薪ストーブの相場観を素材ごとに解説
今回ご紹介するsoomloomの2023年新作「チタン薪ストーブ」ですが、価格はまさかの1万5000円切り。薪ストーブがブームになったおかげで価格の相場は下がっていましたが、価格の壁を壊せなかったチタン製で目を疑うレベルの安さです。
ここ数年で、寒い時期に薪ストーブを使うキャンプスタイルが一気に普及しました。暖房能力が高くて、調理もできて、焚き火よりも煙たくなくて、そして何より非日常感が楽しめるからだと思うんですよね。
薪ストーブがブームになったおかげで、価格の相場が下がってきました。
毎年何かしらの薪ストーブを買ってきた私の肌感覚では、スチール製の薪ストーブで安いものだと1万円くらいから、ステンレス製なら1万5000円くらいから入手可能じゃないかと思います。
もちろんメーカーやサイズ作りによって値段は様々ですけれど、安く買おうとして探せばこれくらいの値段から買えます。
ただ、薪ストーブの世界でも、価格の壁をぶち壊せない一部のジャンルがありました。それがチタン製薪ストーブ。
冬キャンプのシーズンではない時期にAmazonで検索してみても、チタン製薪ストーブの相場は3万5000円ぐらいからです。
人気の一流メーカーだともっと高いですからね。上の画像に載っているのは、中国ブランドを中心とした比較的安いメーカーです。
だから私も、チタン製の薪ストーブ良いなと思ったことはありますが、今まで買ってこなかったんです。
そんな中、今年ついに!soomloomから思わず目を疑うような価格のチタン製薪ストーブが出てきちゃいました。
まさかの税込み14,970円です…!
嘘だろうというレベルで、そこら辺のスチールやステンレス製よりも安いチタン製薪ストーブなんて聞いたことないですよ。
さすがにチタンで1万5000円切られたら買うしかないかと思って、すぐにポチってみました。
「激安」と言っても、それはチタン製にしてはという意味でして、1万5000円という金額自体はキャンプギアを買うにあたっては大金です。
今回せっかく買ってみたので、中身がどんなものなのかをお見せできればと思っております。
soomloomのチタン製薪ストーブを開封!
『チタン製薪ストーブ』とのことですが、どこまでがチタンで作られているのかが気になります。私の中では本体の箱の部分がチタンであれば、チタン製薪ストーブと言って良いと思いますが、実際どうなのか見ていきましょう。
パーツの素材や重さをチェック
仕様は、ステンレス製のモデルを受け継いでチタンに変えただけなので、薪ストーブ自体の問題はそこまでないと思います。
組み立て式の薪ストーブは素材が薄いので、使うと歪むんですよね。ただ、買う人もそれはわかっているので、ステンレス製モデルのレビューを見ると「歪むけどちゃんと使えるよ」という声が多いようでした。
2023年の新作薪ストーブは、主要部分がチタン合金製になっていると思われるのですが、本体重量が確かに軽くなっています。
リュックに入れて軽々と持っていけちゃうレベルの重さですよね。徒歩や自転車、バイクなんかでキャンプに行く人が、寒い時期にこんな薪ストーブを持っていったら楽しいと思います。
それでは開けていきます。
おぉ、なんか今までのsoomloomになかった風合いのケースがついている。紙っぽいわけでもないんだけど、フェイクレザー系な感じですよね。
ケースも開けてみましょう。
1万5000円切りしてもこの手袋は付けてくれるんだね。もうこれはsoomloomのポリシーなんでしょうね。
取扱説明書に部材ごとの素材が書いてあります。
良かった!本体はチタン合金ですね。
脚のボルトも含めてチタン合金って書いてありますが、これはステンレスに見えます。
煙突固定用リングと煙突ホルダーはステンレス、煙突はチタン合金だそうですよ。
本体はチタン合金製とのことですが、確かに持った瞬間、明らかに軽いなと感じます。
これは相当軽いです!本体の部材全部持っても、薪ストーブの重さとは思えない。
煙突はsoomloomのステンレス製のものと比べてみましょう。
こうして見ると幅はちょっと短いですね。持った感じ、ステンレスの方がずしっと感じます。大きさの違いを差し引いても重く感じますね。
ステンレス製とチタン製で、主な部材の重さを比較してみました。
ステンレス製
- 煙突:459g
- 天板:436g
- 扉:327g
- 脚(1本):45g
チタン製
- 煙突:243g
- 天板:232g
- 扉:231g
- 脚(1本):46g
全ての部材を乗せてみると…はい、本体重量1612gでした。軽い!
ケース込みで1.8キロ台。なかなか良いですね。
チタン製薪ストーブを組み立ててみた
本体を組み立ててみましょう。まずは本体の部材を差し込んで組み立てていきます。
本体が組みあがったら脚のボルトを片方外して、本体の穴に通します。
穴に通したら上下からねじを締めて、挟み込んで固定します。
煙突ホルダーはネジで留めます。
煙突をガチャッとはめて、少し回して固定するだけってやつもありますよね。ネジだと付け外しが面倒ですが、煙突が外れて倒れちゃうみたいなことは起きないから安心感はあります。
はい、チタン製の薪ストーブができました!どうですか、このチタニウムグレーは。
いやこれが1万4000円台か、やばいな。
扉の下のツマミで空気調節が簡単にできるようになっています。
扉はピンで留まっているだけで簡単に外せるので、メンテナンスがしやすそうです。
シンプルな作りの薪ストーブですね。これは良いな。