『ベルクロ』は面ファスナーの一種で、アウトドア用品の説明などでよく見たり聞いたりしますよね。ただ「名前は知ってるけど、どんなものなの?」「ベルクロって製品名なの?ブランド名なの?」と感じている人も少なくないはず。そこで今回は、歴史も含めてベルクロについて解説します。ベルクロが使われたおすすめアイテムも紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね!
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ベルクロとは?

『ベルクロ』は、アメリカに本社を置く『VELCRO』社の面ファスナーのことを指します。
面ファスナーは、片方には小さなループを持つ織物、もう片方にはループに引っ掛かる小さなフックを持つ織物が使われています。これらの素材をあわせることで物を固定できるしくみです。
面ファスナーといえば『マジックテープ』を思い浮かべる人が多いはずですが、マジックテープという名称は『株式会社クラレ』の商標名です。面ファスナーという素材のカテゴリのなかに、マジックテープやベルクロがあるのです。
ベルクロは取り外しが簡単で、繰り返し使えることから広く普及しており、靴や衣類、スポーツ用品など、さまざまな製品でに採用されています。
そんなベルクロを発明したのは、スイスの技術者であるジョルジュ・デ・メストラル氏。ひっつき虫として知られる植物『オナモミ』が、たくさんの小さなフックで構成されいることをヒントにベルクロを開発し、1955年に特許を得ています。
ベルクロがアウトドアで活躍する理由
ベルクロは日用品だけでなく、アウトドア用品にも多数使われています。ここでは、ベルクロがアウトドアで活躍する理由をお伝えします。
簡単に着脱できる

簡単に着脱できるのは、ベルクロのメリットのひとつです。
押し付けるだけでくっつき、軽い力ではがせます。そのため、リュックのポケットやアウトドアウェアのフードなど、片手でサッと操作したい場所に使われることも多いです。
簡単にはがせるとはいえ、使用中に外れることは少ないため、荷物をまとめるときにも活躍します。テント・タープポールを束ねる際に使っている人は少なくないのではないでしょうか。
ただし、テープ面の一部しかくっついていないなど、接着が不十分だと外れてしまうことがあるので注意しましょう。
壊れる心配が少ない

ベルクロは徐々に劣化しますが、使用中に急に壊れてしまうケースが少ないのも特徴です。
例えば、ファスナーは生地をかんで破れてしまったり、バックルは折れてしまったりするリスクがありますが、ベルクロにはその心配がありません。
ただし、ベルクロは糸くずがたまってしまうと接着しにくくなります。こまめに糸くずを取り除き、ベルクロの効果が続くよう心がけてくださいね。
調節しやすい

製品に取り付けられているベルクロはある程度の長さが確保されており、調節しやすいのもポイントです。
アウトドアウェアの袖口や、テントのパネルをまとめる部分など、調節が必要な箇所にもベルクロは使われています。
また、ベルクロはポリエステルやナイロンでできているため、はさみでカットできます。不要な部分をカットしてスッキリさせたり、アウトドア用品のDIYで使ったりできるのもポイントですよ。
ベルクロを活用したアウトドアグッズ8選
ここからは、ベルクロを活用したアウトドアグッズ8選をお届けします!
Helinox(ヘリノックス)『タクティカルコット コンバーチブル』

『タクティカルコット コンバーチブル』は、Helinox(ヘリノックス)の大人気ギアのひとつです。
オプションの枕を取り付けられるよう、頭部付近にベルクロが搭載されています。
寝心地が良く、別売りのコットレッグを用意すればハイコットにもできるイチオシのアイテムです!

スペック
- 使用時サイズ:190×68×16cm
- 収納時サイズ:54×16.5cm
- 本体重量:2,365g
- 総重量:2,540g
- 耐荷重:145kg
- フレーム素材:アルミニウム合金、樹脂、ヒンジ
- 先端部素材:ナイロン
- 表面加工:フレーム(アルマイト)
- シート素材:ポリエステル
- 付属品:収納袋
- 別売りコットレグ装着時高さ:38cm
▼おぎやはぎが『タクティカルコット コンバーチブル』を体験した様子もどうぞ!
【おぎやはぎのギアキャン#2】大人気ヘリノックスの「タクティカルコット」を体験!
Helinox(ヘリノックス)『タクティカル チェアツー』

ヘリノックスの人気チェア『タクティカル チェアツー』には、頭部の正面と背面の2ヶ所にベルクロが搭載されています。
正面に枕を取り付け、背面にワッペンなどをつければ自分好みにカスタマイズできますよ!
ヘリノックスのハイバックチェアの多くは同じ位置にベルクロが搭載されているので、気になる人は要チェックです!

スペック
- 使用時サイズ:54.5×64×84cm
- 収納時サイズ:45.5×15×12.5cm
- 座面の高さ:12.5cm
- 本体重量:1,090g
- 総重量:1,250g
- 耐荷重:145kg
- フレーム素材:アルミニウム、プラスティック
- シート、収納袋素材:ポリエステル(100%リサイクル)
- 付属品:収納袋
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THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)『コンパクトジャケット』

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)の『コンパクトジャケット』は、着心地バツグンのアウターです。
袖口とフードに搭載されたベルクロでフィット感を調節できるため、日常使いはもちろん、ハイキングなどのアクティブなシーンでも活躍します。
シンプルかつカラー展開が豊富で、好みのデザインが見つかること間違いなしです!

