭に出ただけでもすぐに刺されてしまうタイプ。そこで今回は、虫が苦手な妻のために我が家がキャンプで徹底している虫対策をご紹介します。

僕が常備している虫対策

テーブルの上にある物たちが、僕が車やキャンプギアの中に常備している虫よけアイテム。
特に森の中や湖や川の近くのキャンプサイトでは虫も多く、蚊やアブに刺されることも多くなるので、虫対策は徹底しています。
「ここまでやってダメなら、もう諦めるしかない」と言えるほど、“やりすぎ”と思われるかもしれないレベルの最強ラインナップです。
虫よけスプレー

特に重要なのが虫よけスプレー。用途や効き目によって5種類を使い分けています。
一番右は、我が家で絶対に欠かせない「スキンベープミスト イカリジンプレミアム」。
蚊・マダニ・ブユ・アブ・イエダニ・トコジラミ・ノミ・ヌカカ・ヤマビルに効果があります。
中でも特に厄介な「ヌカカ」に効くのがポイント。風のない朝夕に大量発生し、何度も刺されるうえ、刺された跡が赤く腫れて、猛烈にかゆい……。しかも1週間ほどかゆみが続くという手ごわさ。
だからこそ、我が家にとってはマストのスプレーです。
その左は「サラテクト ミスト リッチリッチ30」。
蚊・ブヨ・アブ・ノミ・イエダニ・マダニ・サシバエ・トコジラミ・ツツガムシに対応しています。
ちなみに「ツツガムシ」は1mmほどの赤いダニの一種で、漢字では「恙虫」と書きます。“つつが”とは病気や災難を意味し、「つつがなくお過ごしでしょうか」という挨拶に使われるように、かつては深刻な病気を媒介する虫として恐れられてきました。
中央にあるのは、FOLBOTの「タクティカルプロテクト コンパス ゴーストグレー」。
成分は水・ユーカリ精油・植物由来のエタノール・香料・消臭成分のみで、子どもやペットにもやさしい設計です。
ブヨやヤマビル対策に加え、消臭・フレグランスとしても使える多機能タイプ。肌に直接ではなく、服の上からスプレーすることで、虫よけと同時にニオイ対策もできて一石二鳥です。

左から2番目は「おすだけノーマット スプレータイプ プロプレミアム(120日分)」。
キャンピングカーやテントの中に虫が入ってきたとき、ワンプッシュで蚊やハエを撃退できる便利アイテムです。草むらや木の根元、地面などにあらかじめスプレーしておくと、夜通し虫を寄せつけません。

一番左は「ファーム富田のラベンダーオイルミスト」。
成分はエタノール・水・ラベンダーオイルのみ。エタノール70%で除菌・消臭効果があり、ラベンダーの香りも楽しめます。虫よけ効果はあまり期待できませんが、清潔に保ちたいときに活躍しています。
▶ラベンダーオイルミスト https://shop-hanabito.net/item/detail.asp?id=128
蚊取り線香

蚊取り線香は、もう定番中の定番ですね。匂いが苦手という方もいらっしゃると思いますが、僕はこの香りが大好きで、スイカと同じように夏を感じる存在なんですよね。
蚊取り線香の基本的な効果と使い方
蚊取り線香には、
- 蚊を駆除する効果
- 蚊を寄せ付けない忌避効果
という、2つの働きがあります。
火をつけて、殺虫成分を煙に乗せて拡散させる仕組みなので、風上に置き、煙で空間を満たすようにするのが効果的です。
また、設置場所もポイント。テーブルの上よりは足元、離れた場所よりも身につけた方が、より高い効果が期待できます。
我が家の蚊取り線香コレクション

我が家にある蚊取り線香……「やりすぎじゃない?」と突っ込まれそうなくらい揃っています(笑)。
どの蚊取り線香も主成分は基本的に「トランスフルトリン」。これは、除虫菊に含まれる天然成分「ピレトリン」を模倣して作られたピレスロイド系の合成化合物で、蚊、ハエ、蛾、アリ、アブなど、小さな虫の神経に作用して、殺虫や忌避効果を発揮します。
燃焼時間について
一般的なサイズの蚊取り線香1巻で約8時間ほど持ちます。目安としては、10cmあたり約1時間燃焼。
たとえば、夕方前に1巻、寝る前にもう1巻点けることで、1日中蚊対策が可能です。(※太巻きやサイズによって違いあり)
唯一の例外?「パワー森林香」
正直なところ、どの蚊取り線香を選んでも、効果に大きな差はありません。
しかし、この中でちょっと異なるのが「パワー森林香」。こちらの主成分は、「トランスフルトリン」ではなく、「メトフルトリン」です。
どちらも同じピレスロイド系の殺虫成分ですが、特徴に違いがあります。
成分名 | 特徴 |
---|---|
トランスフルトリン | 粒子が小さく、拡散性が高いため、蚊を寄せ付けない効果が高い |
メトフルトリン | 常温でも気化するため、殺虫効果が高い |
ちなみに、「ノーマット」や「火を使わないタイプ」、「網戸に貼るタイプ」の虫よけ製品には、このメトフルトリンが使われていることが多いようです。
「パワー森林香」は煙がすごいので屋外専用!

