【速報】キャンパー目線の「ジャパンモビリティショー2023」。新しい定番となる“キャンプなクルマ”はどれだ？

乗り物好きなキャンパーが大注目する「ジャパンモビリティショー」とは？

「ジャパンモビリティショー2023」は、2023年10月28日から2023年11月5日まで東京ビッグサイトにて開催されている大イベント。「東京モーターショー」という名称の方が馴染みがあるでしょう。今回から名称が「モビリティショー」になりました。

日本自動車工業会の主催で、国内外自動車・二輪車業界の大小のメーカーが参加しています。最新・最先端の技術や商品が展示され、世界的にも注目度が高いイベントです。

キャンプメディアのハピキャンと関係あるのか？職権乱用では？と思われる方もいらっしゃいますでしょうか。

キャンプと乗り物は切っても切れない関係。キャンプ場までの移動に車を使う方が大多数ですし、徒歩キャンパーだって電車やバスには乗りますよね。それら公共交通機関だってモビリティです。

そんなわけで、多くのキャンパーさんは、このイベントでどんなプロダクトが展示されたか気になると思うので、そのニーズにお応えしたいという気持ちが半分で、残り半分は自分の興味です！

もちろんハピキャンはキャンプメディアですから、アウトドア向きな車やキャンプに使うと便利そうな車やバイクを紹介していきますよ！

スライドドアを採用した遊べるバン「X-VAN GEAR CONCEPT」（トヨタ車体）

トヨタの車を作っている会社、トヨタ車体さんのX-VAN GEAR CONCEPT。読み方はクロスバン ギア コンセプトです。3列シートのミニバンに、SUVのデザインを取り入れたコンセプトモデル。

スライドドアを採用したSUVは現行車では三菱デリカしかありませんが、新たに選択肢が増えるというのは嬉しいことです。

全長4695mm、全幅1820mm、全高1855mm。トヨタ車ですと、ノアの横幅を10cmほど広げたぐらいのサイズ感です。ジープやパジェロのような箱型ボディの車とアウトドアの親和性は高いですよね！

注目はやはり、観音開きになるスライドドア！Bピラー（ボディ側面の柱）がなく、大開口が現れました。荷物の積み下ろしがしやすいのはもちろんですが、カーサイドテントを連結してみても面白いですね。

コンセプトモデルとは言いつつも、そのまま販売してもいいんじゃないかという完成度です。こういったモーターショーでは「こんなん販売できねーだろ」という夢の展示も実際多いのですが、このX-VANはいけますね！

今後発売されればキャンパー人気大爆発でしょう。

カスタム次第で無限の可能性を秘めた「IMV 0」（トヨタ）

定員2名のピックアップトラック、IMV 0。こちらもコンセプトモデルになります。

荷台にある、マリオに出てきそうなハテナボックスが気になりますよね！

用途に応じて荷台をカスタマイズできることが特徴。写真は移動カフェですね。これをアウトドア用にカスタマイズするってこともできるわけですよ。

はい激しくカッコいい～。エクストラキャビン、後席ユニットとトラックの荷台を組み合わせてピックアップトラックにしているんですね。

キャンピングカーのベース車両としての使用も。どんなキャビンになるかはビルダーさん次第。多種多様なモノが生み出される予感。

荷台がシンプルなフラット仕様になっておりまして、特殊な用途を持たせるカスタムがとってもしやすいんです！既存の車でカスタム車両を作るよりも、簡単かつ低コストで実現できます。これまで考えもつかなかった移動◯◯サービスが、このIMV 0で新たに生まれそうな予感。

キャンプ関連ですと上にテントを張る、料理をする、マジックミラーでプライバシーが確保されたキャビンを作るなど色々考えられますね！

“らしからぬ風貌”ながら、新たな魅力を纏った「ランドクルーザー Se」（トヨタ）

続いてもトヨタから、ランドクルーザー Se。BEV（電気自動車）になったランドクルーザーですよ！

ランクル伝統のラダーフレームではなく、モノコックボディを採用。そういった意味では、「オフロードが得意なランクル」というより「オフロードも行けるランクル」といった第一印象です。見た目だけの個人的な印象ですが。

都会派でお上品なフロントの見た目に反して、急坂にも対応する大きめのアプローチアングル・デパーチャーアングル設定。ランクルの名前を冠してくる以上、このへんはさすがトヨタさん抜かりないですね。

3列シートで荷物もいっぱい積めますので、キャンプとの相性も言わずもがな。キャンプ場で砂や泥にまみれるのはあまり似合わないですが、これはこれで魅力的な車です。

今までとは違った客層も取り込めそうな、高級感あふれるランドクルーザー Seでした！市販まではまだしばらくかかりそうですが、首を長くして待ちましょう。

北米でまもなく発売？電動SUV「PROLOGUE Prototype」（ホンダ）

ホンダの新しい電気自動車、PROLOGUE Prototype（プロローグ プロトタイプ）。ホンダさんお得意の都会派SUVですね！

航続距離300マイル（482km以上）を実現したBEVです。SUVの形をしていればキャンプ向きだ！とは一概に言えませんが、CR-Vよりも車体が大きいのでそれなりに荷物は積めるのではないかと。

プロトタイプと言いつつも、すでに街中を走っていても違和感のないデザイン。奇抜さはありませんが、すぐにでも実現可能な感じがします。それもそのはず、ゼネラルモーターズと共同開発した北米向けモデルでして、あちらでの販売が秒読み段階のようです。

日本のメーカーが日本で売らない車を作る。一抹の寂しさを覚えますが、メーカー戦略というのもありますからね。北米市場でヒットすれば、日本に逆輸入ということもあり得るでしょう！

とはいえトヨタのX-VANのようなインパクトが無いと、キャンプ好きな人がわざわざ選ぶということにはならないのではないか……と心配なホンダ党の筆者でした。