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6人用テント・ソレスト(Solest)は、スペックも値段も妥協のない“超大型”新人
今回紹介するのは、今年新たにogawaのラインナップに加わった、6人用ツールームテントのソレスト(Solest)。カーキとブラックを基調とした、渋かっこいいトンネル型です。
まずはスペックから見ていきましょう。
重量 | フライ:約10.0kg、インナー:約3.1kg、ルーフフライ:約1.0kg ポール:約7.1kg、付属品:約3.45kg |
素材 | フライ(本体):ポリエステルリップストップ75d(耐水圧1,800mm、難燃加工) ルーフフライ:ポリエステル75d(耐水圧1,800mm、難燃加工) インナー:ポリエステル68d グランドシート:ポリエステル210d(耐水圧1,800mm) ポール:アルミ合金(φ19、φ17.5、φ16mm) |
収納サイズ | 78×42×34cm |
カラー | カーキ×ブラック |
付属品 | 張り綱(1.5m×8本、3m×8本)アイアンハンマー1丁、スチールピン20本、収納袋 |
価格 | ¥198,000 (税込) |
総重量はおおよそ25kg。ツールームテントとしては重すぎず軽くもない、標準的な重量です。車への積み下ろしはもちろん1人でできますが、腰が悪い人は無理しないほうがいいかも?というくらいの重さです。キャンプサイトに車を横付けできる「オートキャンプ用のテント」と考えてよいでしょう。
設営サイズは横幅が600cm、奥行が375cm。インナーテントを除いたリビング部分の広さは360×365cm。かなり広めです!
実際に使ってみてどう感じたか、キャンプ中の写真を交えながらご説明します。
ソレストのリビングはとにかく広い。メッシュパネルも全方位完備で通気性も抜群
今回は1泊2日のファミリーキャンプで、ソレストを実際に使ってきました。
真っ先に感じたこととしては、リビングが広い!
私はアポロンT/C、ロッジシェルターIIなど、複数の大型ogawa幕を所有していますが、それらと比べてもソレストのほうが圧倒的に広いです。私のテントは大型ではなかったと思い知らされました。
写真でもわかるとおり、横幅は375cmとかなり広め。テーブルとチェアを置いても、前後左右にまだまだ余裕があります。
コンパクトなチェアなら後ろを通るスペースができますし、これまで諦めていたハイバックチェアも難なく置けます。
4人家族での使用なら、テント内にラックなどを置いてもまだまだ余裕。6人くらいで使うと、ちょうどピッタリ使える印象です。
こちらは天窓の写真です。テント中央の2カ所にメッシュ天窓があり、外の様子もしっかり見えます。
ただし、メッシュの開放は不可。クローズかメッシュの2択となります。
なお、メッシュの加減は無段階に調整できます。寒い時期は、ちょっとだけ開けて通気を確保するのがおすすめ。
開けた部分は、内側に折り込んでおけば幕内には垂れないので見た目もスマート。こういった気の利いたディテールは実に玄人好みで、ogawaらしさ爆発といったところでしょう。
外から天窓を見ると、こんな感じ。黒いメッシュで明るいほう(外)から暗いほう(中)は見えにくくなっているのがいいですね。当たり前ですが、ルーフフライシートをかけると、天窓自体が隠れます。
といっても、ルーフフライとの間には隙間ができるので、いかなる状況でも通気性は確保されます。
テントのパネルは、ほぼすべてがメッシュになります。蚊帳代わりのスクリーンテントとしても、使えるということ。インナーテントを吊るさなければ、さらに広々としたリビングになります。10人規模の宴会も可能でしょう。
全面メッシュの状態にするととにかく通気性がよく、快適そのものです。
インナーテントを吊るしていても、リビング側はこれだけの広さを確保でき、手狭な感じは皆無。あちこちを開けて、開放感も出せます。
ソレストのインナーテントは6人まで使用可能。遮像性もあり、内側は見えにくい
インナーテント内には、後部からもアクセスできます。後ろ側の出入口もリビング側と同じ、大きなD型ドアタイプ。簡易的なものではありません。マットやコット、寝袋の搬入・搬出をする際にリビングを通らずに行けるため、とても便利でした!
就寝定員は6人の設定。ただし、インナーテントに大人が6人並ぶと、1人あたりの横幅は50cm強となるため少々キツめ。
大人が寝る際は、5人くらいまでにとどめておくとよいでしょう。小さいお子さんを含めて6人なら、まったく問題はなさそうです。
インナーテントも4面がメッシュになりますので、風通しのよい状態を簡単に作れます。真夏のキャンプ、撤収前の乾燥など、この仕様が活きる場面は少なくないでしょう。
実際に4人が就寝した後の朝は、呼気に含まれる水分でインナーテントの内壁が結露していたのですが、複数箇所を開けておいたらすぐに乾きました。
開放できる随所のファスナーが、トリプルファスナーです。1~2カ所どころではなく、開放できるところはほぼすべてトリプル仕様。実に徹底しています。
ちなみにテントにおけるファスナーは、シングルは普通、ダブルは便利、トリプルだと煙突が出しやすくとても便利…といった具合に、多くて困ることはありません(テント内での薪ストーブの使用はメーカー非推奨。自己責任でお願いします)。
場面は変わって夜へ。フルクローズした状態のテントを外側から撮影した写真です。
暗めのカーキ色を採用した幕体の生地と黒メッシュが重なり、中は透けにくくなっています。明るい光源を複数使えばさすがに少し透けますが、私が使っている他のポリエステル生地のテントに比べても、遮像性はかなり高いと言えます。
電池式LEDランタンを引っ掛けられるループは複数カ所にあります。インナーテント内も同様。気の利いた設計が随所に施されており「あれがほしかったのに…」といったネガティブ要素が見当たりません。