スペック
- サイズ:S、M、L、XL、XXL
- 重量:約335g(Lサイズ)
- 材質:NORTHTECH Cloth ECO(ナイロン100%)
- カラー:マウンテンブルー×ヒーローブルー、ホワイトデューン×クラシックカーキ、ダックグリーン、チコリコーヒー、ビートルート×スモークドパール、TNFグリーン×モスグリーン、ブラック、ニュートープ
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PAAGO WORKS(パーゴワークス)『トレイルバンクS』

PAAGO WORKS(パーゴワークス)の『トレイルバンクS』は、「世界最小の銀行」と銘打って展開されているアウトドア用財布です。
ベルクロが採用されているため開け閉めしやすく、グローブをしながらでも操作できます。
軽量かつ、スマホと同程度のコンパクトさで、さらにはカラビナ付きと、機動性重視の人に超おすすめのアイテムです。

スペック
- サイズ:11×6.5×1cm
- 重量:28g
- 主素材:Black/ナイロンPCコーティング、Shocking Yellow/リサイクルポリエステル、Gray/ Blue/エクストリーマグリッド
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Alpen Outdoors(アルペンアウトドアーズ)『コーデュラ®ギアバッグ14』

Alpen Outdoors(アルペンアウトドアーズ)の『コーデュラ®ギアバッグ14』は、ランタンやガジェット類を入れるのに便利なギアバッグです。
仕切り板にベルクロが使われており、手持ちのギアの数やサイズにあわせて位置を変えられます。
丈夫なコーデュラ®素材を使用しているのも嬉しいポイントです!

スペック
- カラー:ブラック・タン
- 素材:ポリエステル、EVA、ナイロン、ポリエチレン
- サイズ:(約)40×20×18cm
- 容量:(約)14L
Alpen Outdoors(アルペンアウトドアーズ)『高保冷ソフトクーラー25』

アルペンアウトドアーズの『高保冷ソフトクーラー25』は、外気温35℃でも24時間氷を維持できるソフトクーラーです。
内側のライナーはベルクロで脱着可能なため、汚れたら外してお手入れできます。
ブラック・オリーブ・タンのアウトドアにマッチするカラー展開も魅力的ですよ!

スペック
- カラー:ブラック、オリーブ、タン
- 素材:ポリエステル、ポリエチレン、PEVA
- サイズ:44×25×33cm
- 重量:1.3kg
- 容量:25L
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ogawa(オガワ)『ピレウス』

ogawa(オガワ)の『ピレウス』は、珍しいルックスが目を引くテントです。
アウタークロスポールが特徴で、フライシートのサイドとポールをつなげる箇所にベルクロが搭載されています。
ティピーテントのような見た目ながら、アウタークロスポールにより室内を広々使える快適なテントです。

スペック
- 重量:約17.56kg(付属品除く):フライ/約5.05kg、インナー/約5.25kg、グランドシート/約1.22kg、ポール/約6.04kg、付属品/約3.3kg
- 素材
- フライ:T/C(耐水圧350mm)、インナー:T/C
- グランドシート(フロア部分):ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)
- メインポール:6061アルミ合金(φ32mm)
- フロントポール:スチール(φ22mm)
- 収納サイズ:70×34×32cm
- カラー:オフホワイト×サンドベージュ×ダークブラウン
- 付属品:張り綱2m×6本、3m×2本、セルフスタンディングテープ、スチールピン25cmx17本、アイアンハンマー1丁、収納袋
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DOD(ディーオーディー)『グッドラックテーブル』

DOD(ディーオーディー)の『グッドラックテーブル』は、テーブルの下に大容量の収納スペースを備えたアイテムです。
収納スペースはフックとベルクロでテーブルに固定されています。
アウトドアテーブルとしてはもちろん、クルマの荷台を整理するラックとしても活躍しますよ!

スペック
- カラー:ブラック、カーキ、タン
- 使用時サイズ:(約)60×100×80.5/69/55.5/44cm
- 収納時サイズ:(約)60×50×H6.6cm
- 総重量 :(約)6.1kg
- 材質:フレーム/アルミ合金、生地部分/ポリエステル、天板・棚/MDF
- 静止耐荷重:天板部分/30kg、ストレージ部分/5kg
- セット内容:テーブル、ストレージ棚、棚板×2枚、レッグ(長)×4本、レッグ(短)×4本、レッグキャップ×4個
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ベルクロを活用してアウトドアグッズをおしゃれに!

ベルクロはアウトドアグッズのDIYでも重宝します。
ここでは、ベルクロを活用した手作りのCB缶カバーの作り方をご紹介します。
材料
- ベルクロ(シール接着タイプ推奨)
- プラ板(A4からB4サイズ程度)
- カッティングシート(好みの柄)
- ハサミ、カッター、ホッチキス
作り方
- プラ板シートを15×26cmにカット
- カッティングシートをプラ板より一回り大きめにカット
- カッティングシートの紙を剥がし、中央にプラ板シートを置いて接着
- 面ファスナーを貼り付ける
自分で作ったグッズは愛着もひとしおで、アウトドアシーンがもっと楽しくなるはずです!手の込んだ作業は不要なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
▼詳しい手順&OD缶カバーの作り方はこちら!
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身近なアイテムにもベルクロが使われているかも!?

今回は、ベルクロについての解説をお届けしました。
ベルクロはとても便利なので、アウトドアギアをはじめさまざまな製品に採用されています。「こんなところにも使われていたの!?」と驚くような部分で使われていることもあるでしょう。
今回の記事をきっかけに、普段愛用しているアイテムにベルクロが搭載されているかチェックしてみてはいかがでしょうか。