さらに、パワー森林香(赤函)は線香自体が太く、煙の量が多いのも特徴です。そのため、屋内で使うと煙がものすごいことに……!
パッケージにも「屋外専用」としっかり書かれているので、キャンプや庭など屋外での使用に限定してください。
ハエ取り紙とオニヤンマ君

写真左側に写っている「ハエ取り紙」、ご存じでしょうか?
粘着性のあるテープ状のもので、吊るしておくと虫がとまり、そのまま捕らえるという昔ながらの虫対策アイテムです。
かつては、八百屋さんや魚屋さん、飲食店の店先、そして家庭の台所などでもよく見かけましたが、最近ではほとんど使われなくなりました。
そんなハエ取り紙を、私がキャンプに常備するようになったのは、北海道のとある野営場での出来事がきっかけです。
夕方、大量のハエにたかられて困り果てたことがあり、使用してみたところ効果抜群!それ以来「持っていて損はない」と実感。飛び回っていろんな場所にとまるハエやアブに効果があり、これを吊るしておくだけで、虫が多い場所でも快適に過ごせるようになりました。
ただし、使う際には注意点も。廃棄時はベタベタして扱いにくく、うっかり髪の毛などにくっつくと取るのが大変。設置場所には十分気を付けましょう。
一方、写真右側にあるのは「オニヤンマ君」。
約3年前にアウトドアショップで興味本位で購入しました。昆虫界の最強捕食者ともいわれる“オニヤンマ”の姿を模した模型で、「これを吊るしておけば、嫌な虫も近づかないのでは?」という発想の虫よけグッズです。
実際の効果については…正直、気休め程度な気がします。でも、吊るしておくことで「ちょっとした安心感」は得られるかもしれません。
最終兵器はスクリーンタープ?

自然の中でキャンプをするのですから虫がいるのは当たり前。刺されても気にせず掻いたり触らなければ、痒さも酷くならず、跡も残らないものなのですが、痒さの度合は人それぞれ。
掻くな!と言われても我慢できない方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には最終兵器、「スクリーンタープ」はいかがでしょうか?
スクリーンタープなら、4方向にメッシュのスクリーンがあり、蚊帳のように虫をシャットアウト。これなら虫嫌いな方でもキャンプが楽しめるのではないでしょうか?

【刺されてしまったら】ポイズンリムーバー

これは「ポイズンリムーバー」と呼ばれる、毒を吸い出すための器具です。
蛇や蜂、蚊やアブに刺された直後に使います。注射器のような形をしたエクストラクターに専用のカップを取り付け、刺された部分に当ててピストンを最後まで押し込むと、「カチッ」という音とともに毒を吸い出してくれます。
僕は「SAWYERのエクストラクター ポンプキット」を愛用していますが、虫刺されに使うと、痒みや腫れが少し和らぐように感じます。
ただし、あくまで応急処置です。特に蛇や蜂に刺された場合は、速やかに医療機関を受診することを強くおすすめします。

虫とうまく付き合うこともキャンプの醍醐味

ここ数年、日本の気候は従来より暑くなり、虫もそれと共に出てくる時期が変化しているような気がします。
真夏には蚊も暑くて活動しないのか、あまり見ることもなくなりましたが、お盆過ぎから秋、キャンプに最適なシーズン中が一番の活動時期になって来たように感じます。また、元来、冬には見ることがなかったダニも落ち葉の下などに生息していて1年中注意が必要に……。
昔は虫対策といえばハエ取り紙か蚊取り線香くらいしかありませんでしたが、今はさまざまな虫に対する薬剤があります。
「そこまでやる!?」と思われても、刺されたくないなら、やれることは全部やる!それが我が家流の虫対策です。上手に取り入れて、虫とうまく付き合いながら快適なキャンプを楽しみましょう!
▼虫よけ対策について、こちらの記事もおすすめです!