車中泊での換気方法を具体的に解説! 扇風機やサーキュレーターを使って快適な空間を作ろう
ここからは扇風機やサーキュレーターを使った、具体的な換気方法をお伝えします。
停まっている車は、窓を開けているだけだと思ったより風が入ってこないもの。扇風機やサーキュレーターを活用して、少しでも快適な車内空間を作りましょう!
車中泊での換気方法【1】窓を開けている場合
まずは窓を開けた状態での換気についてです。
外が無風の場合、窓を開けていてもあまり風が入らず、思ったように換気ができないことがあります。そんなときは、開けた窓に向けて風を送りましょう。
窓に向けて風を送ることで、車内にこもった空気が外へ出され、外の空気をスムーズに取り入れることができます。
このとき、風を送っている窓とは反対側の窓も開けておくと、外の空気を取り入れやすいですよ。
車内で料理をするときや、空気を素早く入れ替えたいときにおすすめの方法です。
車中泊での換気方法【2】窓を開けられない場合
窓を閉めた状態でも、扇風機やサーキュレーターは効果を発揮してくれます。
この方法は、においを除去する効果は低いですが、車内の空気を循環させたいときにおすすめ。特に雨の日や、車の出入りが多く音が気になる場所など、窓を開けられない状況での車中泊で効果を発揮します。
方法は、扇風機やサーキュレーターを車内の隅に置き、対角の天井の角に向けて風を送ります。
このように配置することで、窓を閉めた状態でも、車内の空気が循環され快適に過ごすことができます。
湿気が多い日や暑い日には、空気の循環があるだけで快適さが変わるので、ぜひ試してみてくださいね。
車中泊での換気方法【3】キャンプをしている間はバックドアを開けても◎
日中にキャンプをする場合は、バックドアを開けてしっかりと換気をしておきましょう。
バックドアは車のドアの中で一番大きい開口部です。そのため、バックドアを開けておけば、多くの風を車内に取り込めます。
連泊でたまったにおいも、一気にスッキリさせることができますよ。
ただし、バックドアを開けて長時間換気をするときは、キャンプ場や河原など、レジャーを楽しめる場所で行うようにしましょう。
道の駅やサービスエリアなどは、あくまでも休憩のための駐車スペースです。駐車スペースに椅子やテーブルを広げて休憩をするのはマナー違反なので、絶対にやめましょう。
【車中泊での換気番外編】運転中の換気にも注意が必要! 内気循環・外気誘導の使い分けを詳しく解説
ここでは番外編と称して、運転中の換気についてもご紹介します。
あまり意識したことがない人もいるかもしれませんが、運転中にもこまめな換気が推奨されています。内気循環と外気誘導の使い分けに触れながら、運転中の換気方法をご紹介していきます。
運転中の内気循環と外気導入の使い分け
ほとんどの車についている「内気循環」と「外気誘導」の切り替えボタン。
実は、ほとんどの車の説明書には「通常は外気誘導でご利用ください」と書かれているのだそう。
ちなみに、内気循環は「屋外の空気を取り入れず、室内で空調風の循環を行うモード」のこと。外気誘導は「屋外の空気を取り入れ換気を行うモード」のことを指します。
外気誘導が推奨されている理由は、内気循環で長時間利用すると、車内の二酸化炭素濃度が上昇してしまうからです。
JAFの実験によると、市街地を内気循環と外気誘導で走った車をそれぞれ比較したところ、外気誘導に比べ、内気循環の二酸化炭素濃度は約5.5倍に。
さらに、内気循環の車の二酸化炭素濃度は、疲労感の増加や注意力の低下が現れるとされている二酸化炭素濃度の、2倍以上を記録したこともわかっています。
安全運転のためには、外気誘導を利用して、車内の二酸化炭素濃度が上がりすぎないよう注意が必要です。
ただし、トンネル内は排気ガスがたまっていることが多く、外気誘導にしていると二酸化炭素や一酸化炭素の濃度が一時的に高まってしまうとのこと。
また、夏や冬など、車内と外気の気温差が大きい場合、外気誘導ではエアコン効率が悪くなることも。
そのため、トンネル内の走行や、エアコンで車内の温度を素早く変えたいときは内気循環、それ以外の場合は外気誘導といった使い分けがおすすめです。
外気誘導で屋外のにおいが気になる場合
「外気誘導にすると、排気ガスのにおいや花粉が気になる」という人も少なくないはず。何を隠そう、筆者もその1人でした。
そんな人には、前述した車載用空気清浄機がおすすめです。
車載用空気清浄機を使用すれば、ある程度のにおいであれば素早く除去してくれるので、外気誘導にしておいても快適に過ごせます。
また、花粉にも対応している車載用空気清浄機を選べば、花粉の時期でも安心です。