冬キャンプのバーナー選びは超重要。特に氷点下の環境では、多くのバーナーが火力低下に悩まされますが、SOTOの『FUSION Trek フュージョントレック(SOD-331)』は、その課題を見事にクリアする性能を備えています。今回は実際に、ワカサギ穴釣りの氷上-5℃という過酷な環境で使用して、その実力を確かめてみました!
※本記事には、プロモーションが含まれています。
寒冷地対応の頼れるパートナー!SOTO『フュージョントレック(SOD-331)』
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SOTOの『フュージョントレック』は、マイクロレギュレーター搭載により、低温環境下でも安定した火力を維持できる高性能バーナーです。
分離型シングルバーナーとしては、同社の最上位モデル『ストームブレイカー』に次ぐ高火力を誇ります。
マイクロレギュレーターストーブ FUSION Trek (フュージョントレック) SOD-331 スペック
- 製品サイズ(WxDxH):幅430×奥行140×高さ100mm(使用時・本体のみ) 幅110×奥行60×高さ100mm(収納時)
- 重量:182g
- 材質:ステンレス
- 発熱量:3.5kW(3,000kcal/h) ※気温25℃無風状態で点火後から5分間の燃焼データより算出
- 使用時間:約1.3時間(SOD-725Tを1本使用した場合) ※気温25℃無風状態で点火後から30分間の燃焼データより算出
- 使用燃料:SOTO製品専用容器(OD缶)
- 付属品:専用収納ケース
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SOTO『フュージョントレック』の4つの特徴
・分離型バーナー
- ガス缶が熱源から離れることで、過熱リスクを低減
- 3本脚により凸凹の地面でも安定した設置が可能で、調理時の安全性が向上
・マイクロレギュレーター搭載
- 低温時のガス圧低下を自動補正
- 連続使用時も安定した火力を維持
・すり鉢状バーナーヘッド
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- 独自の「すり鉢状」のバーナーヘッドにより高い耐風性を実現
- 300を超える火口から、火足を短くした炎を安定供給
- 効率的な熱伝導で調理時間を短縮
・軽量&コンパクト
- 本体重量はわずか182g
- 収納時はわずか110×60×100mmのサイズ
それでは、『フュージョントレック』を氷点下のワカサギ釣りで使ってきた様子をお届けします!
『フュージョントレック』を氷上のワカサギ釣りで使ってみた!
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今回は、ワカサギ釣りのため、長野県の霊仙寺湖(キャンプラスいいづな)へやってきました。氷上は-5℃。
釣ったワカサギでてんぷら作りを楽しむ予定ですが、寒冷地では油の温度が下がりやすく、カラッと揚げるのが難しいとのこと。
これまで気候の良い時期しか使ったことがなかった『フュージョントレック』が、この寒さの中でどこまでやってくれるのか、楽しみです!
設置&着火
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それでは、ワカサギが釣れたのでてんぷらを作っていきます!
『フュージョントレック』の設置は簡単!OD缶を接続し、五徳をスライドさせて開くだけ。
ただし、点火装置が付いていないため、ライターやマッチが必要です。少し手間ですが、この寒さでも問題なく点火できました。
いざ、てんぷらに挑戦!余裕の火力
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この日は天候に恵まれましたが、山に囲まれた湖の上は風が強め。テントが煽られる中、すり鉢状ベッドの実力を試すべく、あえて風防なしで挑戦してみることに。
その前に、寒冷地での燃焼比較として固形燃料で炊飯を試しましたが、沸騰せず…。やはり低温下かつ風のある状態での使用は難しいようです。
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そこで、『フュージョントレック』に切り替え、天ぷら作り開始!ものの数分で適温に。エビを投入するとこの通り!
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ジュワッと音を立てて、しっかり揚がりました!
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ワカサギも同様に、外はカラッと、中はフワッと仕上がりました。
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ところが、ここで予想外の展開が。油の温度が上がりすぎて焦げそうになったため、一旦火を消すことにしました。
中火にしていたにもかかわらず、外気温の影響を受けることなく、油の温度はどんどん上昇。予想以上の火力です!
つまり、『フュージョントレック』の火力は、-5℃程度では全く問題なし。マイクロレギュレーターの対応温度は-5℃までとのことですが、実際の使用感では、さらに低温下でも十分に使えそうな印象でした。さすが山岳対応モデルです!
