ガイロープは、別名「テントロープ」や「張り網」などとも呼ばれるアイテム。テントやタープが強風で飛ばされたり、倒れたりしないよう、しっかりと地面に固定するために不可欠な存在です。今回は、ガイロープの基本的な役割や、選び方のポイントを徹底解説します。おすすめのガイロープもまとめて紹介しますので、ガイロープ選びの参考にしてくださいね!
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この記事でわかること
- ガイロープとは何か、役割や必要性がわかる
- ガイロープを選ぶときのポイントや観点がわかる
- 実際に買うべきおすすめのガイロープがわかる
- ガイロープを実際に使うときの結び方や金具との関係がわかる
ガイロープとは?役割と使い方

まずはガイロープの基本的な役割と使い方を解説します。
テントやタープを強風から守る
ガイロープの主な役割は、テントとタープを地面にしっかりと固定することです。
ガイロープで固定することにより、強風時にテントやタープが飛ばされたり、倒壊したり、形状が崩れたりするのを防ぎます。
また「引っ張る力」でポールをサポートできるため、ポールの破損を防ぐことにもつながります。
安全性を高めるためにも、さらにはポールの破損を防ぐためにも、ガイロープは大きな役割を果たす存在です。
テントの水濡れを防ぐ
ガイロープを使用すると、フライシートとインナーテントの間に適切なスペースができるため、テントの水濡れを防げます。
ダブルウォールテントを使用する際、フライシートとインナーテントが密着すると結露が発生しやすくなったり、雨水がインナーに染み込んでしまったりすることも。
しかし、ガイロープでフライシートとインナーテントの距離感を調節できれば、空気が循環し、湿気や雨水の侵入を防げます。
テントをしっかり張って綺麗に見せる
ガイロープの果たす役割は実用面にとどまりません。テントやタープをピンと張って、きれいに見せるのもガイロープの大切な役目です。
テントやタープにたわみがなく、美しく張られていると、テントサイト全体の見た目が良くなります。
キャンプをおしゃれに楽しみたい人にとっても、テントやタープをきれいに見せるのは重要なポイントです。
ガイロープとパラコードの違い

ガイロープと似たものに「パラコード(パラシュートコード)」があります。
どちらもアウトドアで使われるアイテムですが、パラコードはもともとパラシュート用に開発されたロープであるのに対し、ガイロープはテントやタープを地面に固定するために使用する点で異なります。
パラコードはガイロープよりも径が細く、軽量ですが、強度が高いのが特徴です。汎用性が高く、ガイロープ代わりにも使えます。
ただし、以下のようなデメリットもあるので、パラコードをガイロープとして代用するときには注意が必要です。
代用のデメリット
- 自在金具の穴径のサイズと合わず、抜けやすい
- 使われている素材により紐が伸びてしまうことがある
- 太さや強度によっては、ガイロープとして適さない場合がある
ガイロープの選び方のポイント

