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冬ブーツの決定版「MTL THERMO ROGUE 4 MID GORE-TEX」の細部をチェック!
今回レビューするのはメレルのウィンターブーツ、MTL THERMO ROGUE 4 MID GORE-TEX(エムティーエル サーモ ローグ 4 ミッド ゴアテックス)です(本記事では以降、MTL サーモローグ 4と表記)。
早速外観から見ていきましょう。パッと見た感じではゴツすぎることもなく、街中で履いていても違和感がないデザインではないでしょうか。
真横から見た図。高さはミドルカットですが、履き口はヒール側に向かって斜めにカットされています。くるぶし周りをしっかりガードしつつも、脚の可動域が広くて歩きやすい設計となっています。
ライニングには軽量で保温性に優れた断熱素材・プリマロフトが封入されています。米軍の冬用ジャケットなんかでも使われていますし、アウトドア好きな方ならおなじみの中綿です。
冷えやすい爪先と足の裏にはさらに追加で、エアロジェル断熱材のソーラーコアを搭載。
真上から見た図。なかなかスリムでシュッとしてますよね!
狭いところでも引っ掛かったりしにくいスマートなフォルムは、動きやすさにも繋がる要素。冬は厚手の靴下を履くことが多いので、普段の靴よりワンサイズ大きめを選ぶとよいでしょう。
ソールにはビブラムソールを採用。トレッドの前後が、ギザギザの階段状になっているのがおわかりでしょうか。凍結路面のみならず、雪上でもしっかりグリップするようなパターンになっています。
主観ですが、これはかなり格好いい!外周部にはプラスビスが入っているように見えますが、こちらはこういう模様で実際にプラスドライバーで回ったりはしません。
ソールの中央部はスノーシューなどを装着しやすいよう、くぼんだ設計になっています。
分厚すぎない足首周り。この辺りにもプリマロフトが封入されています。
パンツの裾はブーツの中に入れるより、ブーツ外側から覆う方が暖かかったです。靴下にブーツの暖かい部分を密着させ、その外側からパンツの裾を被せる感じで。
ブーツ前面のベローズタン。ブーツ本体側と一体化構造で、砂やホコリの侵入を防ぎます。
通気性を重視してメッシュになっています。通気性を重視しているということは雪や風も入るということですが、ご安心ください。
つま先の方にゲイター(足に付ける筒状のスパッツ)を引っ掛けるDリングがありまして、雪や風に対する守備力を簡単に向上させられます。
ブーツの下の方は防水なので浅い雪ならばゲイターは不要ですが、深い雪の中をラッセルして進む予定がある場合は併用することをおすすめします。
ヒール部には着脱をアシストするループを搭載。洗って干す際にも重宝しそうです。指1本でもラクラク持てる重さで、27cmの場合570gと冬用ブーツとしてはかなり軽量な部類ではないでしょうか。
雪の上で試してみたら、MTL サーモローグ 4の性能の高さを驚くほど実感できた!
筆者が住む東京ではなかなか凍った道はありません。雪のあるところに行って、実際に試してきました!まずは歩くと少し沈み込むような、柔らかい積雪路。
しっかり靴底が雪をグリップしまして、滑るような気配は皆無です!
とにかくグリップ力が高く、雪をまったく意識せずに歩けます。踏み込んだ足も蹴り足も、まったく滑りません。
ただし、足首以上の深い雪では滑らなくても埋まって歩きにくいと思うので、スノーシューを併用した方がよさそうです。
雪と氷が積もった階段ではどうでしょうか。一般的なシューズの場合は緊張感が増すシチュエーションです。昇降時に万が一、滑って転ぶと大惨事になりかねませんが、果たして…。
上りも下りも、まるで問題なし!
