使ってみて実感した、リアル目線での「ホルス ソロT/C」ココがすごい!
ここからはホルス ソロT/Cの機能面を意識しながら、同モデルの強みを見つけていきます。
ココがすごい【1】陣幕の汎用性が高く、いろんな張り方が楽しめる
先にも軽く触れましたが、純正品としてホルス ソロT/Cに同梱される陣幕は張り方のバリエーションが幅広く、テントとの組み合わせ方も含め、非常に応用の効く一品です。
たとえば、風向きに応じて片側のサイドパネルだけを開放することもできますし、
両サイドのパネルをテントと逆側に向けて張ることも可能。
こうすることで、陣幕によって仕切られたオープンエアな二空間スタイルを楽しむこともできます。
複数人使いの場合でも閉塞感のない適度なプライベート空間が確保できるのは嬉しいポイントですね。
ココがすごい【2】中幕(なかまく)を利用すれば2ルーム使いも可能
テント内部に備えている中幕(なかまく)は、ホルス ソロT/Cの前方スペースと後方スペースを3:2で分割しています。
前方スペースはリビング、後方スペースは1人用の寝室を想定した設計と思われますが、前方にはちょうどコットふたつ分が収まる(後方はコットひとつぶん)広さがあるので、リビングスペースと寝室を入れ替えて使えば、デュオキャンプでも使用できそうです。
こちらは本来寝室となる後方スペースを、リビング使いした場合の写真。必要充分な広さがあります。
天気がよい日なら、このスタイルでまったく過不足ないですね。
ココがすごい【3】陣幕の高さが絶妙で開放感&プライベート感が両立できる
これこそまさに設営して初めてわかるポイントですが、陣幕の高さは「プライベートを確保するのにベストなサイズ感」なんです。
たとえば、前ページで触れた【アレンジパターン4:フロントパネルを開放したオープンルーフスタイル】で設営した場合、かなりテントに近づかないと中の様子は見えません。一方で、陣幕の内側に座った場合も、絶妙サイズの壁のおかげで閉塞感はほとんどなし。
ホルス ソロT/Cに同梱される陣幕は、その緻密な高さ設定も大きな魅力。近いうち「陣幕を単体で発売してほしい」という声も上がりそうな予感がします。
身長184cmの僕でも、陣幕に1.2mまで近づいてようやく中の様子がわかるくらいでした。プライバシーと開放感が共存するみごとなサイズ設定だと思います。
ココがすごい【4】生地の遮光性が高く、日差しが強い日でも快適
今回撮影に使用したホルス ソロT/Cのプロトタイプは、濃い目のグレーカラーで遮光性が抜群。日差しをしっかりシャットアウトしてくれるので、日の出が早い時期でも朝までぐっすり眠れそうです。
なお、製品版は撮影したテントのグレーよりも少し色が薄い「SOTOグレー(左)」と、「コヨーテ(右)の2色展開となっています。
もともと「夏は涼しく冬は暖かい」というのがT/C素材の特徴ですが、ホルス ソロT/Cの生地は競合製品に比べて遮光性が高めらしいので、夏はより快適かもしれませんね。
細部までチェックしてわかった「魅力的なディテール」も発表!
ここまでは、張り方のバリエーションや応用度について語っていただきましたが、最後にパーツや素材といったディテール部分に注目し、パッと見では見落としがちな魅力を教えてもらいました。
猪野さんが気に入ったディテールポイントは下記の3つ。
魅力的なディテール①:陣幕とテントの連結時も雨風を確実に防げる
テントに合わせて作られた陣幕だから、連結時も風雨を確実に凌いでくれる点が◎。テントのスカートが陣幕のフラップとしても機能するので雨仕舞いの処理も安心感がありますよね。
魅力的なディテール②:欲しい位置にきちんとループやハトメがある
アタッチメントポイントが、理にかなった場所に配置されているのは嬉しいですね。用意されているループやハトメはすべて「こんな使い方をしてほしい」「こうすると便利だよ」という、メーカー側の隠しメッセージだと思えば、設営が毎回楽しみになりそうです。
魅力的なディテール③:ディテールパーツも手抜きがなく高品質
ソロテントとしては高価格帯に位置づけられる製品ですが、細部に至るまで手を抜いた形跡がないので、購入したあとに後悔することはなさそうですね。
ホルス ソロT/Cは買って損のないハイエンドなソロテントだった!
今回は、焚き火台のみならず、あらゆるキャンプギアに造詣が深い焚き火マイスター・猪野正哉さんに、ホルス ソロT/Cの基本設営からアレンジ方法、機能性、ディテールまでを細かくチェックしていただきました。
ご覧いただいた通り、ホルス ソロT/Cは前評判どおりの良作テントで、今後いろんなキャンプ場で見かけることになりそうです。
なお、ホルス ソロT/Cは現状、新富士バーナーのオンラインストアのみで販売される限定モデルとなっています。
実物に触れてみたいという人は、新富士バーナーまたはSOTOが参加しているアウトドアイベントをチェックしてみるといいかもしれませんね!