いずれ劣らぬ逸品が揃った焚き火台部門。最終段階まで競り合った優秀品を公開!
焚き火台部門の「最優秀賞」と「優秀賞」は以上となりますが、続けて「キャンプ大賞2022」にノミネートされたその他の焚き火台も見ていきましょう。
2022年に発売された焚き火台の中から、キャンプ大賞実行委員の厳しい判断基準によってノミネートされた逸品たち。いずれのアイテムも、キャンプでの焚き火を楽しく、便利に楽しむための工夫や技術が盛り込まれています。
では、審査員の絶賛コメントとともに、製品の特徴をチェックしていきましょう。
焚き火台部門:ノミネート優秀品01
ヨシデンシアウトドア「グランピングクッキングM+」
栃木県の電子基板メーカー・ヨシ電子が立ち上げたアウトドアブランドの焚き火台は、同社の本業であるレーザー加工、溶接、塗装といった幅広い技術を駆使した多機能モデルに仕上がっています。本体の中ほどに配置された引き出しスタイルのピザ焼きスペースは、審査員の視線を釘付けに。
開口部に敷いた焼き網で調理しながら、同時にピザも焼けるという、料理好きにはたまらないプラスアルファの機能性に賞賛が集まりました。
焚き火台部門:ノミネート優秀品02
AUTEC CAMP「コックピット」
「音響メーカー・オーディオテクニカのアウトドアレーベルが開発した焚き火台」という意外性が注目を集めました。
機能性、収納性、耐久性を追求したうえで、重量は1kg以下。折り畳むとA4サイズになるというコンパクトさを実現。焼き網を動かさずに薪を操れる構造、空気を取り入れて燃焼性を高めるためのスリットの配置などについては、「焚き火台に求められる機能やキャンパーのニーズがしっかり反映されている」と高評価を受けました。
焚き火台部門:ノミネート優秀品03
ムラコ「スタートーチフィフティ」
火床が50cmの高さに設定されているため、地面へのインパクトも回避できるムラコの焚き火台は、「高い位置で炎を扱える」という製品の特性に高評価の声が上がりました。
5本のポールとメッシュパーツのシンプルな構成に加え、ポールはプッシュボタン式の構造で組み立てや分解が容易、といったメリットも得点を重ねる要因になったようです。
金属加工の工場から生まれたブランドだけに「パーツひとつひとつに繊細な技術が垣間見れる」といった意見も見受けられました。
焚き火台部門:ノミネート優秀品04
鎌倉天幕「ソリストホムラ」
一切の妥協を許さない製品作りで知られるニューテックジャパンのレーベル・鎌倉天幕から発売されたコンパクトな焚き火台は、ワンアクションで組み立てられる独自開発の特許構造を採用。
実物を触った審査員からは「簡単」「スピーディー」という感想が寄せられました。劣化しにくいステンレス素材「SUS430」を採用し、耐久性を追求している点も高評価。
高さ調節が可能なスピット(串)型ゴトクも使い勝手がよく、トータルでの評価を高める一因になりました。
焚き火台部門:ノミネート優秀品05
TOKYO CRAFTS「焚火台マクライト」
まず審査員の目を引いたのは、総重量790gという軽さ。収納時は21×40cmとなるコンパクトさを誇りながら、展開後は30~40cmの薪をくべることも可能で、ファミリーやグループでも使える便利さが光ります。
ゴトクの位置を2段階で調節できる機構により、調理の際の火加減のコントロールも簡単。傾斜のついた火床、風防機能を担うサイドパネルによって、風の影響を抑えた快適な焚き火が楽しめる構造も評価されました。
焚き火台部門:ノミネート優秀品06
THE IRON FIELD GEAR「タキビツリー」
造船の技術を生かしたアウトドアブランド・THE IRON FIELD GEARが開発した焚き火台は、筒形や箱型ではなく、本体が浅い四角錐のオープン型。それでいて、効率的な2次燃焼が可能という特長があります。
審査員は、本体下部に設けられた穴から空気を取り込み、それを焚き火に送り込むことで二次燃焼を促すという独特なシステムを絶賛。効果的に二次燃焼を起こす仕組みと、扱いやすい形状を融合した技術力に注目が集まりました。
名品が並んだ焚き火台部門。審査員の声を参考に、自分なりの「最高」を決めてみては?
焚き火台部門はノミネート製品すべてが高品質で、審査員も採点に苦労したようでしたが、最終的に2022年No.1焚き火台の称号を手にしたのは、SOLO STOVEの「レンジャーキット2.0」となりました。
とはいえ、その他の焚き火台もそれぞれに長所があるため、用途や個々人のスタイルによって魅力的に感じる焚き火台は変わってくるでしょう。
各アイテムに対する審査員のコメントをチェックして、ご自分の好みに合った、あなたにとって最高の焚き火台を見つけてみてください。
「キャンプ大賞2022」の部門別最優秀賞の発表はさらに続きます。次回は、ファイヤージャンルの残り2部門、「バーナー部門」と「薪ストーブ部門」の最優秀賞を発表します。お楽しみに!