こんにちは、みーこパパです。テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS)から2020年末に発売されたガレージテントは、ソロ用のロッジ型テントという、これまでにないコンセプトで作られた商品です。実際に使用した感想と設営撤収について、開発者で佐久間亮介さん(通称:さくぽん)のインタビューと合わせてご紹介します!

デザイナー・佐久間亮介(さくぽん)さんに聞くガレージテントの魅力

画像: 写真提供:佐久間亮介さん

写真提供:佐久間亮介さん

佐久間亮介(通称:さくぽん)さんは、キャンプブログをよく見る方にはおなじみの、Hyper Camp Creators(旧:住所不定キャンパー)の運営者。キャンプブロガーの第一人者と言っても過言ではないでしょう。

さくぽんと相方のヤマケンが日本全国を住所不定に旅しつつ、ついには日本を飛び出し海外でもキャンプ旅をしてきたキャンプ中毒者です。良い意味で。

その活躍はブログなどのライター業だけに留まらず、メディアへの出演やキャンプコーディネート、さらにモデルと多彩に活動しております。

今回は私みーこパパがガレージテントを実際に使って、その上で感じたことや疑問点などをぶつけてきました。

テントの基本設計について

画像: みーこパパ

みーこパパ

いやーやってくれましたね!ガレージテントを実際に使って何かアラを探してやろうと思っていたのですが、まったく無いじゃないですか!

画像: さくぽん

さくぽん

ありがとうございます(笑)

画像2: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

オリジナルテントを作るに当たって、ロッジ型テントにしようと思った理由を伺えますか。

画像3: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

僕の師匠がロッジ型テントを使っていて、それに触れたのがきっかけです。それまでドームテントやワンポールテントしか使っていなかったので、壁や天井が高くてなんて居住性の良いテントだと。

画像4: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

佐久間さんと言えばMSRのハバNX(軽量でバックパッカーに人気のテント)というイメージがあったので、ちょっと意外でした。

画像5: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

軽量なテントも考えたんです。しかし世界中でトップの人々が技術やギミックを注いでしのぎを削っている分野で、そこに僕が入っていってどうにかなるのかは疑問でした。

そこで視野を広げて、2018年の開発スタート時に流行の兆しがあったソロキャンプに注目。ソロキャンプの楽しみの一つに「自分の好きなキャンプギアに囲まれながら自分だけの時間を楽しむ」ということがあります。

こういったキャンプスタイルを実現させられるテントとして、ソロ用のロッジ型テントを考えました。

画像6: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

テントの素材ですが、スチールフレームとTC素材というのは決まっていたんですか?

画像7: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

フレームには軽量化のためアルミを使うことも考えたんですが、どうしても求める強度が出ないのでスチールになりましたね。

生地の素材(屋根がポリエステル・壁がTC)は使い勝手や風合いといったことを総合的に考えて選びました。

結果として重量が重くなってしまいましたが、強度や耐候性という点では満足いくものができたと思っています。

画像50: 筆者撮影

筆者撮影

ちょうど窓のある面に風を直撃で受けている写真ですが、風速5~6mぐらいでは全くビクともしませんでした。テント最大の敵である風に対して、かなり強いテントと言えます。

フレームが頑強で生地の縫製の質が良いということは基本として。テント下部にあるスタンディングテープがフレームの動きを抑えてくれて、強度を増すのに一役買っています。

風の状況に応じて、風を受けるのではなく逃がすようにベンチレーターを開閉することで、テント生地にかかる負荷も軽減できます。

※ 強いテントですが、強風下では過信しすぎずに状況を判断しましょう。

テントの色についての葛藤

画像8: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

テントの色については、いかがでしょう。従来のテントにはあまり無い色ですよね。

画像9: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

色はめちゃめちゃ悩みました。サンドカラーなどが主流の現在、オレンジ色のテントを出して売れるのかと。ただ売れるからといって、安直に選びたくない天邪鬼な気持ちもありまして。

ひと昔前のロッジ型テントですと、カラフルな色も普通にあったのでレトロ感を出したかったのが一つ。

そしてもう一つは、自然の中に溶け込むのではなくあえて目立つ色にすることで、明るくて安心できる家のような空間にしたかったという点ですね。

画像10: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

壁もちょっと変わった色ですよね。ピンクがかったクリーム色のような。

画像11: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

壁も屋根のオレンジと合うような色を、仲間たちとあれこれ相談しながら選びました。

色を決める作業が一番苦労した部分ですね、売れ行きにも関わってくるので相当悩みました。一人では決められなかったと思います(笑)

画像12: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

女性に受けそうな配色ですよね。

画像13: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

女性からは好評をいただいてますね。逆に男性、特におじさまからは様々な意見をいただいております(笑)

ただ最近は他社でもオレンジのテントが出てきていますし、男性でもオレンジを使いこなす方は出てくるんじゃないかなと。

画像14: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

このテントに合うキャンプギアの展開などはいかがですか?