ここではガイロープの選び方のポイントを紹介します。
「どれも同じロープじゃないの?」と感じる方もいるはずですが、しっかりとポイントをチェックして、適切なものを選んでいきましょう。
太さ:必要強度に合わせる
ガイロープは太いほど強度が高くなりますが、その分「かさばる」「重くなる」「結びにくくなる」といったデメリットも。
強度と扱いやすさのバランスが良いのは太さ4〜5mmのガイロープですが、固定するものに適した太さを選ぶのがポイントです。
以下に使用するテント・タープの種類や用途に適した太さの目安をまとめましたので、参考にしてくださいね。
太さ(直径)の目安
- 2〜3mm
ソロテントなどの軽いものを張るとき、サブロープとして使うときに最適 - 4〜5mm
一般的なテントやタープに最適で、幅広い用途に使える - 6mm以上
大型のタープやテントを張るとき、積雪時の補強に最適
長さ:テントやタープに合わせる
ガイロープの長さは3〜5mが一般的ですが、長すぎても短すぎても扱いづらいので、使用するテントやタープ、用途に応じて適したものを選びましょう。
テントやタープにガイロープが付属する場合、適した長さのロープが必要な本数そろっているので、そちらを利用するのがベストです。
別途用意する場合は、一般的なテントなら3m、タープなら4mほどのガイロープを選びましょう。
なお、ポールから角度45°でガイロープを張るには、ポールの1.4倍の長さが必要になります。ペグを打つ位置までの距離を考慮して、余裕を持った長さを選ぶのがポイントです。
素材:扱いやすいものを選ぶ
ガイロープに使われている主な素材は、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ダイニーマ(超高分子量ポリエチレン)などです。
それぞれ以下のように特徴が異なるので、使い勝手や用途に応じて、扱いやすいものを選びましょう。
素材 | 特徴 |
ポリエステル | ・耐候性、耐摩耗性に優れる ・水に濡れても伸びにくい ・紫外線に強い ・強度低下が少ない |
ナイロン | ・引っ張り強度に優れる ・しなやかで結びやすい ・汎用性が高い ・水に濡れるとやや伸びる |
ポリプロピレン | ・コスパが良い ・紫外線に弱い |
ダイニーマ | ・軽量 ・強度、耐久性が高い ・摩擦熱に弱い |
色:視認性が高いものを選ぶ
ガイロープはカラーによって視認性が大きく変わります。基本的にはヴィヴィッドなカラーや蛍光色など、視認性の高い色を選ぶのがおすすめです。
視認性が高ければ、視界が悪くなる夜間や暗闇でも、ガイロープにつまずくリスクを軽減できます。
グリーンやブラウンなどは自然の景観に溶け込みやすくおしゃれですが、周囲の景色と同化してしまい、うっかり引っかかってしまうリスクがあります。
なお、より安全性を高めたい場合は、蓄光機能があるものや、ライトを当てると光る反射材入りのガイロープを選ぶのもひとつの方法です。手持ちのガイロープを使用したい場合は「ロープライト」を装着するのもおすすめです。
▼暗闇でガイロープにつまずくのを防ぐためのアイデアはこちら!
ガイロープのおすすめ商品

ここではガイロープのおすすめを8つまとめて紹介します。ぜひ商品選びの参考にしてくださいね。
【1】キャプテンスタッグ「自在付カラーロープ 2本組(オレンジ)」

キャプテンスタッグ「自在付カラーロープ 2本組(オレンジ)」は、鮮やかなオレンジが目を引くガイロープです。
ロープ幅5mm×長さ4.5mで、一般的なテントやタープを固定するのに使いやすいサイズ感。ロープと同色の自在金具(2つ穴)が付属するのも便利なポイントです。
スペック
- 直径:5mm
- 長さ:4.5cm
- 重量:-
- 素材:ロープ/ポリプロピレン、自在金具/ポリスチレン
【2】コールマン「ガイロープ3m」

コールマン「ガイロープ3m」は、直径4mm×長さ約3mのロープと、アルミ製の自在金具(2つ穴)が4本分セットになった製品です。
ロープのカラーはホワイトですが、自在金具が明るいレッドなので視認性も高いです。
スペック
- 直径:4mm
- 長さ:(約)3m
- 重量:-
- 素材:ロープ/ポリエステル、自在金具/アルミニウム
【3】DaLaCa(ダラカ)「キャンプロープ」

DaLaCa「キャンプロープ」は夜間でも視認しやすい反射材入りのガイロープです。
幅は4mmと5mmのラインナップがあり、カラーバリエーションが豊富にある上、本数も6本、8本、10本から選べます。
幅4mmタイプは耐荷重300kg、幅5mmでは耐荷重350kgと強度が高い点や、自在金具に加えて収納袋が付属する点も魅力。
スペック
- 直径:4mm/5mm
- 長さ:4m
- 重量:-
- 素材:ロープ/1000Dポリエステル、自在金具/アルミニウム
【4】DOD(ディーオーディー)「メインロープセット」

DOD「メインロープセット」は、ガイロープ、アルミ合金製の自在金具、かわいいブランドロゴ入りの専用キャリーバッグがそろった便利なセット品です。
反射材入りなので、夜間のロープへのつまずきを防止できます。ロープには結び目が作ってあるため、そのまま使えるのもうれしいポイントですよ。
スペック
- 直径:(約)3.5mm
- 長さ:(約)4m
- 重量:(約)150g
- 素材:ロープ/ポリプロピレン、自在金具/アルミ合金、キャリーバッグ/ポリエステル
【5】TENT FACTORY(テントファクトリー)「テントロープ マルチセット8」

TENT FACTORY(テントファクトリー)「テントロープ マルチセット8」は、長さの異なる4mm幅のガイロープがセットになっており、幅広い用途に利用できる製品です。
さらに、3つ穴タイプの自在金具、専用の収納バッグも付属しているため、エントリーモデルとしてもおすすめ。
スペック
- 直径:4mm
- 長さ:10m×2・4.2m×4・3.4m×2
- 重量:-
- 素材:ロープ/ポリプロピレン、自在金具/アルミ(アルマイト加工)
【6】DANOFY「ガイロープ」