決して大げさではなく、雪面でも氷面でも、乾燥路と変わらない勢いで歩けてしまいます。
雪国の人が実践している「靴底を真上から踏み降ろすような歩き方」を意識しなくても、まったく問題なし。メレル MTLサーモローグ4は雪国の人はもちろん、降雪時にも怪我を恐れずに積極的に外出したい都会の人にこそ、理想的な靴といえるかもしれません。
続いてコンクリートの凍結路。若干溶けて、一部には水が浮いているのでツルッといっちゃいがちな路面です。普通の靴ならば避けて通るようなところですが。
こちらでもソールは氷をしっかりグリップ、まったく滑りません。走ってきてジャンプしたらどうかは分かりませんが、少なくとも普通の速度で歩く分には滑りませんよ。
重量がとても軽く、クッション性も高いので長く歩いても疲れにくいです。雪道を歩くのが楽しくなりますよ!
地面の感触を味わえるスマート感。その運動性の高さにより車の運転も余裕
愛用歴10年以上の筆者が常日頃から実感している、メレル製シューズに共通する最大の長所はずばり、歩きやすさです。歩きやすいということは運動性も高いということでして、ブーツであってもそのまま車を運転できてしまうんですよ。
一般的な綿入りの防寒スノーブーツは、サイズが大きくて厚みもあります。まったく運転できないことはないのですが、普通の靴に比べるとペダル操作に気をつけないといけません。また、暖房が効いてくると暑くなりがち。
一方で今回のMTLサーモローグ4ですが、ペダル操作はまったく問題ありません!
車内の暖房を強めに効かせても、ゴアテックスなので蒸れることも皆無。至って快適に運転できました。
足元むき出しのバイク移動でも寒さを感じない!むしろおすすめの快適さ
バイクでもMTLサーモローグ4を履いて試してきました。気温5~11℃で、一般道路と高速道路を利用し300km以上を走行。靴下はごく普通の厚みで、発熱機能など特殊効果の無いものを使用しています。
気温10℃前後の時は、何km走ろうがまったく冷え知らず。高速道路を連続で走っても、冷えません。風を受け続けるので体感温度は氷点下にもなるのですが、それでも寒くありませんでした。
日が暮れて気温が5℃前後になった際ですが、速度が上がらない一般道ならあまり問題なし。高速道路では、30分ぐらい連続して走ると風を受け続ける前面から冷えを感じました。普通ならばつま先から冷えてくるのですが、追加断熱材のソーラーコアが実力を発揮してくれたようです。
気温5℃以下が続くツーリングの場合は、分厚い靴下やバイク用アンクルウォーマーを追加すると幸せになるでしょう。
ブレーキ、チェンジペダルの操作性もまったく問題なし。バイク用ブーツと比べても何ら遜色ありません。ちなみに写真ではブーツが見えやすいようパンツの裾を上げていますが、走行時は上から被せています。
バイクを降りてから舗装路を歩く際も歩きやすいのがMTLサーモローグ 4の特徴。それゆえ、ツーリングにもおすすめできる一足です。ゴアテックスは暑くても蒸れないので、気温10~15℃前後の晩秋や春先でも使えますね。
もちろん冬キャンプでも活躍間違いなしのMTLサーモローグ 4ですが、脱ぎ履きには少々時間がかかるので、お座敷キャンプスタイルの場合はモックシューズのような形の方が楽かもしれません。
「滑らない&寒くない」の最低条件はラクラク突破!そのうえ蒸れにくく、動きやすいから文句なし!
冬用の靴に最低限求められるのは、滑らない・暖かいという2点。これは当然クリアしています。クリアしてなかったら堂々と売っていないですね。
暑くなっても蒸れない。これは素材にゴアテックスを採用する靴ならではの特徴です。特に冬場のトレッキングでは、汗をかいても蒸散し靴下が濡れたりしにくくなっています。
さらに動きやすさを備えている点も魅力。一般的に防寒性と運動性は反比例しがちですが、さすがメレル、さすメレな性能です。むしろ下手なスニーカーより歩きやすい説まであります。
欠点らしい欠点が見つかりませんが、あえて言うならバイクで高速走行時に前面のベローズタン隙間から風が入ってくるということでしょうか。とはいえこれは、タン部分をむき出しにしたまま高速移動した場合にのみ生じる現象なので、ほとんどの人は大丈夫ですし対応策も明確です。
強い冬用ブーツをお探しの方、メレルのサーモ ローグ 4 ミッド ゴアテックスは間違いない選択と言えそうですよ!