『ほぼ日』発のアウトドアブランド『yozora』から、ファーストテントとして登場した『kohaku』。おしゃれな見た目に設営の容易さ、居住性の高さのどれもが優れた秀逸なアイテムです。初心者もベテランも納得の注目アイテムを、徹底レビューしていきます。
yozora『kohaku』ってどんなギア?

yozora(ヨゾラ)とは、コピーライターの糸井重里氏が主宰する『ほぼ日刊イトイ新聞(通称:『ほぼ日』=ほぼにち)』発のアウトドアブランド。
今回ご紹介する『kohaku(コハク)』は、yozoraから2024年に発売された最初のテントです。
テントのデザインは、ZANE ARTS(ゼインアーツ)の小杉敬氏が担当。
これまでテントを作り続けてきた小杉氏のアイデアが散りばめられた、デザイン性と使い勝手に優れたワンポールテントです。
yozora『kohaku』
- 設営サイズ:540×650×260cm
- 重量:14kg
- キャリーバッグ:約幅78×高さ38×奥行32cm
- 素材
- 本体:150Dポリエステルオックス・フッ素加工・UV加工・PU加工(耐水圧1,500mm)
- ポール:A6061、φ32×260cm
- アップライトポール:A6061、φ22×165cm
- フロントフレーム:A6061、φ17.5mm
- リアフレーム:A6061、φ14.5mm
- ペグ:ステンレス、30cm
- 3mロープ:φ4mmポリプロピレン、リフレクター入り
- 2mロープ:φ4mmポリプロピレン、リフレクター入り
- キャリーバッグ:150Dポリエステルオックス
- フレームバッグ:150Dポリエステルオックス
- ペグ・ロープバッグ:150Dポリエステルオックス
yozora『kohaku』の4つの推しポイント
ここから、筆者が感じる『kohaku』の推しポイントを4つご紹介します。
惚れ惚れするシルエット

まず注目したいのが、『kohaku』の美しいシルエット。
キャンプ場に設営すれば、間違いなく一目置かれるであろう存在感です。
自然のなかに溶け込みやすい、アースカラーを採用しているのもポイント。
『kohaku』は間違いなく所有欲が満たされる、満足度の高いテントです。

キャンプギアの主役となるテントは、好みのデザインを愛でたいですよね。
ワンポールテントで設営が簡単

特徴的なデザインの『kohaku』は設営の手間がかかりそうに見えますが、実は簡単に設営できるワンポールテントなのです。
ビルディングテープに沿って4ヶ所をペグダウンし、メインポールを入れるだけでサクっと立ち上がります。
あとはリアフレーム・フロントフレーム・アップライトポールを設置したらあっという間に完成。
目安として、慣れれば2人で15分ほどで設営できますよ。

オプションのインナーテントも吊り下げ式で設置が簡単!
居住性もバツグン

『kohaku』の前室はとっても広々としています。
フロントパネルを巻き上げれば、4人分のテーブルとチェアをセッティングできるほど。
タープを用意しなくても、テントひとつで十分なリラックス空間を確保できるのです。

出入り口には台形ポールを採用しており、ラクに出入りできるのもポイント!

また、「軒」の役割をもつバイザーがテントをぐるりと囲むように伸びています。
このバイザーのおかげで、雨天時でもメッシュパネルにして通気性をバッチリ確保できるのです。
設営しやすさがメリットのワンポールテントは、居住性は犠牲になりがち…といったデメリットもありますよね。

バイザーにより居住性をグッと高め、ワンポールテントの弱点を解消した見事なデザインです!
「空を見る窓」で自然を満喫

そして、筆者がもっともおすすめしたいのが「空を見る窓」です!
「空を見る窓」はテント後方に設けられた窓で、メッシュとパネルの二重構造。
インナーテントにも窓が設けられており、テント内にいながら自然を間近に感じられます。
寝転がって、青空を眺めたり、星を観察したり…。そんな贅沢を満喫できるテントです。
ファミリーにはロープの低さが気になるかも…

『kohaku』では、リフレクターが入ったおしゃれなグリーンカラーのロープを採用しています。
このロープで長く伸びたバイザーを固定しますが、ファミリーキャンパーにはロープの位置の低さが気になるかもしれません。
特に後方や、強風時に使用する側面のロープの位置は低く、小さな子どもがつまずかないよう注意が必要な印象でした。

安全性をアップしたい人は、ロープをマーキングしてさせるのもアリですよ。
yozora『kohaku』の満足度はバッチリ!長く愛せるテントでした

yozoraの『kohaku』は、『ほぼ日』発の注目アイテムです。
初心者でも扱いやすく、ベテランが納得できる機能性も備えており、使うにつれて「やっぱりkohakuがいい!」と思えることでしょう。
「空を見る窓」から星空を眺めながら、贅沢な眠りについてみてはいかがでしょうか。