ポークルアーとは、豚の皮及び脂を加工して作った疑似餌(ルアー)のことです。バス釣りをする一部の人達から愛されているものであるため、知らない人も多いはず。しかし、ポークルアーはブラックバス以外も狙うことができる上に、ロストしても分解されて自然にかえる環境に優しいルアーです。今回は、そんなポークルアーを自宅にある材料で作る方法を、ポークルアー屋の筆者が紹介します。

【作り方編】ポークルアー屋が教える!家庭でできるポークルアーの作り方

ポークルアーは以下の手順で作っていきます。

  1. 形を考える
  2. 豚の皮を切り抜く
  3. 豚の皮を洗う
  4. 染色する
  5. 洗浄する
  6. 保存液を作る
  7. 完成

ここからは、手順ごとに詳しい自作方法を解説していきます。

ポークルアーの作り方【1】形を考える

最初に、作りたいポークルアーの形を考えましょう。

ポークルアーの形は、棒状の形になっているものからギルのような小魚を模したもの、ザリガニやカエルを模したものなどさまざまです。狙う魚や好みに応じて、好きな形を選べばOKです。

イマイチ思いつかない人は、売っているポークルアーを参考に考えてみると良いかもしれません。

ポークルアーの作り方【2】豚の皮を切り抜く

画像: 筆者撮影:豚の皮の切り出し

筆者撮影:豚の皮の切り出し

考えた形に豚の皮を切り抜いていきます。フリーハンドが苦手な人は、紙で図を作ってそれを当てて切り抜きましょう。

ポークルアーの作り方【3】豚の皮を洗う

切り抜いた豚の皮を中性洗剤で洗います。単純な作業ですが、ここが意外と重要です。

画像: 筆者撮影:豚の皮の洗浄

筆者撮影:豚の皮の洗浄

豚の皮についた汚れをしっかり落とすことで、染色時に色ムラが起きにくくなります。

ポークルアーの作り方【4】染色

ジップロックに、80度程度のお湯を豚の皮が浸かるくらいまで入れます。このとき、まだ豚の皮は投入していないので、あとから豚の皮も入れることを加味してお湯の量を考えてください。

お湯を入れたジップロックに、ダイロンマルチと塩を入れてよく溶かします。ダイロンマルチと塩の量は作成するポークルアーの量にもよって変わってきますが、ジップロックMサイズに入るくらいの湯量であれば、ダイロンマルチひと袋と塩ひとつまみで作れました。

お湯がかなり高温なので、作業中に火傷しないように注意しましょう。ボウルにジップロックをセットして作業すると安定しやすいかと思います。

染料が溶けて粗熱がとれたら、ジップロックの中に切り抜いた豚の皮を投入します。色ムラがでないように、10分程度しっかり混ぜましょう。

その後、冷蔵庫で1晩漬けて置けば染色の完了です。

ポークルアーの作り方【5】洗浄

色の着いた豚の皮を中性洗剤で洗います。水を替えながら10回くらい洗うと、色の着いた水が出なくなるので、これでポークルアー自体は完成です。

画像: 筆者撮影:染色済みの豚の皮

筆者撮影:染色済みの豚の皮

ポークルアーの作り方【6】保存液作り

完成したポークルアーをそのまま保存していると乾燥したり腐食したりするので、保存用の飽和食塩水を作ります。

沸騰した水に、溶け切らなくなるまで塩をいれましょう。

画像: 筆者撮影:保存液作り

筆者撮影:保存液作り

保存液の塩分濃度が低いと豚の皮が腐りますので、必ず溶け切らなくなるまで塩を入れてください。

ポークルアーの作り方【7】完成

完成したポークルアーを保存液に漬け込んだら、本当の完成です。

使用したポークルアーは水道水で洗い、水気を拭き取った後に保存液に入れましょう。

ポークルアーは家庭で自作できる!ポークルアーを作って釣りを楽しもう!

画像: 筆者撮影:ポークルアー

筆者撮影:ポークルアー

今回解説したポークルアーの作り方は、ポークルアー作りの入口に過ぎません。ここから先、もっと本格的なポークルアーを作るにはいろいろな工夫が必要です。

豚の種類、皮の部位のほか、豚の個体差も多くあるので、そこまでこだわるとなると剥ぎ取った豚の皮を一頭買いして仕入れるしかありません。ポークルアーのようなものは簡単に作れても、動きの良い完成されたポークルアーを高水準で大量に作るのは非常に難しいのです。

本格的なポークルアーを個人で量産するのは難しいので、市販品を買うことをオススメします。

また、ポークルアー初心者の方は、作るよりも前に市販品でポークルアーの使い心地を試してみるといいでしょう。

その上で、自分オリジナルのポークルアーを作りたいと思った人はチャレンジしてみてください。

ポークルアー作りは難しく奥が深い分、作る楽しさを感じられます。また、自分で作ったポークルアーで魚を釣った時の快感は最高です。

是非、ポークルアーで釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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