太陽の熱を利用して調理する「ソーラークッカー」が注目を集めています。電気やガスを使わずに、自然の力を利用して調理できるので、とってもエコ。地球にもお財布にもやさしいのが魅力です。今回はソーラークッカーの仕組みや種類、おすすめ商品をまとめて解説します。ソーラークッカーを自作する方法も紹介しますので、お楽しみに!
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ソーラークッカーとは?どんな仕組み?
ソーラークッカーは、太陽の熱や光を利用して調理を行うアイテム。太陽光を効率良く集めて熱に変え、その熱を食材に伝えて加熱する仕組みです。
食材はあらかじめ容器(黒い鍋、フタを切り取った黒いアルミ缶など)に入れ、集めた太陽光を容器に当てて間接的に熱を伝えます。さらに、食材を入れた容器には、耐熱性に優れたガラス製ボウルやラップフィルム、ビニール袋などを被せて、保温性を確保しているのが特徴です。
電気やガスを使わずに調理できるため、アウトドアシーンはもちろん、災害時にも役立つアイテムですよ。仕組みがわかると身近にあるものを使って自作もできるので、夏休みの自由研究のテーマとして、親子で取り組むのもおすすめです!
ソーラークッカーの種類
ソーラークッカーは主に4種類あります。それぞれの特徴を整理してまとめました。
ソーラークッカーの種類
- パネル型:つくりがシンプルで組み立てやすく、安価で購入できる一方で、風に飛ばされやすいのが難点。
- パラボラ型:比較的高温で調理できるが、位置の調整が難しい。
- 蓄熱ボックス型:安定性に優れており、設置しやすい。庫内の熱を対流させて温められるので、一度に複数の容器の加熱が可能だが、加熱スピードはゆっくり。
- 筒状:デザイン性が高く、保温性に優れている。曇りの日でも使えるが、価格が高い。
上記のように、それぞれメリット・デメリットがあるので、使用シーンに適したもの、使い勝手が良いものを選びましょう。
「キャンプで使用する」「災害時の備えとして保管しておきたい」などといった場合は、コンパクトに折りたためる、携帯性・収納性に優れたタイプもおすすめです。
ソーラークッカーで調理するコツ
ソーラークッカーでうまく調理するコツは、太陽光を効率良く集めること。
コンクリートやアスファルトのように乾燥した地面を選んだうえで、太陽光を集めやすい向きに設置するのがポイントです。曇りの日や寒い季節は条件が厳しいですが、不可能ではありません。
前述のとおり、種類によって「設置しやすい」「高温調理がしやすい」といった違いがあるので、作りたい料理にあわせて種類を選ぶのも大切なポイントです。
ソーラークッカーのおすすめ5選
ここではソーラークッカーのおすすめを5つ紹介します。
【1】Vrapnudc「集中ソーラークッカー」
Vrapnudc「集中ソーラークッカー」はパラボラ型で、太陽光を効率良く集めて反射させられるのが特徴です。
集光点は800~1,000℃まで加熱され、1,000~1,500Wの電気オーブンに匹敵する発熱量を持ちます。約1リットルの水であれば、6~8分ほどで沸かすことができるパワフルなモデルです。
スペック
- サイズ:展開時/直径150cm、収納時/80×70×11cm(梱包サイズ)
- 重量:15kg
【2】GoSun(ゴーサン)「ソーラーオーブン」
GoSun(ゴーサン)「ソーラーオーブン」は、ステンレス鋼製の筒状ソーラークッカーです。中央に配置されている筒型のオーブンに食材を入れて、太陽光で加熱します。
オーブンの容量は約1.2リットル。最大温度は288℃に達し、焼き芋のようにじっくり火を通す必要がある料理も作れますよ。
スペック
- サイズ:展開時/(約)61×41×30cm、収納時/(約)61×20×13cm
- 重量:(約)3kg
【3】MrMapMax(ミスターマップマックス)「ソーラーオーブン」
MrMapMax(ミスターマップマックス)「ソーラーオーブン」も、ひとつ前に紹介したGoSun「ソーラーオーブン」と同様にステンレス鋼製の筒状ソーラークッカーです。
オーブンの容量は4.5リットルと大容量。家族連れのキャンプやフィッシングなどのアウトドアシーンで活躍してくれます。
スペック
- サイズ:展開時/106×52×50cm、収納時/64×23×22cm
- 重量:6.3kg
【4】アースダンボール「ソーラークッカー」
アースダンボール「ソーラークッカー」は、日本のダンボールメーカーが開発した、組み立て式のソーラークッカーのキットです。
使わないときは折りたたんで保管・収納できるので、電気やガスが使えない災害時の備えにも便利!
