ピザ窯で焼いたピザは、外はカリッと香ばしく、中はふんわりと、まるでお店で食べるピザのような仕上がりになります。自宅の庭にピザ窯があれば、日常的に本格的なピザを楽しめるでしょう。実はピザ窯の自作は難しくなく、材料をそろえればDIY初心者でも手軽に手作りできます。この記事ではピザ釜を自作する方法、必要な材料や費用などを詳しく紹介します。
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庭にピザ窯をDIYで作る方法

自宅の庭にピザ釜があれば、好きな時に本格的な窯焼きピザを楽しめます。
ここでは、庭に設置するのにぴったりなピザ釜のDIY方法を紹介します。
必要な材料
ピザ窯を作るのに必要となる基本的な材料は以下のとおりです。
材料
- 耐火レンガ
- 耐火コンクリート
- コンクリートブロック
これらのほかに、材料の加工や作業に必要な道具(タガネ、ハンマー、コテ、ヘラ、バケツなど)、電動工具も準備しておきましょう。
組み立てるだけでピザ窯が作れるDIYキットもあるため、「手軽に自作したい」という場合は活用してみるのもアリですよ。

設置場所の選び方
庭にピザ窯を設置する場合は、場所選びも大切です。以下のポイントを押さえて場所を選びましょう。
ポイント
- 周囲に燃えやすいものがない
- 近くに建物や建造物がない
- 風があたりにくい
- 周囲の家などに煙がいかない
風があたりにくい場所を選ぶと、窯内の温度管理がしやすい利点があります。また、ピザを焼くと煙が出るため、近所迷惑にならない場所を選ぶのも重要です。
5万円以内でできる?ピザ窯をDIYする場合にかかる費用

ピザ窯の窯の大きさに加えて、形状、デザインなどによっても金額は変わりますが、DIYをする場合の費用は、ズバリ3万~5万円ほど。
基本的な材料の金額の内訳は以下のとおりです。
ピザ窯DIYにかかる費用
- 耐火レンガ:20,000円
- 耐火コンクリート:3,000円
- コンクリートブロック:2,000円
- 道具、工具類:10,000円
上記はあくまでも目安で、レンガを積み上げて作る箱型タイプのピザ窯だと、もっと材料費がかかるケースが多いです。
サイズによっては市販品を購入したほうがコストを抑えられる可能性もあるため、予算にあわせてしっかり検討してくださいね!
ピザ窯を作る手順

ここでは箱型のピザ窯をDIYする際の作り方の手順を紹介します。
【手順1】土台を作る
まずは土台となるコンクリートブロックを並べて、基礎部分を作ります。ピザ窯の形状や大きさに合わせて、しっかり基礎を作りましょう。
土の上に設置する場合は、あらかじめ少し掘り下げておくと、ブロックが安定します。
【手順2】火床を作る
土台が完成したら、耐熱レンガを並べて「火床」を作りましょう。
火床は薪を燃やすスペースとなるため、レンガは必ず耐熱のものを使い、丁寧に敷き詰めてくださいね。
【手順3】外壁を作る
火床ができたら、それを左右と後方から囲うように耐火レンガをコの字に積んでいきます。
必要に応じてコンクリートも使用しながら、適度な高さになるまで同じ作業を繰り返します。
なお、耐火レンガは吸水性が高いため、コンクリートの水分を奪ってしまい作業しづらくなることも。耐火レンガをあらかじめ水に浸しておくとスムーズに作業しやすいですよ。
【手順4】空気穴を作る
外壁を作っている途中で、開口部と反対側の後方の壁に空気穴を作りましょう。
空気穴部分はレンガとレンガのすき間を開けるだけでOKです。必要に応じて、タガネ、ハンマーなどを使用してレンガをカットします。
あとから穴を開けるのは大変なので、忘れずに空気穴を作ってくださいね。
【手順5】焼床を作る
外壁ができたら、開口部から向かって左右の壁に耐火レンガを橋渡しするように置き、焼床を作ります。
焼床がピザをのせるスペースとなるため、安定感にも配慮して作りましょう。小さいレンガを複数個並べて焼床を作る場合は、鉄アングルなどを利用してすき間なく敷き詰めていきます。
また、焼床を作る際にはレンガを後方の壁にぴったりつけずに、すき間をあけるのがポイントです。
隙間は煙の通気口の役割を果たし、ピザを焼いているときに空気が流れるようになります。
【手順6】焼床の上側の外壁を作る
焼床が完成したら、開口部を除く3辺を囲むように、コの字にレンガを並べていきます。作業内容は手順3と同様です。
【手順7】天板を作る
外壁が十分な高さになったら、最後に窯の天板を作ります。やり方は手順5と同様です。
レンガの積み上げ方を工夫することで、天板をアーチ状に形成することも可能。デザインにこだわる方はぜひチャレンジしてみてください。
初心者でも簡単!ピザ窯を作るコツ