DANOFY「ガイロープ」は、耐荷重450kgを誇る、強度に優れたロープです。
反射糸が編み込まれており、夜間の視認性が高いのも特徴。
豊富なカラーに加え、本数も4本・6本・8本・10本のバリエーションがあります。また、三角形の自在金具(3つ穴)、ロック付きカラビナ、専用の収納袋が付属するのも便利なポイント。
スペック
- 直径:(約)3.5mm
- 長さ:(約)4m
- 重量:1本あたり(約)69g
- 素材:ロープ/ナイロン内芯・ポリエステル、自在金具・カラビナ/アルミ合金
【7】キャンピングムーン「タープロープ」

キャンピングムーン「タープロープ」は、水に強いポリエステル製の反射材入りガイロープです。
幅5mm×長さ4mのサイズが4本セットになっており、それぞれ自在金具(2つ穴)も付属します。
自在金具があることでカットしなくても長さを調節して使えるので、テントやタープのサブポール用スペアロープに便利です。
スペック
- 直径:(約)5mm
- 長さ:(約)4m
- 重量:(約)210g
- 素材:本体/ポリエステル、自在金具/アルミニウム
▼直径4mm×長さ約10mの2本セットも!

【8】三友産業「UUU ガイロープ リフレクティブレッド」

三友産業「UUU ガイロープ リフレクティブレッド」は、反射材が使われており、視認性が高いのが特徴です。
自在金具は付属しないため別途用意が必要ですが、サブロープとして視認性の高いものを探している方にイチオシですよ。
スペック
- 直径:(約)3mm
- 長さ:(約)15m
- 重量:(約)90g
- 素材:本体/ナイロン、反射材/ポリエステル
ガイロープや金具の使い方

ここではガイロープの結び方や、自在金具の使い方などを紹介します。
ガイロープをもやい結びで結ぶ方法
ガイロープでテントやタープを固定する際は「もやい結び(ボーラインノット)」と呼ばれる結び方が便利。
もともと船をつなぎとめるときに使われていた結び方で、ほどけにくいのが特徴です。
もやい結びの手順
- ロープで輪を作る
- ロープの先端を輪の下から通して上に引き出す
- 引き出したロープの先端を、本線の後ろから巻き付け、輪の中に上から通す
- ロープをゆっくりと引っ張り、結び目をしっかり締める
▼もやい結びについてくわしく知りたい人はこちら!
自在金具の種類
自在金具とは、ガイロープの長さを調整するための道具で、テンションをかけてしっかり固定するときにも役立ちます。
自在金具には、「2つ穴タイプ」「3つ穴タイプ」「三角型(ラインロック)」などの種類があります。
よく使われる2つ穴タイプと、3つ穴タイプの使い方は以下のとおりです。
2つ穴タイプの使い方
- 金具の裏側から1つ目の穴にロープの先端を通す
- 1で通したロープの末端に結び目を作って、穴から抜けないようにする
- ロープの先端を2つ目の穴に表側から通して裏に引き出す
- 地面に打ち込んだペグにロープの輪の部分を引っ掛け、自在金具を引き上げたり引き下げたりする
3つ穴タイプの使い方
- 三角形の頂点になる穴に表側からロープの先端を通す
- 2つ目の穴へ、裏側から表側へとロープの先端を通す
- 3つ目の穴へ、表側から裏側へロープの先端を通す
- ロープの先端が穴から抜けないように、結び目を作る
- 地面に打ち込んだペグにロープの輪の部分を引っ掛け、自在金具を引き上げたり引き下げたりする
スタンダードな形状は2つ穴タイプですが、3つ穴タイプはより固定の強度が高くなりますので、張りたいものや箇所に応じて自在金具の形状を選ぶのがおすすめです。
▼自在金具の種類や使い方について詳しく知りたい方はこちらをチェック!
テント・タープをしっかり固定!ガイロープを使って安全&快適なキャンプを

ガイロープは、太さ、長さ、素材、カラーにいたるまでさまざまな種類があります。
使用するテントやタープに付属しているロープであれば、それぞれ適した長さや太さである上、必要な本数がそろっているので、そのまま活用するのがおすすめです。
ガイロープの買い替え、買い増しなどをする場合は、固定するものや用途に適した種類を選びましょう。商品選びに迷ったときは、ぜひ本記事の内容を参考にしてくださいね。