持ち運びのラクさも魅力
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『フュージョントレック』は手のひらに丁度収まるコンパクトサイズ。本体182g、OD缶を含めても500g前後と非常に軽量です。
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ガス缶はクッカーの中にすっぽり収まるため、バックパックの中でスペースを取りません。
今回のワカサギ釣りでは、釣り道具、調理器具、防寒具など荷物がどうしても多くなりがち。その中で、このバーナーのコンパクトさは本当に助かりました。収納時のサイズが小さいため、他の荷物を優先的に詰め込んだ後でも、すき間に収まってくれました。
総評:寒冷地での実力は折り紙付き
氷点下のワカサギ釣りで『フュージョントレック』を使ってみて、その実力はやはり本物でした!
氷点下の過酷な環境でも、安定した火力をしっかりキープ。むしろパワーがありすぎるほどで、風が吹く中でも風防なしで使用できました。冬キャンプや登山といった寒冷地での使用にも十分対応できる、頼もしいバーナーだと自信を持って言えます!
氷上ワカサギ釣りでの総評
- 低温下でも火力が落ちない
- 耐風性が高く、安定した燃焼が可能
- コンパクトでソロキャンプや登山にぴったり
- 分離型バーナーのため、安全性&安定性あり
留意点としては、
- 自動点火装置がないため、ライターは必携
- 火力が強いため、細かい調整が必要
- OD缶専用のため、燃料の入手性を考慮する必要あり
『フュージョン(SOD-330)』との比較
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同じくマイクロレギュレーター搭載の分離型モデルとして、よく比較されるのが『フュージョン』。名前が似ていて、本体価格も同クラスなので、迷う場合は下記を参考にしてみてください。
※最上位モデルの『ストームブレイカー(SOD-372)』は、オーバースペックかつ価格帯も大きく異なるため比較対象から除外しました。
スペック比較
フュージョントレック(SOD-331) | フュージョン (ST-330) | |
使用環境の過酷度 | 中~高 | 低 |
対応ガス | OD缶(アウトドア用ガス) | CB缶(カセットガス) |
発熱量 | 3.5kW(3,000Kcal/h) | 2.6kW(2,200Kcal/h) |
重量 | 182g | 250g |
価格(税込み) | 11,000円 | 11,880円 |
この表からもわかる通り、『フュージョントレック』はより過酷な環境に対応できるモデルとして位置付けられています。発熱量や軽さの面でも優れています。
一方『フュージョン』は安価なCB缶が使えるので、ランニングコストや燃料の手に入れやすさを考えると魅力的な選択肢です。主に気候の良い時期にキャンプをする人なら、『フュージョン』でも十分な性能を発揮できるでしょう!
寒冷地仕様のCB缶『CB TOUGH』で利用シーンが広がる
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寒冷地仕様のCB缶『CB TOUGH』を使えば、『フュージョン』も寒冷地で使えるようになります。
『CB TOUGH』を使うメリット
CB缶が使えるのでガスの入手が簡単&コスパ◎
OD缶と同等クラスの性能を持ちますが、バーナー自体の発熱量は変わらず『フュージョン』は2,800Kcal/h、『フュージョントレック』は3,200Kcal/h。パワーにもこだわる人には、やはり『フュージョントレック』を推します!
氷点下でも『フュージョントレック』なら安心!こんな人はぜひチェックを
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筆者は、圧倒的なパワーはもちろんのこと、洗練された五徳のデザインにも惚れ込んでいるので、すべての人に『フュージョントレック』をおすすめしたいところ。
しかし、SOTOのバーナーにはさまざまな種類があるので、利用シーンや好みに合わせて最適なものを選びましょう。
『フュージョントレック』は以下のような方に特におすすめです!
- 寒冷地でのキャンプや登山を楽しむ方
- 安定した高火力を求める方
- 携帯性とデザイン性を重視する方
寒冷地仕様の本格派バーナーをお探しの方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
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外気温の影響を受けにくい「液出し式」のCB缶対応モデル『Vapor Trail』が2025年に登場予定!
『フュージョントレック』と同様の環境で使用できるモデルですが、発熱量では及ばず、寒冷地での安定性と高火力を求めるユーザーにとって、現行の『フュージョントレック』は依然として最強の選択肢といえるでしょう。
▼SOTOの2025年内覧会の様子はこちら!『Vapor Trail』について解説しています。
▼SOTOからは数多くのバーナーが販売されています。使うシーンや求める機能によって機能によって最適なものが異なりますので、選び方がわからない人はコチラの記事も参考にしてくださいね!