ここではピザ窯を作る際のコツを紹介します。コツさえおさえておけば、初心者でも簡単にピザ窯をDIYできるので、気軽にチャレンジしてみましょう。
【コツ1】完成をイメージして設計する
実際にピザ窯を作る際に、どのくらいのサイズにするかをあらかじめ決めて、設計図を作成しましょう。
「焼きたいピザの大きさ」「一度に何枚焼くか」などにより、窯の形状や大きさは変わります。
また、設置するスペースの広さを考慮し、設置しても邪魔にならないサイズに設計することも大切です。
設計図は厳密なものでなく、簡単な内容でOK。頭の中のイメージを書き出すことで必要な材料のイメージもつき、費用の概算を把握しやすいメリットもありますよ。
【コツ2】基礎をしっかり作り、土台を安定させる
ピザ窯は重量があるので、その重さに耐えられるように、安定した土台作りが欠かせません。
まずは設置する場所の地面が平らになるようにならして、必要があればコンクリートを使って土台作りをすることも検討しましょう。
また、釜の構造をシンプルにすることで安定性が向上します。
特に初心者は、複雑な形状にしたり、装飾をほどこしたりするのは避けて、簡易的でもピザをきちんと焼けるものを作ることに注力しましょう。
ピザ窯をDIYする際の注意点

ここでは、ピザ窯をDIYする際の注意点を解説します。
【注意点1】耐火性のある材料を使用する
おいしいピザを焼くためには、火床の温度が少なくとも400℃以上あることが理想です。ピザ窯をDIYするときには、この高温に耐えられるスペックの材料を使用しましょう。
耐火性が低いものを使うと、大きな事故につながる恐れもあるため注意してください。
【注意点2】材料の取り扱いに気を付ける
コンクリートはアルカリ性が強く、素手でさわると手が荒れてしまいます。
また、レンガの破片で怪我をしてしまうこともあるため、手袋やゴーグルなどを着用して安全面に配慮しましょう。
【注意点3】設置場所に配慮する
ピザ窯は重量があり、移動させるのは容易ではないため、DIYする際には設置する場所に配慮することも大切です。
「場所の選び方」の見出しでも述べましたが、作り始める前に、周囲に燃えやすいものがないか、近くに建物や建造物がないかなどをしっかり確認しましょう。
煙が近所迷惑にならないよう、特に住宅密集地では注意が必要です。
【注意点4】雨風対策をほどこす
ピザ窯を庭に作ると、雨、風、紫外線などにさらされやすくなります。そのため、長く愛用したい場合は、水ぬれや強風などから窯を保護するための工夫も欠かせません。
「基礎をしっかり作って土台を安定させる」「耐久性の高い材料を使用する」などのほか、「使わないときにはカバーをかけておく」などの対策も有効です。
とにかく安く、手軽にピザ窯をDIYしたい方へ!

実はピザ窯は、段ボールや100均アイテムなど、身近な材料を使って作ることも可能です。費用が安く済む上、手軽に作れるので、親子でチャレンジするのもおすすめですよ。
作り方
- ダンボールの内側にアルミホイルを貼り付ける
- 針金などを使って中央に棚を作る
- 手順2で作った棚に焼き網を置く
- 焼き網の下にアルミバットを設置して完成
焼くときには、焼き網の上にピザ、アルミバットに火起こしした炭を入れます。扉を閉めて、ピザが焼けるまで待つだけでOKです。
▼段ボールピザ窯の作り方を詳しく知りたい人はこちらをチェック!
自宅の庭に窯を作れば、本格的なピザをいつでも楽しめる!

「お店で食べるような本格的な窯焼きピザを、いつでも好きなときに楽しみたい!」という人にとって、ピザ窯のある生活は憧れですよね。
自宅の庭に良いスペースがあれば、ぜひピザ窯のDIYにチャレンジしてみてください。
自分で作った窯で焼いたピザの味は格別に違いありません!便利なピザ窯DIYキットも販売されているので、気になる方はチェックしてくださいね。