【雪道で使ってみた】メレルのサーモ クロス 2 ミッド ウォータープルーフ
氷上でも滑らないことを売りにしているメレルのブーツですから、試さないと嘘ですよね。雪が残る環境でのトレッキングで、実際に試してみました。気温は5~6℃です。
まず土の上に積もった雪。まったく問題ありません。普通の土の上と同じように歩けます。溶けかけたところも大丈夫。
雪が踏み固められた橋の上。ここもまったく問題なく歩行可能。わざと滑るような歩き方をしても、ちゃんとグリップします。
氷の上に雪が積もった坂道。普通の靴では怖くてまず登れない道ですが、ここでも滑りません!雪だけが靴底と氷の間でズルっと滑ることはあるので油断はできませんが、靴はちゃんとグリップするので転ぶほどバランスを崩すまでには至りませんでした。
こういった道では歩幅は小さく、着地は真上から雪を蹴らないよう下ろすと滑りにくくなります。雪国の方は自然に身についている歩き方ですね。
雪や氷で滑らず、防水なので水も染み込まず、暖かくて蒸れない。そして何より歩きやすい!
このブーツを履いたまま車を運転してきましたが、運転にもまったく支障なし。普通の冬用ロングブーツだとかなり運転しにくいのですが、足首の後ろ側が低くカットされていることでつま先の上げ下げに全くストレスがありません。
そして暖房が入って暖かい車内でも、全く蒸れず。足がポカポカ暖かいので、運転中に眠くなるのには気をつけましょう。
【冬キャンプで使ってみた】メレルのサーモ クロス 2 ミッド ウォータープルーフ
冬キャンプ用として使っても、かなり良いパフォーマンスを発揮できます。キャンプ場でしたら多少雪があったり凍っていても、まったく気にせず歩けます。
ただ、身体を動かしていると大丈夫ですが、あまり動かずじーっとしているような状況ですと冷えてきます。ライナーがシングル構造ですので、ダブル構造の防寒ブーツに比べるとどうしても保温力は劣ってしまいます。
キャンプなら焚き火、暖房器具や靴下用カイロなど色々対策できますし、しっかり全身も含めた防寒対策をしていればまず心配はありません!しかし火への耐性はありませんので、焚き火をする際は飛んでくる火の粉に注意が必要です。すぐに払うか、難燃性の毛布などでガードしましょう。
【バイク用ブーツとして使ってみた】メレルのサーモ クロス 2 ミッド ウォータープルーフ
保温材と足首クッションパッド入りというスペックですので、バイクでも使ってみました。凍結路ではありませんが、もちろん冬です。
車の運転と同様、足首が動かしやすくバイクのペダル操作には全く問題ありません。ただしチェンジペダルが当たる部分は、劣化しやすくなることが考えられます。シフトパッドで保護しましょう。
保温性も普通に短距離を走るには問題無いのですが、気温3℃の環境で1時間を超えて続けて走った時は寒さを感じました。決して足だけが冷えるわけではなく、身体全体が冷えてしまって、手足など心臓から遠い末端で特に寒く感じます。運転していると運動量が少ないため、どうしても冷えてしまいますね。
停車して休憩しますと、ほどなく暖かくなりました。常に風に吹かれ続けるバイクでは、体感温度もかなり低くなります。暖かい靴下と併用を基本とし、全身の防風・防寒をしましょう。とは言え、1時間も連続で走って休憩するならばツーリングのペース的には十分なんですが。
結果として、バイク用のブーツとしても十分使えます!風を切って走っていると寒いので、冬だけじゃなく春・秋も使えますよ。
バイク専用品は運転操作と安全性が第一で、歩くことはそれほど考慮されていないブーツが多いです。このブーツはとても歩きやすいので、ツーリング先でバイクを降りてそのまま散策しても疲れにくいのも良い点です。
マルチに使える! メレルのサーモ クロス 2 ミッド ウォータープルーフ
冬は皆様厚めの靴下を履くはずですので、ジャングルモックなどよりもワンサイズ上げてちょうど良いです。私も普段の靴より0.5cm大きくしてぴったりでした。
重さ:410g (片足/25cm)
日常からトレッキング、キャンプ、バイクと色々な場面で使いやすいウィンターブーツ。
極寒マイナス20℃以下の局地や冬の高地の登山用としては、どうしても保温性の面で不安があります。低山やトレッキングなど、そこまでハードじゃない環境にぴったりです。
とても歩きやすく滑りにくい、おすすめできるブーツですよ!