スペック
- サイズ:展開時/50.5×52.0×52.5cm、収納時/(約)37×37×12cm(梱包した状態)
- 重量:638g
【5】SOLAR BROTHER「SUNGOOD(サングッド)」
SOLAR BROTHER「SUNGOOD(サングッド)」は、フランス製のソーラークッカーです。
折りたたむと厚みが3cmほどとスリムな形状になるので、持ち運びにも便利。専用バッグが付属するのもうれしいポイントです。
スペック
- サイズ:展開時/90×58×25cm、収納時/26×34×3cm
- 重量:950g
▼SOLAR BROTHER「SUNGOOD(サングッド)」の詳しい記事はこちら!
ソーラークッカーを自作する方法
実は、ソーラークッカーは自作することが可能です。ここでは自作に必要な材料や方法などを紹介します。
【自作方法1】傘+アルミホイルで作る
ひっくり返すとパラボラアンテナの形に似ている傘は、ソーラークッカーに活用できます。
作り方
- 傘の内側にアルミホイルを貼り付ける
- 太陽光が集まりやすい中央部分に、事前にフタを取り除いた黒いアルミ缶、もしくは黒いアルミホイルを貼ったアルミ缶を置く
- アルミ缶の中に、調理する食材を入れる
- アルミ缶に、耐熱性のガラス瓶やラップフィルムなどをかぶせる
アルミ缶は、傘の骨が集束する部分や柄などにしっかり固定できるのが理想です。また、傘を安定して置けるように工夫してみましょう。
【自作方法2】ダンボール+アルミホイルで作る
アルミホイルを貼ったダンボールを組み立てて作る方法もあります。
作り方
- 開いたダンボールに、薄めた接着剤を使ってアルミホイルを貼り付ける
- ダンボールの中心部に太陽光が集まるように形を整える
- 調理したい食材を黒色の容器に入れるか、黒いアルミホイルで包み、中央部分に設置する
- 容器(または黒いアルミホイルで包んだ食材)に、耐熱性のガラスボウルやラップフィルムなどをかぶせる
耐熱性のガラスボウルやラップフィルムを被せることで、熱を逃さずに保温性を高められます!
【自作方法3】100均のガスレンジシートを利用する
100均などで購入できるガスレンジシートを利用するのもひとつの方法です。
作り方
- シートを広げたら、中央を円形にくぼませ、おわん型になるように整える
- シートの中央部分にあらかじめ缶切りなどを使ってフタを取り除いた黒いアルミ缶、あるいは黒いアルミホイルを貼ったアルミ缶を置く
- アルミ缶の中に、調理する食材を入れる
- アルミ缶に、耐熱性のガラス瓶やラップフィルムなどをかぶせる
本体の座りが良くないときは、洗面器などにのせて安定させるといいですよ。
ソーラークッカーのよくあるQ&A
Q.ご飯は何分で炊けるの?
ソーラークッカーで炊飯する場合、晴天であれば2合が30分ほどで炊き上がります。
なお、使用するクッカーの種類、太陽光の量、気温、その他の条件により、さらに時間がかかる場合もあるので、時間に余裕がある際にチャレンジしてみましょう!
Q.ソーラークッカーは冬でも使って大丈夫?
太陽光の量や気温によっては調理が難しいこともありますが、基本的には使用可能です。
「保温性や蓄熱性に優れたものを使用する」「調理時間に余裕を持たせる」などの工夫をしてみましょう。
電気・ガス不要でエコ!ソーラークッカーでキャンプ飯を楽しもう
ソーラークッカーは太陽の熱を利用して調理するエコな道具。電気やガスを使わずに済むので、アウトドアシーンや災害時にも利用できます。さまざまな種類があるので、使用シーンに適したもの、使いやすいものを選んでみましょう。
さらに、ソーラークッカーは身の回りにあるアイテムを使って自作することも可能です。仕組みやコツを知っていれば簡単に手作りできるため、覚えておいて損はありませんよ。
今回の記事を参考に、ぜひソーラークッカーを活用してみてくださいね!