実際に火入れをして確認していきます。
火を入れて、吸気と排気がバランスよく行われ、薪ストーブとして正常に機能しているかを確認しましょう。
また、二次燃焼パネルがしっかり働いているか、さらに大きなガラス窓越しにどんな炎が見えるのかも試してみます!
薪の入れやすいガラス窓
前面のガラス窓は火バサミで開けられそうです。
横幅が40cmないので、薪を横に入れるのは厳しいですね。斜めにすれば入るものもあります。
両サイドが吸気口になっているので、しっかり開けておかないといけません。
最初のうちは煙突から白い煙が出るのは仕方ないですね。
横に広い形をしているので薪をくべやすいですね。
今のところは吸気口を開けておくだけで燃えていってくれています。
ガラス窓を少し開けてみると、火が強くなりすぎてしまったので、閉めているくらいがちょうど良さそうです。
中はだいぶ温まってきて、二次燃焼パネルが作動している感じがします。穴から炎が出ていました。
後ろに吸気口があり、二重のパネルを通して上部の穴から吹き出しているため、酸素が供給されて燃焼効率が向上する効果もありそうです。薪ストーブとしては、良い具合に燃えています。
雨で中断。実際の使用感は・・・
ここでゲリラ豪雨のような雨になり、大量の雨に打たれて温度が下がってしまいました。
ただ、天板も熱くなって、中もしっかり燃焼していたので普通にお湯は湧くはずです。
左右の吸気口と後ろにも開いているので、中の温度が上がってくれば熱と煙が出てきます。
放っておけば温度がどんどん上昇し、煙や不純物が燃え尽きる割合が高くなります。煙がだんだん見えなくなってくる頃には、二次燃焼パネルも十分に温められ、後ろから入った吸気が温められて上部の穴から吹き出す構造になります。
もっとしっかり熱くなって安定してずっと燃えている状態になると、より燃焼効率もよくなるかなという気もしますが、今回は突然の大雨によりストーブが急に冷えてしまい撮影不可能となってしまいました……。
とりあえずマトリョーシカ煙突1個で、普通に屋外で楽しむことはできると思います。
1本の煙突を繋げると筆者の背より圧倒的に高いです。
ただ、支えがないと2本繋げた時は不安定になるので、シェルターの煙突穴に通して支える等の工夫が必要になると思います。
1本であればテントの外で使っても、支えなしで安定して楽しめそうです。
また、薪は30cm〜35cm程度が使いやすいと思います。
40cmの薪は1本なら斜めに入れることはできますが、何本も入れるとなると厳しいですね。
しかしこれだけ大きなガラス窓を搭載して、二次燃焼パネルもついてマトリョーシカ煙突2本もついたステンレス製の薪ストーブが1万800円というのはやはり激安だなと思います。
冬になり価格が上がってしまう前にお買得品を購入して準備しておく、というのもいいかもしれません。
使用後の本体をチェック
ストーブを冷まして燃えカスも処理してきました。
残念ながら今回長時間使うことはできませんでしたが、少なくとも燃料はしっかり燃えていて、吸気と排気もスムーズだったと思います。
ガラス窓は激安ストーブとは思えないくらいのワイドサイズなので、炎をじっくり見て楽しむにはいいですよね。
ガラス窓の開口部のはまりが固かったので少しだけペンチで広げましたが、そういう細かいところは雑だと思う人もいるかもしれません。
ただ今回買ってみてパーツが足りないということはありませんでした。むしろネジが余分に入っていたり、ドライバーや軍手もついていて、「そこまでしてくれるんだ」と思いました。
ロストルはそんなに太くありませんが、今回使ったぐらいでは歪んだりしませんでした。脚が畳めるのはいいなと思います。
本体もそこまで目立った歪みは見られませんでした。
片付けるときは、天板を外してパネルも取って畳んでいきます。
やはりちょっと使うと脚の動きは固くなりますが、そこまで歪んでなかったですね。
組み立て式の割には少し重く、ペラペラの薪ストーブに比べると厚みもあるので、そういう面ではいいかもしれません。