画像15: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

テント自体をもっとコンパクトにしたパターンはどうだろうとか、自分の頭の中ではちょっと考えているものもあります。しかしまずは、このガレージテントがいっぱい売れてくれてからですね(笑)

ガレージテントの機能面について

画像16: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

ガレージテントは窓が特徴的ですよね。

画像17: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

窓は付けたかった部分です。内側から開け閉めできるようにしているので、鬱々とした雨の日でも濡れずに外を眺めたり、朝は朝日を取り込んだり。逆にプライバシーを保ちたい時は閉めてもらって。好きに使って頂きたいです。

画像: 筆者撮影:ガレージテント内から望む日の出

筆者撮影:ガレージテント内から望む日の出

画像18: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

その他、基本的な機能はカタログなどで散々語られている部分かと思いますが、「カタログには載せていないけどこだわっている部分」というのはございますか?

画像19: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

これまで語っていない部分となりますと「テントの幅」ですね。コットを横向きに置けるのは当たり前として、コットの上に寝袋を置いた時に、頭や足が壁に当たって濡れないサイズにしています。

数字だけでは幅200cmもあればコットが入りますが、寝袋に入った人が中で動くとけっこう頭や足が当たるんですよ。ここは大事なポイントじゃないかと。

画像51: 筆者撮影

筆者撮影

レギュラーサイズの寝袋を、インナーテント内でコットの上に置いた写真です。インナーテントの幅は205cm。確かに頭も足も壁面に接触しない、絶妙なサイズです。

画像20: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

あとはソロキャンプ用のテントではあるんですが、実際はデュオぐらいでも使えてしまうんですよね。これはソロキャンプを120%楽しむテントということをコンセプトにしています。

自分1人が好きな趣味の道具やキャンプギアに囲まれながら、贅沢に過ごすのが100%。もう20%は友達や家族を招待して、時には2人でも楽しめるような作りを目指しました。ソロキャンプ向けというコンセプトがあるのであまり大々的には謳っていませんが、出入り口を3箇所も作ったのも、そういった使用方法を考えた結果です。

インナーテントは大人1人と子供1人でピッタリぐらいですので、大人2人ならインナーテントは使わずコットを両端に置いて、真ん中をリビングにするという使い方になるでしょう。

ユーザーのアイディア次第で、いかようにも発展させられる秘密基地です。

画像21: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

私が使ってみて感じた細かいことですと、スカートの長さが絶妙だなと。

キャンプの朝は大体スカートが湿っているので、まずここを乾かすところから撤収作業が始まりますよね。ガレージテントのスカートは少し風があると適度に揺れて、勝手に乾いてくれる長さなんですよね。

画像22: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

これは僕が「スカートはこの長さで」と指定したわけじゃなく、テンマクデザインの中の人の設計ですね。僕が色々と案を出すことに対して、テンマクデザインがこれまでのテント作りで培ったノウハウで、ちょうどいいところに落とし込んでくれた結果です。

スカート以外の部分、ベンチレーターのバックル留めなどもテンマクデザインの案です。

山ほどキャンプをしてきた住所不定キャンパー佐久間さんと、山ほどテントを作ってきたテンマクデザインの合作。細かいところにまでこだわりがあり、本当に死角の無い仕上がりになっています。

設営と撤収に関して

画像23: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

設営についてですが、足のポールは1種類のみ、梁のポールも1種類のみと共通化されている点が、なかなか組み立てやすいと感じました。

画像24: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

昔のロッジ型テントですと設営が分かりにくかったり、けっこう面倒なものもあるのですが、ここは現代風に見直しました。ポールの共通化以外にジョイントの色分けなどで工夫して、分かりやすくしています。

画像: 設営と撤収に関して

収納状態ですと全てが黒いポールのため、目的のポールが少々見つけにくいです。色分けしたマジックテープなどで、ポールの種類ごとにまとめておくとより設営時間を短縮できそうです。

画像25: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー
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大人の夢を叶えるガレージテント

画像26: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

最後に、どんな人にガレージテントを使ってもらいたいと思いますか?

画像27: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー

やはり一番は、自分の好きな道具に囲まれながらキャンプがしたいソロキャンパーに使って頂きたいです。

どうしても重さがあるので、車でキャンプに行く人向けにはなってしまいますが。好きな道具と一緒に車に積んで、自分なりの快適空間を作ってほしいですね。余裕を持って作っているので、お好きにカスタムして楽しんでください!

子供の頃に空き地やダンボールハウス、押入れなどで秘密基地を作って遊んで、今は大人になった人たちへ。ガレージテントはアウトドアの道具はもちろん、おもちゃでもマンガでも、テレビやゲームを持ち込んで遊んでも構いません。自分が好きなように使える秘密基地のようなテントですよ。

画像28: テンマクデザインからソロキャンプ用ガレージテントが今冬リリース! みーこパパがさくぽんさんにテント開発裏をインタビュー
テンマクデザイン ガレージテント
自分だけの空間を楽しむテント 業界誌、雑誌、webメディア、企業のオウンドメディアでの企画・原稿執筆、テレビなどでのキャンプシーンのコーディネートを行う佐久間亮介氏(通称さくぽん)がデザイン。男なら誰しもあこがれる「ガレージ」。 お気に入りの道具を手の届く範囲に配置し、自分だけのガレージを作るイメージで設計。道具好きな男性ソロキャンパーにぜひとも使っていただきたい、新しいコンセプトのソロ用ロッジテントです。 オールシーズン楽しめるスペック。 開放感とガレージの限られた空間両方を表現できます。
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