ロゴスのツーリングテント3製品をキャンプで比較検証
昨年発売されたツーリングテント3種について、順番にキャンプ場で設営してみました。
ツーリングテント1:Tradcanvas ツーリングドゥーブル・SOLO-BA
まずはこちら、Tradcanvas ツーリングドゥーブル・SOLO-BA。大型の前室を備えたソロ用ツーリングテントです。
1人がゆったり横になれる奥行100cmサイズのインナーテントと、幅が210cmもある前室を備えています。イスを置いても頭にテントが触れない程度の高さがあり、ちょっとした雨ならタープいらず。
前室にバイクが入ります!横サイドが開いてしまうので雨の吹き込みを完全に防ぐことはできませんが、夜露から愛車の濡らしたくない部分を守るには十分です。
写真では跳ね上げに180cmのポールを使っています。跳ね上げ用ポールは付属しませんので、入れたいバイクの高さに応じてご用意ください。
バイクを停めてもテントに出入りできるだけのスペースはあります。チェアやテーブルなど濡らしたくない荷物も置けますね。
前室すべてを荷物でギッシリ埋めてしまっても、背面側からインナーテントに出入りできます。
メッシュ付きC型ドアパネルは視線を遮りつつ換気できるなど、テントの基本機能もかなり考えられていると感じました。
全周にマッドスカートも備え付けられており、一年を通して使えるテントです。
設営と撤収はクロスポールでインナーテントを立ち上げ、上からフライシートを被せる一般的なドームテントのやり方です。同じ形のテントを建てたことがあって構造が分かっていれば、設営も撤収も10分前後で終わります。
シンプルだけど最低限以上の快適性を備えている、入門者からベテランまで間違いない選択と言えます。
ツーリングテント2:Tradcanvas オーニングツアラー・DUO-BB
続いてはTradcanvas オーニングツアラー・DUO-BB。もう少し広さが欲しいという方に最適な、2人用テントです。サイズ的には2人用ですが、ソロで広々と贅沢に使うのが快適でおすすめ。
前項のTradcanvas ツーリングドゥーブル・SOLO-BAと似ていますが、一回り大きくなり色も少し赤みが入っています。
商品名にオーニング(Awning=日除け・雨除け)とあるように、前室のパネルを下げたまま左右を開く「よしずスタイル」が採用されています。
外からの視線を遮りながら、通気性を確保できる。まさに「よしず」です。
前面を下げていても十分な高さがあり、イスに座ってくつろぐことができます。
実はソロ用のTradcanvas ツーリングドゥーブル・SOLO-BAでも同様の張り方はできるのですが、前面を下ろして前室でイスに座ると少し圧迫感があります。こちらのTradcanvas オーニングツアラー・DUO-BBですと、天井が少し高いのでソロ用タープを張るのに近い空間が確保できます。
こちらのテントもバイクを前室の下に入れて、夜露をしのげます。左右の幅はソロ用のTradcanvas ツーリングドゥーブル・SOLO-BAより約10cm広く、前後の奥行と高さがあるのでバイクを入れていても余裕が大きく感じました。
マッドスカートや難燃加工などの基本機能は共通。防虫メッシュがワンランク上のデビルブロックで、それでいて重さが200gしか変わりませんし、設営・撤収にかかる時間もほぼ同じです。
価格は39,000円(税込)と少し上がり収納サイズが若干大きくなりますが、個人的には断然こちらのTradcanvas オーニングツアラー・DUO-BBをおすすめしたいです。
オプション製品・Tradcanvas PANEL キャノピー(ツーリングテント用)
こちらはツーリングテントの前室に付けるオプション製品、Tradcanvas PANEL キャノピー(ツーリングテント用)です。
ロゴスのファミリー用テントなどに装着されているPANELシステムを、ツーリングテントにも後付けできる商品。
装着はごく簡単で、ツーリングテントの前室の屋根、リッジポールに引っ掛けるだけ。
しっかりした屋根ができました。ポールが入っていることで、標準の前室パネルよりもテント全体の強度を増すという効果があります。
写真ではTradcanvas オーニングツアラー・DUO-BBに装着していますが、右のTradcanvas ツーリングドゥーブル・SOLO-BAにも装着可能です。
連結部分の保護が上から布をファサッと被せるだけなので、雨と風を同時に受けるとここから雨漏りすることが予想されます。洗濯バサミ的なもので留めてあげましょう。
後付けですから本体側とジッパーを使ってフルクローズはできませんので、そもそも雨が激しく打ち付けてくるような天候では使わないのが正解とも言えます。
Tradcanvas オーニングツアラー・DUO-BBですと、オプションPANELキャノピーよりも標準の前室パネルの方が長いので前室が若干狭くなります。クロスポールが入っているので、守られている安心感はありますね。
2人用のDUOよりも、1人用のSOLOシリーズをお使いの方にこそ最適なオプションと感じました。
収納サイズがとても小さく軽いので、携帯性はとても良いですね。タープを選ぶか、PANELを選ぶかはお好みで。